春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS 舞い落ちるは 2
- 2012/02/29 (Wed)
- 図書館SS |
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携帯からの更新です。
短めに切ってあります。
上官部下時代。ララDXからの妄想です。
☆☆☆
結婚式の二次会と言っても普通のイタめし居酒屋で、そこに20人ぐらい集まっている。
今回海外に行くコマちゃんこと駒川さんは、大学で同じ寮にいた仲間。
大学を出た後も大学に残って研究してたんだけど、あるとき彼女の恋人が事故にあって・・・彼は義足を使う身になってしまった。それからはコマちゃんはその技術を学ぶべく努力をしてきた。
そして恋人と一緒にドイツへと渡ることになったのだ。
コマちゃんはあきらめなかった。
競技選手を指導する道を変えて技術者になった。
元々機械いじりも向いてたみたい。そんな風に笑う彼女はとっても幸せそうで。
いいな、夢をかなえて・・・とつい口から出てしまった。
それが隣にいた薫には聞こえたらしく「夢をかなえたのはあんたも一緒でしょ!花の図書防衛員が!!」といわれてしまった。
そうだよね。
それが私の夢だった。
そしてあのときの王子様に再会することも。
送別会でも薫が私の酒量をわきまえているので、寝オチしない様に目を光らせてくれた。
ついつい堂上教官のことを思い出しちゃって、顔が熱くなった私に気がついて、
「なに?大丈夫?外の空気すう?」と・・・大丈夫だと言うのに薫に外へ連れ出された。
お店の前のガードレールに軽く腰掛けて並ぶと、薫がじっとこっちをみてる。
「なに?ホントに大丈夫だよ?」
「いや、そうじゃなくてさぁ。郁・・・あんた好きな人でも出来た?」
「えぇ?ででででででぇ?」
「そうか、とうとう出来たか。王子様から卒業したかぁ~~」
「えぇぇっなななななんでそれっ!!」
「いままで王子さま一筋で夢見る夢子ちゃんに好きな男ができたか・・・」
「えぇ~~っちがっあれ?」
「ねぇ、てことは王子様に会えたの?」
「え?う・・・ん。」
「ねぇ王子さまってどんな人だった?」
「どんなって・・・やっぱり素敵な人だよ・・・。」
「へぇ~~で。郁の好きな人は?」
「んと・・・・それは同じくらい?うんそれ以上?いやそうじゃなくてぇ」
「なによっはっきりしないわね~~」
そう薫に詰め寄られたけど、正直どういっていいのかわからない。
いや、どっちも素敵・・・どっちも好きって・・同じ人で、でも好きになったというかあこがれたのは別々で・・・えっと。
「なに?二人して楽しそうだね。お・・なんだまだ寒いじゃん、お前ら何?中に戻ってこないの?」
「あ、敬ちゃん先輩はタバコですか?」
「いや酔いざましってか禁煙中~。会社のビルがさ、全面禁煙になってさ、めんどくさいから禁煙してんの。」
「なにそれ~」
「あのさ、笠原・・・お前携帯のメアドかわったのか?」
「へ?メアドですか?はい。」
「って先輩!卒業してかた何年立ってると思ってんですか~って私には聞かないんですかぁ?」
「なんだよ薫のも変わったのか?」
「かわってませ~ん。なんか寒くなっちゃったから店にもどろっか郁」
薫はそういって私に腕を絡ませて歩き出した。
「郁の背はちょうどいいのよね~腕を組むのにさぁ~」
背後で敬ちゃん先輩がおいって薫を呼ぶのが聞こえたけど、薫はぐいぐいと私をひぱって店内にもどった。
それからも薫にはあたしの好きな人について追求されて・・・
「もしかして人に言えないような間柄じゃないでしょうね?!」
と睨まれた。
「人にえない=不倫」とすぐには頭に浮かばなくて・・なんだそりゃ?と絶句してしまったのを、薫は図星と誤解してしまった。
だからつい・・・
「違うの!教官は独身!」と言ってしまった。
その日はそんな感じ薫でずっとしゃべってた。
あたしは柴崎以外とする恋バナを堪能した。
3につづく
短めに切ってあります。
上官部下時代。ララDXからの妄想です。
☆☆☆
結婚式の二次会と言っても普通のイタめし居酒屋で、そこに20人ぐらい集まっている。
今回海外に行くコマちゃんこと駒川さんは、大学で同じ寮にいた仲間。
大学を出た後も大学に残って研究してたんだけど、あるとき彼女の恋人が事故にあって・・・彼は義足を使う身になってしまった。それからはコマちゃんはその技術を学ぶべく努力をしてきた。
そして恋人と一緒にドイツへと渡ることになったのだ。
コマちゃんはあきらめなかった。
競技選手を指導する道を変えて技術者になった。
元々機械いじりも向いてたみたい。そんな風に笑う彼女はとっても幸せそうで。
いいな、夢をかなえて・・・とつい口から出てしまった。
それが隣にいた薫には聞こえたらしく「夢をかなえたのはあんたも一緒でしょ!花の図書防衛員が!!」といわれてしまった。
そうだよね。
それが私の夢だった。
そしてあのときの王子様に再会することも。
送別会でも薫が私の酒量をわきまえているので、寝オチしない様に目を光らせてくれた。
ついつい堂上教官のことを思い出しちゃって、顔が熱くなった私に気がついて、
「なに?大丈夫?外の空気すう?」と・・・大丈夫だと言うのに薫に外へ連れ出された。
お店の前のガードレールに軽く腰掛けて並ぶと、薫がじっとこっちをみてる。
「なに?ホントに大丈夫だよ?」
「いや、そうじゃなくてさぁ。郁・・・あんた好きな人でも出来た?」
「えぇ?ででででででぇ?」
「そうか、とうとう出来たか。王子様から卒業したかぁ~~」
「えぇぇっなななななんでそれっ!!」
「いままで王子さま一筋で夢見る夢子ちゃんに好きな男ができたか・・・」
「えぇ~~っちがっあれ?」
「ねぇ、てことは王子様に会えたの?」
「え?う・・・ん。」
「ねぇ王子さまってどんな人だった?」
「どんなって・・・やっぱり素敵な人だよ・・・。」
「へぇ~~で。郁の好きな人は?」
「んと・・・・それは同じくらい?うんそれ以上?いやそうじゃなくてぇ」
「なによっはっきりしないわね~~」
そう薫に詰め寄られたけど、正直どういっていいのかわからない。
いや、どっちも素敵・・・どっちも好きって・・同じ人で、でも好きになったというかあこがれたのは別々で・・・えっと。
「なに?二人して楽しそうだね。お・・なんだまだ寒いじゃん、お前ら何?中に戻ってこないの?」
「あ、敬ちゃん先輩はタバコですか?」
「いや酔いざましってか禁煙中~。会社のビルがさ、全面禁煙になってさ、めんどくさいから禁煙してんの。」
「なにそれ~」
「あのさ、笠原・・・お前携帯のメアドかわったのか?」
「へ?メアドですか?はい。」
「って先輩!卒業してかた何年立ってると思ってんですか~って私には聞かないんですかぁ?」
「なんだよ薫のも変わったのか?」
「かわってませ~ん。なんか寒くなっちゃったから店にもどろっか郁」
薫はそういって私に腕を絡ませて歩き出した。
「郁の背はちょうどいいのよね~腕を組むのにさぁ~」
背後で敬ちゃん先輩がおいって薫を呼ぶのが聞こえたけど、薫はぐいぐいと私をひぱって店内にもどった。
それからも薫にはあたしの好きな人について追求されて・・・
「もしかして人に言えないような間柄じゃないでしょうね?!」
と睨まれた。
「人にえない=不倫」とすぐには頭に浮かばなくて・・なんだそりゃ?と絶句してしまったのを、薫は図星と誤解してしまった。
だからつい・・・
「違うの!教官は独身!」と言ってしまった。
その日はそんな感じ薫でずっとしゃべってた。
あたしは柴崎以外とする恋バナを堪能した。
3につづく
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SS 舞い落ちるは 1
- 2012/02/28 (Tue)
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どもまるちゃです。
実はDXが発売直後に書きあけたこのおはしなのですが。
パソコンから更新することが困難なので、携帯からの更新です。
小分けにして更新します。
☆☆☆
ララDX3月号より。
上官部下時代 オリキャラありです。
この春、なんと結婚式が二回も入ってしまった。
ひとつは防衛同期の結婚式。
こちらは隊内結婚という私からしたらまっことに羨ましい存在。
旦那様になる方も防衛員だけど、他館配属なので彼女の配属は変わらない。
なんでも寮の屋外清掃のときにガラス片で怪我をした彼に、彼女がハンカチを貸
したことからの始まりだそうだ。
もう一つは大学の友人の結婚式。
こちらのお相手は会社の上司で、友人が入社したときの教育係だったそうだ。
その頃は奥さんがいらっしゃったらしいけど、あの後に離婚して・・・
なんでもそれまで夫婦で住んでいたマンションを奥さんに譲って、
一人暮らしをはじめた住まいが友人と同じ駅だったとか・・・。
仕事場では配属が違うから会わなくなっていたけど、同じスーパーで偶然会うよ
うになって、話をするうちに親しくなったんだそうだ。
決め手は何?ってきいたら、なんとハヤシライスだそうで。
「ハヤシライスは牛肉って思ってたけど、彼は子供の頃から豚肉だったって。
それでね、お互いつくって交換しようってことになって・・・。
なんかそれからそういうことが増えていって、一緒につくったり・・・
年も5歳も違うしバツイチだしで、彼はすごく悩んだんだけど、えへ、おそっちゃった!」
うん。
恋のチャンスなんてどこにでも落ちてる。
恋をかなえる勇気も・・・自信も、
あたしよりかは確実に、みんなにはあるんだろうな。
そんな私の背中をちょっと押したのは女性誌の占い。
ーーー気になるあの人とお花見に行けば新展開?!---
ちょっとだけ、ちょっとだけでも私にも「浮力」が欲しい。
当たるも八卦当たらぬも八卦だこのやろう!!気合だぁ!!
なぁんて意気込んで計画を練ったけど、そうだよね、3~4月は予定がぎっしりだった。
それでも基地内の桜でお花見をすることを思いついた!
わざわざよそへ行かなくても、ここにあるじゃん!立派なのが!
なんで気がつかなかったんだろう!!
昼休みにひとっ走りして咲き加減も確認!
でもそれを決めたとたんの残業続き。
今日は教官の眉間の皺もいっそう濃いような気がする。
先日の隊長の押し付け残業から・・・やっぱり辛そうに見える。
「・・・なんだ!なんか用か笠原っ!」
「いえっなんでもありません!」
「お前今日は用事があるんだろう?人の顔色をうかがっとらんでとっとと報告
書!!」
「はい!やってます!」
無意識に教官の顔を眺めていたらしい。
だめだな・・もうっ!
寮に戻る前に更衣室で簡単にシャワーを浴びてきてから着替えた。
今日は高校時代の友人が海外に仕事で行くことになったので、その送別会。
池袋かぁ・・・。ちょっと夜は冷えそうだから、パンツにジャケットとあとショールを持っていくことにした。
もう時間がないからヒールはやめて、とにかく駅までダッシュした。
池袋の待ち合わせ場所に付くと、すでに数人が集まっていた。
「あ!郁!遅い!」
「ゴメンゴメン!」
「あれあれ?郁もピンクとか小物を持つようになったんだね!」
バックから見えていたピンクのショールに優菜が食いついた。
あ~、のっけから苦手なのに捕まったな・・・。
優菜は友達の中でも嫌いではないけど、ちょっと苦手意識があった相手だ。
「なになに?ついに色気つきましたか?」
「え?別にそんなんじゃないよ。職場の友達が選んでくれたやつだから。」
「へぇ~~!!あんなに昔は私達が選んだもの『可愛すぎて似合わない!』とか
散々拒否っといて、
大人になったじゃん!」
「はぁ?」
バシバシと力強く肩をはたきながら親しげにからんでくるけど。
悪い子じゃないんだけどさぁ・・・私が『美人で可愛いくせにもったいない』とかいって、
からかっては自分の好みを押し付けてくるんだよね。
あたしみたいなひょろ長くてガリガリなガキに女っぽいひらひらなんて、
変な外国のカカシでしかないって・・・言ったのはハセガワっていう男子だけどさ!
「まぁまぁ、往来で騒がないの!こういうところは相変わらずね~~!」
「薫!」
今日少し早めにここを集合場所に決めたのが、この薫ちゃん。
薫はホテルとかに貸衣装などを卸しているフォーマルな衣装などの会社に勤めている。
どうせなら今度のともちゃんの結婚式には皆でここの衣装を格安で着ようということらしい。
「まぁ郁は嫌がると思ったから話してなかったけどね~~!」
「え~~?ケーキバイキングは?」
「え?なにそれ?ちょっと優菜!あんた郁になんていったの?」
「ん?ちょっと二時間ぐらい早めに集まってケーキバイキングに行こうって。」
「え~~?送別会の前にケーキバイキングなんて嘘をよくまぁ信じるほうも信じるほうだわ!」
一同笑いながらショールームへと移動した。
確かにそうだけど・・・あたしの胃袋はもうケーキを受け入れるつもりになってるってのに!
薫に連れられて入ったビルのお店は、想像してたよりもうんと広いショールームで一同たじろいでしまったが、
薫ちゃんは全く気にしない様子でみんなを引き入れて、お店の責任者を紹介してくれた。
「えっと、あとね今日みんなに格安でかせるのはこっから・・・・・・・ここまでね!」
「えぇ~~!」
結構な量に驚いたのだが、薫は逆にとったらしい。
「ごめんね~。ちょっとデザインがBになっちゃってるやつだから安く出来るんだけど・・・
あ、Bってちょっと古いデザインのやつのことね。向こうので気に入ったのあれば、二割引きぐらいまでならなんとか出来るけど。」
いやいや全然かまわないって!
みんなは一斉に衣装に向かっていく。
「ほら、郁も一緒に見よう?」
「ん。でもスカートばかりだね・・・。」
「仕事じゃないんだし、平気でしょ!」
そういって手をひぱってくれたのはしぃちゃん。
保母さんをしている彼女はちょっとふっくらしてるので、しきりに「私に合うサイズあるかしら~~?」と心配してる。
「もう子供相手に身体を動かしてんのにちっとも痩せないの!郁は全くかわらないのが羨ましいよぉ」
「え?私はしぃちゃんみたいな感じって好きだな~。柔らかくてさ、あたしなんてガリガリだもん。」
そんな風にきゃいきゃいと話をしながら衣装をえらんだ。
自分に似合うのなんてわかんないなと思ってるところに、優菜がいろんなのを押
し付けてくるんだけど、ってこんな真っ赤のなんて似合わないって!
「郁はもっと素直になんなよ!」
「素直って・・似合わないと思ってるから似合わないって言ってるだけでしょ」
「優菜、ちょっと自分のを先に選んできなよ。ね?」
薫がそういってあたしから優菜を離してくれた。
「まぁ彼女は昔から郁が好きなんだよね・・・。」
「そうそう、昔っから応援団長だからさ、郁の。」
「え?そうなの?」
「そうよ、アンタにとってはウザイ存在でしょうけどね~」
「ちょっと薫!」と叱るそぶりのしぃちゃんを軽くはいはいといなして、
「郁にはこれがいいと思うのよ。どう?」と薫が一着さしだしてきた。
薄い紫のドレスに黒のボレロ。
郁が気になったのは色よりもドレスの細い肩紐だった。
「え?でもこれって胸が開きすぎてない?」
「大丈夫よ。しぃちゃんみたいに胸が豊満だと危ないけど、アンタくらいはこれ
ぐらいでいいのよ。」
「あんたぐらいって・・・。」
「それにこの胸のお花がぺったんを目立たなくするから大丈夫!」
「ぺったんって!!」
「ほら、ちょっと試着してきてご覧?ほらほら」
ニコニコと笑って試着室に押し込まれた。
それを着たところで、似合うのかどうかは全く自分ではわからない。
でも薫は「あんたは全体に色素がうすいから、こういう色でも嫌味なく着れるのよ。」
と満足顔だし、しぃちゃんも「郁ちゃん・・すごく胸元の肌がきれいに映えるよ~いいこの色!」
とまあるい笑顔で言うので・・・まぁいいかと思ってしまった。
「当日は黒いタイツはいてらっしゃいね。」
「うんわかった。」
「披露宴が始まる二時間前ぐらいに式場のホテルに集合ね」
「え?なんで?」
「あのね、式場の新人研修でメイクしてもらうから。」
「えぇ?実験台?」
「ん?新人っていってもばっちりみっちり研修受けてきた子達だから、そこいらのホテルのメイクより上手いわよ!」
そしてアクセサリーとかも一緒に用意しておくから、タイツだけはいてきてねと薫は言った。
あとで優菜が、郁のは自分が選びたかったとちょっとごねて大変だったけど、着てきた服に着替えて送別会の会場へと向かった。
2につづく
実はDXが発売直後に書きあけたこのおはしなのですが。
パソコンから更新することが困難なので、携帯からの更新です。
小分けにして更新します。
☆☆☆
ララDX3月号より。
上官部下時代 オリキャラありです。
この春、なんと結婚式が二回も入ってしまった。
ひとつは防衛同期の結婚式。
こちらは隊内結婚という私からしたらまっことに羨ましい存在。
旦那様になる方も防衛員だけど、他館配属なので彼女の配属は変わらない。
なんでも寮の屋外清掃のときにガラス片で怪我をした彼に、彼女がハンカチを貸
したことからの始まりだそうだ。
もう一つは大学の友人の結婚式。
こちらのお相手は会社の上司で、友人が入社したときの教育係だったそうだ。
その頃は奥さんがいらっしゃったらしいけど、あの後に離婚して・・・
なんでもそれまで夫婦で住んでいたマンションを奥さんに譲って、
一人暮らしをはじめた住まいが友人と同じ駅だったとか・・・。
仕事場では配属が違うから会わなくなっていたけど、同じスーパーで偶然会うよ
うになって、話をするうちに親しくなったんだそうだ。
決め手は何?ってきいたら、なんとハヤシライスだそうで。
「ハヤシライスは牛肉って思ってたけど、彼は子供の頃から豚肉だったって。
それでね、お互いつくって交換しようってことになって・・・。
なんかそれからそういうことが増えていって、一緒につくったり・・・
年も5歳も違うしバツイチだしで、彼はすごく悩んだんだけど、えへ、おそっちゃった!」
うん。
恋のチャンスなんてどこにでも落ちてる。
恋をかなえる勇気も・・・自信も、
あたしよりかは確実に、みんなにはあるんだろうな。
そんな私の背中をちょっと押したのは女性誌の占い。
ーーー気になるあの人とお花見に行けば新展開?!---
ちょっとだけ、ちょっとだけでも私にも「浮力」が欲しい。
当たるも八卦当たらぬも八卦だこのやろう!!気合だぁ!!
なぁんて意気込んで計画を練ったけど、そうだよね、3~4月は予定がぎっしりだった。
それでも基地内の桜でお花見をすることを思いついた!
わざわざよそへ行かなくても、ここにあるじゃん!立派なのが!
なんで気がつかなかったんだろう!!
昼休みにひとっ走りして咲き加減も確認!
でもそれを決めたとたんの残業続き。
今日は教官の眉間の皺もいっそう濃いような気がする。
先日の隊長の押し付け残業から・・・やっぱり辛そうに見える。
「・・・なんだ!なんか用か笠原っ!」
「いえっなんでもありません!」
「お前今日は用事があるんだろう?人の顔色をうかがっとらんでとっとと報告
書!!」
「はい!やってます!」
無意識に教官の顔を眺めていたらしい。
だめだな・・もうっ!
寮に戻る前に更衣室で簡単にシャワーを浴びてきてから着替えた。
今日は高校時代の友人が海外に仕事で行くことになったので、その送別会。
池袋かぁ・・・。ちょっと夜は冷えそうだから、パンツにジャケットとあとショールを持っていくことにした。
もう時間がないからヒールはやめて、とにかく駅までダッシュした。
池袋の待ち合わせ場所に付くと、すでに数人が集まっていた。
「あ!郁!遅い!」
「ゴメンゴメン!」
「あれあれ?郁もピンクとか小物を持つようになったんだね!」
バックから見えていたピンクのショールに優菜が食いついた。
あ~、のっけから苦手なのに捕まったな・・・。
優菜は友達の中でも嫌いではないけど、ちょっと苦手意識があった相手だ。
「なになに?ついに色気つきましたか?」
「え?別にそんなんじゃないよ。職場の友達が選んでくれたやつだから。」
「へぇ~~!!あんなに昔は私達が選んだもの『可愛すぎて似合わない!』とか
散々拒否っといて、
大人になったじゃん!」
「はぁ?」
バシバシと力強く肩をはたきながら親しげにからんでくるけど。
悪い子じゃないんだけどさぁ・・・私が『美人で可愛いくせにもったいない』とかいって、
からかっては自分の好みを押し付けてくるんだよね。
あたしみたいなひょろ長くてガリガリなガキに女っぽいひらひらなんて、
変な外国のカカシでしかないって・・・言ったのはハセガワっていう男子だけどさ!
「まぁまぁ、往来で騒がないの!こういうところは相変わらずね~~!」
「薫!」
今日少し早めにここを集合場所に決めたのが、この薫ちゃん。
薫はホテルとかに貸衣装などを卸しているフォーマルな衣装などの会社に勤めている。
どうせなら今度のともちゃんの結婚式には皆でここの衣装を格安で着ようということらしい。
「まぁ郁は嫌がると思ったから話してなかったけどね~~!」
「え~~?ケーキバイキングは?」
「え?なにそれ?ちょっと優菜!あんた郁になんていったの?」
「ん?ちょっと二時間ぐらい早めに集まってケーキバイキングに行こうって。」
「え~~?送別会の前にケーキバイキングなんて嘘をよくまぁ信じるほうも信じるほうだわ!」
一同笑いながらショールームへと移動した。
確かにそうだけど・・・あたしの胃袋はもうケーキを受け入れるつもりになってるってのに!
薫に連れられて入ったビルのお店は、想像してたよりもうんと広いショールームで一同たじろいでしまったが、
薫ちゃんは全く気にしない様子でみんなを引き入れて、お店の責任者を紹介してくれた。
「えっと、あとね今日みんなに格安でかせるのはこっから・・・・・・・ここまでね!」
「えぇ~~!」
結構な量に驚いたのだが、薫は逆にとったらしい。
「ごめんね~。ちょっとデザインがBになっちゃってるやつだから安く出来るんだけど・・・
あ、Bってちょっと古いデザインのやつのことね。向こうので気に入ったのあれば、二割引きぐらいまでならなんとか出来るけど。」
いやいや全然かまわないって!
みんなは一斉に衣装に向かっていく。
「ほら、郁も一緒に見よう?」
「ん。でもスカートばかりだね・・・。」
「仕事じゃないんだし、平気でしょ!」
そういって手をひぱってくれたのはしぃちゃん。
保母さんをしている彼女はちょっとふっくらしてるので、しきりに「私に合うサイズあるかしら~~?」と心配してる。
「もう子供相手に身体を動かしてんのにちっとも痩せないの!郁は全くかわらないのが羨ましいよぉ」
「え?私はしぃちゃんみたいな感じって好きだな~。柔らかくてさ、あたしなんてガリガリだもん。」
そんな風にきゃいきゃいと話をしながら衣装をえらんだ。
自分に似合うのなんてわかんないなと思ってるところに、優菜がいろんなのを押
し付けてくるんだけど、ってこんな真っ赤のなんて似合わないって!
「郁はもっと素直になんなよ!」
「素直って・・似合わないと思ってるから似合わないって言ってるだけでしょ」
「優菜、ちょっと自分のを先に選んできなよ。ね?」
薫がそういってあたしから優菜を離してくれた。
「まぁ彼女は昔から郁が好きなんだよね・・・。」
「そうそう、昔っから応援団長だからさ、郁の。」
「え?そうなの?」
「そうよ、アンタにとってはウザイ存在でしょうけどね~」
「ちょっと薫!」と叱るそぶりのしぃちゃんを軽くはいはいといなして、
「郁にはこれがいいと思うのよ。どう?」と薫が一着さしだしてきた。
薄い紫のドレスに黒のボレロ。
郁が気になったのは色よりもドレスの細い肩紐だった。
「え?でもこれって胸が開きすぎてない?」
「大丈夫よ。しぃちゃんみたいに胸が豊満だと危ないけど、アンタくらいはこれ
ぐらいでいいのよ。」
「あんたぐらいって・・・。」
「それにこの胸のお花がぺったんを目立たなくするから大丈夫!」
「ぺったんって!!」
「ほら、ちょっと試着してきてご覧?ほらほら」
ニコニコと笑って試着室に押し込まれた。
それを着たところで、似合うのかどうかは全く自分ではわからない。
でも薫は「あんたは全体に色素がうすいから、こういう色でも嫌味なく着れるのよ。」
と満足顔だし、しぃちゃんも「郁ちゃん・・すごく胸元の肌がきれいに映えるよ~いいこの色!」
とまあるい笑顔で言うので・・・まぁいいかと思ってしまった。
「当日は黒いタイツはいてらっしゃいね。」
「うんわかった。」
「披露宴が始まる二時間前ぐらいに式場のホテルに集合ね」
「え?なんで?」
「あのね、式場の新人研修でメイクしてもらうから。」
「えぇ?実験台?」
「ん?新人っていってもばっちりみっちり研修受けてきた子達だから、そこいらのホテルのメイクより上手いわよ!」
そしてアクセサリーとかも一緒に用意しておくから、タイツだけはいてきてねと薫は言った。
あとで優菜が、郁のは自分が選びたかったとちょっとごねて大変だったけど、着てきた服に着替えて送別会の会場へと向かった。
2につづく
拍手お返事
- 2012/02/28 (Tue)
- お返事 |
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すいません!ご無沙汰しています!
パソコンの調子がイマイチなのと、以前よりパソコンに費やす時間が少なくなってしまって、結果見事に放置です…。
なのにカウンターは回り、ひとつふたつですが拍手も頂けて光栄です!
では大変お待たせして申し訳なかった、拍手にコメントを寄せてくださったお礼です。
所々に小話付き
☆☆☆
◆milkyさま
(お返事)
いつも コメントをありがとうございます!
アイスクリームにカルアをやってみましたか?
あれハマると太りますから注意してくださいね!
(SS夢であえたら)
隊長は被り物似合いますよね!
ライオンとかも似合いそう!
小牧「ねぇ細かいとこ俺にフォローさせるなよ。」
堂上「別に頼んでな」
小牧「ねぇ!さっさと告って自分のものにすりゃいいじゃん・・ひっく」
鞠江ちゃんが急用で会えなかった小牧さんが部屋飲みで絡み酒とか・・ぷぷっ
◆かっちゃんさま
(SS夢であえたら)
いつもありがとうございます!
オチは清書時に急にひらめきまして、ウケてもらえて嬉しいです!
隊長は被り物似合うよね!
小「ねぇ、残りのチョコどうした?」
堂「残りってなんだ?」
小「笠原さんから受け取った残りだよ。事務所では二個しか食べなかったろ?」
堂「さっき腹へって食った」
小「嘘だね~ゴミ箱にカス捨ててないじゃん!」
堂「(°д°;)」
どこに隠してるんだよ~とか小牧にからかわれて二人でうじゃくちゃやればいいさ!(笑)
◆ゆきたらさま
(SS夢であえたら)
初めまして!やった~初コメ嬉しいですo(^-^)o
このときの堂上さんサイド・・・もう「平静」を装うのに精一杯って感じでしょうね。
他を断る時に回りをさりげなく警戒したり(笑)
楽しそう~!形にうまくなったら出しますね!気長~にお待ちいただければ・・・m(_ _)m
◆ひーさま
(SS夢であえたら)
いつもありがとうございます!
ほんのりスィートかしらん?
久々にゲロ甘いのを書きたくなるじゃないの!(笑)
小牧さんとか別の先輩方が、さりげなく手塚の後ろに立ち、手塚が座ったまま動けない様にしてたりして。
皆様、本当にぱち☆ぽちとありがとうございます!
次回更新はそんなにお待たせさません!
と思うヨ~( ̄ー ̄)
パソコンの調子がイマイチなのと、以前よりパソコンに費やす時間が少なくなってしまって、結果見事に放置です…。
なのにカウンターは回り、ひとつふたつですが拍手も頂けて光栄です!
では大変お待たせして申し訳なかった、拍手にコメントを寄せてくださったお礼です。
所々に小話付き
☆☆☆
◆milkyさま
(お返事)
いつも コメントをありがとうございます!
アイスクリームにカルアをやってみましたか?
あれハマると太りますから注意してくださいね!
(SS夢であえたら)
隊長は被り物似合いますよね!
ライオンとかも似合いそう!
小牧「ねぇ細かいとこ俺にフォローさせるなよ。」
堂上「別に頼んでな」
小牧「ねぇ!さっさと告って自分のものにすりゃいいじゃん・・ひっく」
鞠江ちゃんが急用で会えなかった小牧さんが部屋飲みで絡み酒とか・・ぷぷっ
◆かっちゃんさま
(SS夢であえたら)
いつもありがとうございます!
オチは清書時に急にひらめきまして、ウケてもらえて嬉しいです!
隊長は被り物似合うよね!
小「ねぇ、残りのチョコどうした?」
堂「残りってなんだ?」
小「笠原さんから受け取った残りだよ。事務所では二個しか食べなかったろ?」
堂「さっき腹へって食った」
小「嘘だね~ゴミ箱にカス捨ててないじゃん!」
堂「(°д°;)」
どこに隠してるんだよ~とか小牧にからかわれて二人でうじゃくちゃやればいいさ!(笑)
◆ゆきたらさま
(SS夢であえたら)
初めまして!やった~初コメ嬉しいですo(^-^)o
このときの堂上さんサイド・・・もう「平静」を装うのに精一杯って感じでしょうね。
他を断る時に回りをさりげなく警戒したり(笑)
楽しそう~!形にうまくなったら出しますね!気長~にお待ちいただければ・・・m(_ _)m
◆ひーさま
(SS夢であえたら)
いつもありがとうございます!
ほんのりスィートかしらん?
久々にゲロ甘いのを書きたくなるじゃないの!(笑)
小牧さんとか別の先輩方が、さりげなく手塚の後ろに立ち、手塚が座ったまま動けない様にしてたりして。
皆様、本当にぱち☆ぽちとありがとうございます!
次回更新はそんなにお待たせさません!
と思うヨ~( ̄ー ̄)
SS夢であえたら
- 2012/02/15 (Wed)
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SS夢であえたら
上官部下時代 自覚後
またしても糖度なし。
「さてと、電気消すわよ?」
「ん、いいよ柴崎」
寝る前のスキンケアを終えた柴崎が部屋の電気を消すと、自分のベッドに入ってカーテンを閉めた。
「じゃあお休み・・・あんたも早く寝なさいよ~」
「ん、わかってるぅ・・・お休み」
笠原はベッドのライトを着けてカーテンをひいた。
枕元の本を撫でる。
小さなチョコの箱を撫でる。
王子様に助けられてから、毎年していたバレンタインの儀式。
チョコの箱をから手を離し、本を胸に抱えて仰向けになる。
「・・・・・・・」
見えるのはベッドの天井だ。
ただのベニヤ板にむき出しのパイプ。
ベッドのライトが少し郷愁を呼ぶ。
あのときの、あの三正が誰かはもう知ってる。
今までなんで気がつかなかったんだろう。
こんなに近くで、この生活の初めから、あたしの近くにいたのに。
いつも守られてたと思う。
時にはムカつくほど理不尽だったり、時には息が止まるほど・・・・止まるほど。
凄く・・・・好き。
枕の横に置いたままの小箱を、手探りで手に取り・・・・。
出るのはため息。
つい毎年と同じに、買ってしまった。
本当はレジでふと我に帰った。
王子様へのチョコ・・・つまり教官へのチョコだよね。
じゃあこれは教官に?
無理無理無理無理っ!
じゃあいつもみたく、食べちゃえばいい・・・・。
そう思って買ったけど、渡したい気持ちと、渡せない気持ちと行ったりきたりした・・・。
堂上教官にあげることなんて出来ない。
でももしかしたらとバックに入れたけど、結局その箱に触れることさえもできなかった。
いつもの様に、事務所では声を張り上げて菓子鉢に徳用チョコを盛った。
堂上教官は朝から隊長の尻拭いだと書類から目を離さないままだった。
「おい、俺にも一つ取ってくれ」
と言われた時は本当にビックリした。
え?あたしに言ってる?
わたわたしてたら
「無精な班長に渡しておいで」と小牧教官に促されて、腹を決めて菓子鉢からチョコを一掴みして・・・
先ほどから此方に伸ばしたままの教官の手にチョコを載せた。
教官がぱっと顔を上げてこっちを見たからまた驚いた。
「ぎゃってなんだ?俺は化けもんかなんかか?
それよりこれは一人ひとつじゃないのか?」
「え?あっだだだ大丈夫です!全然っ!」
軽く手に触れた指先が熱い。
・・・・・・はぁ。
ベッドな寝転んだまま、チョコの箱をくりくりと玩ぶ。
毎年のように食べてしまえばいい・・・・・
そう思ったのに、どうしてもリボンがとけない。
どうしよう・・・これ。
義理チョコでさえも、半分投げるようにしか渡せなかった。
綺麗な・・・女性らしいバレンタインチョコを、告白しながら渡すなんて・・・・。
「・・・やっぱ超ムリ」
解りきってる自分の恋愛スキル
涙が溢れてきた。
もうすぐバレンタインデーが終わる・・・・
もうバレンタインデーは終わった。過ぎちゃったよ。
あ~ぁ。
いつかいつか
いつかきっと・・・教官にバレンタインチョコを渡せる日が来るんだろうか。
今年初めて。
郁はバレンタインチョコを食べる事ができなかった。
目を閉じると今日の教官が浮かぶ。
「いいのか?じゃあありがたくいただいとく」
チラリとこちらを睨むと再び書類に目を戻した。
そしてチョコの小袋の端を噛んで器用に片手で開けてチョコを口に含んだ。
その素振りを脳裏に焼き付ける様に見つめてしまった。
思い出してもドキドキしてしまう。
あたしが渡したチョコを受け取ってありがとうと優しく囁く。
そんな堂上教官・・・・。
「ってぎゃぁ~~~~~~~っ!!!!」
「笠原ぁ?!煩いわよっ!」
「ごごごめん柴崎ぃ!夢っ変な夢みた!」
「全くアンタのその夢とやらを覗き見したいわ!
もうさっさと寝なさいよ!」
「ごめん!柴崎お休み」
はぁ・・・想像すらもヤバい!
寝よう。
もう寝よう。
でもやっはり・・・夢でもいいからもう一度
夢の中ならもう少し・・・きっと渡せる・・・かも?
だからお願い
せめて、せめて夢で会えたら
いつの間にか眠ってしまい。
朝はアラームよりも先に目を覚ましたが・・・
「クワガタの着ぐるみのままチョコを食べまくる隊長」が夢にでてきて、物凄い目覚めとなった。
~終わり~
(2014・5/20修正)
上官部下時代 自覚後
またしても糖度なし。
「さてと、電気消すわよ?」
「ん、いいよ柴崎」
寝る前のスキンケアを終えた柴崎が部屋の電気を消すと、自分のベッドに入ってカーテンを閉めた。
「じゃあお休み・・・あんたも早く寝なさいよ~」
「ん、わかってるぅ・・・お休み」
笠原はベッドのライトを着けてカーテンをひいた。
枕元の本を撫でる。
小さなチョコの箱を撫でる。
王子様に助けられてから、毎年していたバレンタインの儀式。
チョコの箱をから手を離し、本を胸に抱えて仰向けになる。
「・・・・・・・」
見えるのはベッドの天井だ。
ただのベニヤ板にむき出しのパイプ。
ベッドのライトが少し郷愁を呼ぶ。
あのときの、あの三正が誰かはもう知ってる。
今までなんで気がつかなかったんだろう。
こんなに近くで、この生活の初めから、あたしの近くにいたのに。
いつも守られてたと思う。
時にはムカつくほど理不尽だったり、時には息が止まるほど・・・・止まるほど。
凄く・・・・好き。
枕の横に置いたままの小箱を、手探りで手に取り・・・・。
出るのはため息。
つい毎年と同じに、買ってしまった。
本当はレジでふと我に帰った。
王子様へのチョコ・・・つまり教官へのチョコだよね。
じゃあこれは教官に?
無理無理無理無理っ!
じゃあいつもみたく、食べちゃえばいい・・・・。
そう思って買ったけど、渡したい気持ちと、渡せない気持ちと行ったりきたりした・・・。
堂上教官にあげることなんて出来ない。
でももしかしたらとバックに入れたけど、結局その箱に触れることさえもできなかった。
いつもの様に、事務所では声を張り上げて菓子鉢に徳用チョコを盛った。
堂上教官は朝から隊長の尻拭いだと書類から目を離さないままだった。
「おい、俺にも一つ取ってくれ」
と言われた時は本当にビックリした。
え?あたしに言ってる?
わたわたしてたら
「無精な班長に渡しておいで」と小牧教官に促されて、腹を決めて菓子鉢からチョコを一掴みして・・・
先ほどから此方に伸ばしたままの教官の手にチョコを載せた。
教官がぱっと顔を上げてこっちを見たからまた驚いた。
「ぎゃってなんだ?俺は化けもんかなんかか?
それよりこれは一人ひとつじゃないのか?」
「え?あっだだだ大丈夫です!全然っ!」
軽く手に触れた指先が熱い。
・・・・・・はぁ。
ベッドな寝転んだまま、チョコの箱をくりくりと玩ぶ。
毎年のように食べてしまえばいい・・・・・
そう思ったのに、どうしてもリボンがとけない。
どうしよう・・・これ。
義理チョコでさえも、半分投げるようにしか渡せなかった。
綺麗な・・・女性らしいバレンタインチョコを、告白しながら渡すなんて・・・・。
「・・・やっぱ超ムリ」
解りきってる自分の恋愛スキル
涙が溢れてきた。
もうすぐバレンタインデーが終わる・・・・
もうバレンタインデーは終わった。過ぎちゃったよ。
あ~ぁ。
いつかいつか
いつかきっと・・・教官にバレンタインチョコを渡せる日が来るんだろうか。
今年初めて。
郁はバレンタインチョコを食べる事ができなかった。
目を閉じると今日の教官が浮かぶ。
「いいのか?じゃあありがたくいただいとく」
チラリとこちらを睨むと再び書類に目を戻した。
そしてチョコの小袋の端を噛んで器用に片手で開けてチョコを口に含んだ。
その素振りを脳裏に焼き付ける様に見つめてしまった。
思い出してもドキドキしてしまう。
あたしが渡したチョコを受け取ってありがとうと優しく囁く。
そんな堂上教官・・・・。
「ってぎゃぁ~~~~~~~っ!!!!」
「笠原ぁ?!煩いわよっ!」
「ごごごめん柴崎ぃ!夢っ変な夢みた!」
「全くアンタのその夢とやらを覗き見したいわ!
もうさっさと寝なさいよ!」
「ごめん!柴崎お休み」
はぁ・・・想像すらもヤバい!
寝よう。
もう寝よう。
でもやっはり・・・夢でもいいからもう一度
夢の中ならもう少し・・・きっと渡せる・・・かも?
だからお願い
せめて、せめて夢で会えたら
いつの間にか眠ってしまい。
朝はアラームよりも先に目を覚ましたが・・・
「クワガタの着ぐるみのままチョコを食べまくる隊長」が夢にでてきて、物凄い目覚めとなった。
~終わり~
(2014・5/20修正)
1月25日から2月2日までのお返事
1月25日から2月2日までのお返事
実は2月1日にお返事記事を書いたのですが、その前に二時間ほどお茶会に出席しまして・・・(お茶会とは図書戦二次のサイトさんが開くチャットです。)
久々だったのもあり、とっても楽しかったんです。で、気分よく記事を書いてアップした途端にPCが落ちまして。
その後数時間一切ネットにつながらないという事態になりました。
それから数日は、PCを主人の確定申告に使うために私は使えず、今日やっとこさここにこれたわけです。
あと数日でバレンタインですね。
昨年はイラストものせましたね。
ん~。バレンタインかぁ~あまりこういうイベントのラブラブ経験がないんだよね~。
でも妄想をコネコネしてがんばります!
またしても恋人や夫婦のラブラブは書けないと思いますが、また覗きに着ていただけると嬉しいです。
次回はバレンタイン・・・と行きたいと所ですが、ララDXの番外編が凄まじい破壊力で、
さすが弓ジナル!!と鼻血ものでした。
ですので、そのネタバレとSSを、PCのご機嫌がよければアップできます。
と言うことで、
今回もネタバレやSSに拍手をぱち☆ぽちっとありがとうございます!
その一手間に救われております。
では拍手にコメントを寄せてくださった方へのお返事です。
ちょこちょこ妄想文がへばりついてます。
☆ お返事 ☆よりどうぞ。
実は2月1日にお返事記事を書いたのですが、その前に二時間ほどお茶会に出席しまして・・・(お茶会とは図書戦二次のサイトさんが開くチャットです。)
久々だったのもあり、とっても楽しかったんです。で、気分よく記事を書いてアップした途端にPCが落ちまして。
その後数時間一切ネットにつながらないという事態になりました。
それから数日は、PCを主人の確定申告に使うために私は使えず、今日やっとこさここにこれたわけです。
あと数日でバレンタインですね。
昨年はイラストものせましたね。
ん~。バレンタインかぁ~あまりこういうイベントのラブラブ経験がないんだよね~。
でも妄想をコネコネしてがんばります!
またしても恋人や夫婦のラブラブは書けないと思いますが、また覗きに着ていただけると嬉しいです。
次回はバレンタイン・・・と行きたいと所ですが、ララDXの番外編が凄まじい破壊力で、
さすが弓ジナル!!と鼻血ものでした。
ですので、そのネタバレとSSを、PCのご機嫌がよければアップできます。
と言うことで、
今回もネタバレやSSに拍手をぱち☆ぽちっとありがとうございます!
その一手間に救われております。
では拍手にコメントを寄せてくださった方へのお返事です。
ちょこちょこ妄想文がへばりついてます。
☆ お返事 ☆よりどうぞ。
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