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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 入寮の日~郁Ver~ [2]

~郁Ver~ [2]
捏造です。三番目のお兄ちゃん、名前は千尋と名づけてみました。
ちぃ兄ぃ・・・ちいにいは小さいにいちゃん&ちひろにいちゃんです。
ではどうぞ。



駅からは徒歩になる。
事前説明会から一ヶ月ぶりの町並みだった。
今年の桜は早く、もう散りかけている。
基地の周りには桜の花びらが舞っていた。

一番寮に近い門をくぐり、詰め所で氏名を告げる。
少しの確認のあと「ようこそ!」と肌のよく焼けた隊員が笑顔で通してくれた。

目の前に広がるトラック。
空が広い・・・・。
官舎からは子どもの遊ぶ声が聞こえる。

新しい・・・ここが私の生活の場だ。

向こうに基地指令庁舎。そして武蔵野第一図書館がある。
それを眺めながら郁は寮の玄関に到着した。


郁は玄関の前で大きく深呼吸をした。
そして、ガラスの大きなドアをあけ、
ポケットにねじ込んであった入寮の手引きを見ながら、自分の靴箱を探した。
ショルダーバッグから、寮を出るときに後輩がくれた室内履きをだし、ここまで履いていた靴はこれからの新しい住処へとしまった。

「あれ?君!受かったんだ!」

拍手[66回]



その声に驚いて振り返ると、いかにもラクビーやってましたぁという感じの青年が笑顔で立っていた。
「あれ?えっと(だれだっけ?ラガーマンに知り合いっていたっけ?)」
「なに?覚えてないの~~?面談時にさ、ほら待ってる時に廊下で話したじゃん!」
「あ?あ~ぁあ?(どうしよう・・緊張しててそんなのおぼえてないっつーの)」
郁は笑顔をつくろって、青年の横を通り抜けようとする。

「えぇ?!俺達、結構長く話したよね?忘れちゃったのぉ?」といいながら女子寮へ行く道を簡単に阻まれた。

「ごめん!私さ、人の顔を覚えるのが苦手でさ~。あ、笠原っていいます。よろしく!」
「ぷっ!あの時も自己紹介したんだけどなぁ~。まぁいいや、もう一回ね。俺、西尾です。」
あ~ななんかウザイと思いながら、西尾が握手を求めてきたので、抱えたダンボールを足元に下ろしてそれに答えた。

「ね?名前は何?笠原なにちゃん?」
「え?・・・郁だけど。」
「イクちゃん?!イクチャンかぁ~!」とニタニタ顔で話してくる始末。
というか手を離して!と力を入れて自分の方へ引くとやっと手を離した。


あたしの名前が郁で悪いか!
もう、イクイクうるせぇんだよな~男ってさ。

郁は自分の名前は好きじゃない。小さい頃に散々からかわれたからだ。

「あっちいく~こっちいく~どっちいく~~!」としつこく付いて回った男子の鼻に、郁は一発パンチをお見舞いしてしまい。それが見事に顔面鼻血ブーで、小学校入学して早々に・・・校長室に母親が呼び出されたのは今でも苦い記憶だ。

ふ~~~。

苦い記憶が引っ張りだされ、思わずため息をついてしまった。

「カサハラって呼んでくれる?慣れてないんで、自分の名前を呼ばれるのってさ」
それ以以降も度々苦い経験をしているので、帰す声もトーンが低くなる。

「あ、あそう?じゃそうするよ。カサハラね!」とさっきよりもはしゃいだ感じが増しているのは典型的な体育バカかもしれない。

そのあとも「ねぇねぇねぇ」と下駄箱前からいかせてもらえない。
私のそんなことを聞いてどうすんだ~~!
とりあえず、あ~~とかへぇ~とか言っておく。

「ぶはぁ!ど〇〇ょ~~~~かわいい~~~~!!ひぃ~~~!」
げらげらと男性の笑い声が共有スペースに響いた。
豪快に笑うというか、体格のいい大人が床に結構転げちゃってますけど・・・と思わず郁の視線も釘付けになり、西尾との会話もここで途切れた。

「あーごめん。もう部屋に荷物入れたいし、またね。えっと。。。」
「あ、そこの入り口まで俺が持つよ。俺、ニ・シ・オ・・・西尾ね」
勝手に人の荷物を持ちやがった。結構重いね~女の子じゃ大変でしょ?って
なに、こいつ。入り口ってすぐそこまでじゃないの。私は駅から持ってきてるつーの!

「はぁ?いいわよ自分で運ぶから。じゃね!西尾くん」
手を伸ばし、西尾の手からそのまま受け取り、大きくひょいと肩にわざと担いだ。
相手が、おっと上体をそらした隙に下駄箱を後にした。



[3]に続きます~
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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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