春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
指輪の理由 (3)
指輪の理由 (3)
「おい!なにしてんだっ!」
「ちょっと!にらまないのよ~。笠原さんにもお勧めを聞いてみようと思っただけなんだから。
ね!笠原さん!」
「はい。でも私でいいんですか?」
「いいのいいの。ささっ行きましょう。」
彼女はそのまま笠原の手を取って、さっさと児童書コーナーへと向かった。
そのあとを堂上はしぶしぶついてくる感じだ。
笠原は・・・自分が好きだり、最近子供達に人気のあるうち、数冊を手に取った。
「これとか・・・こちらも読みやすいです。」
「ありがとう。目を通させてもらうわ。やっぱり女の子だと選ぶのも違うわね。
来る子は女の子が多いって話だから、やっぱり笠原さんに聞いて正解だわ。」
彼女は笑顔で納得している。
「あの・・・どのような用途で・・と伺ってもよろしいですか?」
「あぁ、笠原さんには説明してなかったわね。
あのね。私の主人の実家がね、私営の学童保育所をやってて、今年で30周年なのよ。
あ、場所が武蔵小金井なんだけどねぇ!あっという間に30年って!なんか無言の催促っての?されちゃってぇ~~!
それで主人とお祝いになにがいいかって聞いたら『高学年向けの図書がいい。私達じゃイマイチわからないし、子供達に任せるとマンガばかりになる』って。でも主人も私もマンガは読むのよ~。すっごく。
一応ね活字も読むのよ?でもアニメ化したやつの原作とかそんなのばかりでね。
子供達もまだ幼稚園だから、普段は絵本とかしか選ばないじゃない?
だから高学年向けのまじめな感じの面白い本っていわれてもね~!
マンガだとわかるんだけどね。
それで、学童の本棚には、ちょっとまじめな本って感じのとかが、こうずら~~~っと並んだほうが、保護者ウケがいいんですって、それでね~~」
「おい・・・」
「何?あっちゃんは後っ!」
堂上をぐっと黙らせたのはすごいと笠原は感心した。
「それでね~、幼なじみであるこのあっちゃん!・・・・って呼んじゃいけないんでしょ!わかってるわようっ!この堂上君なら図書館勤めだし、わかるかなって。
あ、堂上くんと私はね幼なじみなの~。んで高校のときのあっちゃんの友達が私の主人なの~~!
この堅物の友達にしては、雰囲気がやわらかいやさしい男でね!もうひとめぼれ!!」
ばしばしと先ほどから語尾の度に方をはたかれながらも、笠原は無言で立っているしかなかった。
「きゃっあたしったら何言ってるのかしら~~!!でもうちの主人はまじめなところはあっちゃんと一緒でね、類ともっていうのかしらねぇ~~!融通利かなくて!贈る本は一応目を通したいっていうからって!
まずは手当たり次第?あっちゃんを信用してないわけじゃないのよ?でも笠原さんにも興味があ」
「おいっ!!」
堂上はあせった顔で肘をつかんで止めようとするが、全く動じない。さらに続ける。
「何?あら!いやだこんな時間!お昼じゃないの!今日はね、駅前で主人とランチの約束なの~~~~!
お昼から仕事が切り上げられるって言うから子供達を延長保育にしてきたの~!きゃ~~二人で食事なんて何年ぶりかしらん!!もう延長なんて有料になっちゃうんだけど、こういうときに便利よね~~!でもね、親は保育園やってるけどなぜか孫は幼稚園なのよ~~!あ、笠原さんは若い女の子だから、この辺でおいしいランチが食べれるお店とかしってるわよね?どっかいいトコ教えてくれる?ねぇ?笠原さん?」
「・・・・・・・・・。(汗)」
笠原の中にはまだ色々な単語が渦巻いている最中で固まったままだ。
「お客様?その前にそちらの本はいかがいたしますか?借りるようでしたらカウンターまでお持ちしいたします。」
「・・・柴崎!」
まさに地獄に柴崎ならぬ、ここぞという時に柴崎!である。
「あらあらあらぁ~~~、こちらも美人さんねぇ!ちょっと!あっちゃん!あんたこんなに周りに可愛い若い女の子だらけじゃないのいよ!!ちょっとはがんばりなさいよ!いつまで手を出さないで居るつもりなのよ!ここぞと言うところで弱いのよ~~!わかる?笠原さん!!高志も心配しててって、あ~高志っていうのが私の旦那のことね!え?もうっそんな顔しなくても高志はここまで連れてこないから大丈夫よ!あら~時間来ちゃう~~!あ、メールすれば良いっか!それでね~」
「こちらの本・・・。」
「あ、借りていくわ。お願いしまぁす!」
「ではカウンターまでどうぞ。お勧めのお店も何件がご案内できると思います。」
「わぁ~~よかったわ~ここまで足を運んで!じゃねあっちゃんまたね!笠原さんもありがとうね~~~~!!」
「あぁ・・・。」
「・・・・はい。」
「・・・・・。」
カウンターまで移動しながらも、話は止まらない様子をただ二人は見送っていた。
「笠原・・・。」
「・・・あ、ハイ!」
「昼休憩に入るぞ。・・・お前は食堂でもいいか?」
「え?あ、はい!もちろんです」
「すごい剣幕だったろ。あいつは子どものときからああんだ。」
「ああって・・?」
「しゃべらないと呼吸ができん」
仏頂面でつぶやいた堂上に、笠原は思わず噴出した。
「あはははっ教官おかしい!!あはははっ」
「コラッ笑うな!」
堂上は笠原が持っていたカートをさっと片付けると、くすくすと笑い続ける笠原の手をつかんで、訓練速度であるき、図書館を後にした。
「ほら、食堂に着くぞ。いい加減笑うのやめろ」
「あーすいません。あーお腹いたいけど、すごくお腹がすきました。」
離された手のひらが、妙に涼しくて・・・そして熱くて。
でももう大丈夫。もう平気。
「そうか。」
トレーに定食のほかにもう二品ほどおかずを載せてながら輝く笑顔の笠原に、堂上はプリンを差し出した。
「ほれ、コレも喰うか」
「わぁ!いいんですか?ありがとうございます!」
席を見回すと小牧が手を上げて呼んでいる。
そこに二人で並んで席に着いた。
「あれ、笠原さん元気回復だね」
「??私、ずっと元気でしたよ?」
「ふふふだってさ、堂上。」
「なんで俺に聞く。」
「あはは。なんかもうさぁ~お前た」
「言うな。」
「はい?」
「言いたいことはわかってるから、それ以上言うな」
「へぇ~~わかってるんだ~へぇ~~~」
「あら?なにか面白そうな話でもしてるんですか?」
そこにトレーをもって柴崎が現れた。
「あぁ、先ほどはすまなかったな。」
「いいえ、でも楽しいかたですね。金子さん。教官の幼なじみだそうで。
私からも数冊推すすめしました。指輪をしてらっしゃらないから独身かと思いましたけどご結婚なさってるんですってね。」
「あぁ、アイツは金属アレルギーだから指輪はしないんだそうだ。」
「あら、そうだったんですか・・かわいらしいですし・・・誤解する方も居るでしょうねぇ・・・。」
「誤解?」と堂上が柴崎に返すと、あわてて笠原が会話に入った。
「あ、柴崎!柴崎はどんな本を勧めたの?」
「そういう笠原は?って聞かなくてもわかってるわ。私が貸し出し手続きしたし。」
ちらりと堂上をみる柴崎の視線に、小牧も期待を向けた。
「やっぱり王子様が守ってくれた本ははずせないわよね~~!!」
「「ごふっ」」
「あははっ吹きだすのも息がぴったり!!あははっははっはっく苦しい!!」
「コレが醍醐味ですよねぇ~!」
「笠原・・・。気をつけろ。御飯粒が俺に飛んだぞ」
「手塚!あんたはこんな楽しい中でもマイペースって!ウケるわ~~!」
「悪かったな。」
「ご・・ゴメンてじゅかっ!」
「口に入ってるものを飲み込んでからしゃべれよ。お前女だろ。」
「よかったね、いつもの調子に戻ってさ、ね、堂上。」
ぎゃぁぎゃぁと騒ぐ部下を前に、こっそりとつぶやかれた言葉に、
「あぁ全くだ」とだけ返した。
END
あとがき。
すいません、あまり指輪が関係なかったですね。
それも金属アレルギーって(笑)
指輪がないから、独身女性だと笠原は思っちゃって、と言う妄想から入ったのですが、薄かったかなぁ。。。
郁ちゃんはそれよりも「腕をとって」と同僚から聞いて、「手を繋いで」と飛躍してますから、そっちの方が気になった感じになっちゃった。(笑)
だから最後はおててを二人で繋いでひと気のないところだけ、歩いてもらいました。
よかたったね!郁ちゃん!
郁ちゃんの笑顔に一番ほっとしてるのは堂上さんです。
金子さんは私の友人がモデルですが、本人はもっとすごいです。
うまく文章に収まりませんでした。
面白いキャラだから、他にも活用しようかなと妄想こねくり回し中。
次回は「堂郁の日」に向けて、本がらみのお話。。。の予定です。
感想やパチポチおまちしてます!
「おい!なにしてんだっ!」
「ちょっと!にらまないのよ~。笠原さんにもお勧めを聞いてみようと思っただけなんだから。
ね!笠原さん!」
「はい。でも私でいいんですか?」
「いいのいいの。ささっ行きましょう。」
彼女はそのまま笠原の手を取って、さっさと児童書コーナーへと向かった。
そのあとを堂上はしぶしぶついてくる感じだ。
笠原は・・・自分が好きだり、最近子供達に人気のあるうち、数冊を手に取った。
「これとか・・・こちらも読みやすいです。」
「ありがとう。目を通させてもらうわ。やっぱり女の子だと選ぶのも違うわね。
来る子は女の子が多いって話だから、やっぱり笠原さんに聞いて正解だわ。」
彼女は笑顔で納得している。
「あの・・・どのような用途で・・と伺ってもよろしいですか?」
「あぁ、笠原さんには説明してなかったわね。
あのね。私の主人の実家がね、私営の学童保育所をやってて、今年で30周年なのよ。
あ、場所が武蔵小金井なんだけどねぇ!あっという間に30年って!なんか無言の催促っての?されちゃってぇ~~!
それで主人とお祝いになにがいいかって聞いたら『高学年向けの図書がいい。私達じゃイマイチわからないし、子供達に任せるとマンガばかりになる』って。でも主人も私もマンガは読むのよ~。すっごく。
一応ね活字も読むのよ?でもアニメ化したやつの原作とかそんなのばかりでね。
子供達もまだ幼稚園だから、普段は絵本とかしか選ばないじゃない?
だから高学年向けのまじめな感じの面白い本っていわれてもね~!
マンガだとわかるんだけどね。
それで、学童の本棚には、ちょっとまじめな本って感じのとかが、こうずら~~~っと並んだほうが、保護者ウケがいいんですって、それでね~~」
「おい・・・」
「何?あっちゃんは後っ!」
堂上をぐっと黙らせたのはすごいと笠原は感心した。
「それでね~、幼なじみであるこのあっちゃん!・・・・って呼んじゃいけないんでしょ!わかってるわようっ!この堂上君なら図書館勤めだし、わかるかなって。
あ、堂上くんと私はね幼なじみなの~。んで高校のときのあっちゃんの友達が私の主人なの~~!
この堅物の友達にしては、雰囲気がやわらかいやさしい男でね!もうひとめぼれ!!」
ばしばしと先ほどから語尾の度に方をはたかれながらも、笠原は無言で立っているしかなかった。
「きゃっあたしったら何言ってるのかしら~~!!でもうちの主人はまじめなところはあっちゃんと一緒でね、類ともっていうのかしらねぇ~~!融通利かなくて!贈る本は一応目を通したいっていうからって!
まずは手当たり次第?あっちゃんを信用してないわけじゃないのよ?でも笠原さんにも興味があ」
「おいっ!!」
堂上はあせった顔で肘をつかんで止めようとするが、全く動じない。さらに続ける。
「何?あら!いやだこんな時間!お昼じゃないの!今日はね、駅前で主人とランチの約束なの~~~~!
お昼から仕事が切り上げられるって言うから子供達を延長保育にしてきたの~!きゃ~~二人で食事なんて何年ぶりかしらん!!もう延長なんて有料になっちゃうんだけど、こういうときに便利よね~~!でもね、親は保育園やってるけどなぜか孫は幼稚園なのよ~~!あ、笠原さんは若い女の子だから、この辺でおいしいランチが食べれるお店とかしってるわよね?どっかいいトコ教えてくれる?ねぇ?笠原さん?」
「・・・・・・・・・。(汗)」
笠原の中にはまだ色々な単語が渦巻いている最中で固まったままだ。
「お客様?その前にそちらの本はいかがいたしますか?借りるようでしたらカウンターまでお持ちしいたします。」
「・・・柴崎!」
まさに地獄に柴崎ならぬ、ここぞという時に柴崎!である。
「あらあらあらぁ~~~、こちらも美人さんねぇ!ちょっと!あっちゃん!あんたこんなに周りに可愛い若い女の子だらけじゃないのいよ!!ちょっとはがんばりなさいよ!いつまで手を出さないで居るつもりなのよ!ここぞと言うところで弱いのよ~~!わかる?笠原さん!!高志も心配しててって、あ~高志っていうのが私の旦那のことね!え?もうっそんな顔しなくても高志はここまで連れてこないから大丈夫よ!あら~時間来ちゃう~~!あ、メールすれば良いっか!それでね~」
「こちらの本・・・。」
「あ、借りていくわ。お願いしまぁす!」
「ではカウンターまでどうぞ。お勧めのお店も何件がご案内できると思います。」
「わぁ~~よかったわ~ここまで足を運んで!じゃねあっちゃんまたね!笠原さんもありがとうね~~~~!!」
「あぁ・・・。」
「・・・・はい。」
「・・・・・。」
カウンターまで移動しながらも、話は止まらない様子をただ二人は見送っていた。
「笠原・・・。」
「・・・あ、ハイ!」
「昼休憩に入るぞ。・・・お前は食堂でもいいか?」
「え?あ、はい!もちろんです」
「すごい剣幕だったろ。あいつは子どものときからああんだ。」
「ああって・・?」
「しゃべらないと呼吸ができん」
仏頂面でつぶやいた堂上に、笠原は思わず噴出した。
「あはははっ教官おかしい!!あはははっ」
「コラッ笑うな!」
堂上は笠原が持っていたカートをさっと片付けると、くすくすと笑い続ける笠原の手をつかんで、訓練速度であるき、図書館を後にした。
「ほら、食堂に着くぞ。いい加減笑うのやめろ」
「あーすいません。あーお腹いたいけど、すごくお腹がすきました。」
離された手のひらが、妙に涼しくて・・・そして熱くて。
でももう大丈夫。もう平気。
「そうか。」
トレーに定食のほかにもう二品ほどおかずを載せてながら輝く笑顔の笠原に、堂上はプリンを差し出した。
「ほれ、コレも喰うか」
「わぁ!いいんですか?ありがとうございます!」
席を見回すと小牧が手を上げて呼んでいる。
そこに二人で並んで席に着いた。
「あれ、笠原さん元気回復だね」
「??私、ずっと元気でしたよ?」
「ふふふだってさ、堂上。」
「なんで俺に聞く。」
「あはは。なんかもうさぁ~お前た」
「言うな。」
「はい?」
「言いたいことはわかってるから、それ以上言うな」
「へぇ~~わかってるんだ~へぇ~~~」
「あら?なにか面白そうな話でもしてるんですか?」
そこにトレーをもって柴崎が現れた。
「あぁ、先ほどはすまなかったな。」
「いいえ、でも楽しいかたですね。金子さん。教官の幼なじみだそうで。
私からも数冊推すすめしました。指輪をしてらっしゃらないから独身かと思いましたけどご結婚なさってるんですってね。」
「あぁ、アイツは金属アレルギーだから指輪はしないんだそうだ。」
「あら、そうだったんですか・・かわいらしいですし・・・誤解する方も居るでしょうねぇ・・・。」
「誤解?」と堂上が柴崎に返すと、あわてて笠原が会話に入った。
「あ、柴崎!柴崎はどんな本を勧めたの?」
「そういう笠原は?って聞かなくてもわかってるわ。私が貸し出し手続きしたし。」
ちらりと堂上をみる柴崎の視線に、小牧も期待を向けた。
「やっぱり王子様が守ってくれた本ははずせないわよね~~!!」
「「ごふっ」」
「あははっ吹きだすのも息がぴったり!!あははっははっはっく苦しい!!」
「コレが醍醐味ですよねぇ~!」
「笠原・・・。気をつけろ。御飯粒が俺に飛んだぞ」
「手塚!あんたはこんな楽しい中でもマイペースって!ウケるわ~~!」
「悪かったな。」
「ご・・ゴメンてじゅかっ!」
「口に入ってるものを飲み込んでからしゃべれよ。お前女だろ。」
「よかったね、いつもの調子に戻ってさ、ね、堂上。」
ぎゃぁぎゃぁと騒ぐ部下を前に、こっそりとつぶやかれた言葉に、
「あぁ全くだ」とだけ返した。
END
あとがき。
すいません、あまり指輪が関係なかったですね。
それも金属アレルギーって(笑)
指輪がないから、独身女性だと笠原は思っちゃって、と言う妄想から入ったのですが、薄かったかなぁ。。。
郁ちゃんはそれよりも「腕をとって」と同僚から聞いて、「手を繋いで」と飛躍してますから、そっちの方が気になった感じになっちゃった。(笑)
だから最後はおててを二人で繋いでひと気のないところだけ、歩いてもらいました。
よかたったね!郁ちゃん!
郁ちゃんの笑顔に一番ほっとしてるのは堂上さんです。
金子さんは私の友人がモデルですが、本人はもっとすごいです。
うまく文章に収まりませんでした。
面白いキャラだから、他にも活用しようかなと妄想こねくり回し中。
次回は「堂郁の日」に向けて、本がらみのお話。。。の予定です。
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