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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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パロディ2 ~第一幕~

前回に引き続き第一幕です。


「身代わり伯爵」のパロディです。許せる方だけ先にお進みください。

上官部下時代。パロディなので時期は定めていませんが、一応「自覚後」ということになってます。

続きは「☆見慣れた顔とは☆」からです。

ではどうぞ。



~第一幕~

・・・・・あれ?お花がたくさん。
あまり見たことの無い花だなぁ・・・。

「おい。」
「・・・・。」
「おい、寝てんのか貴様!」
「え?」

顔を上げると目の前に見慣れた顔があった。

拍手[35回]




「え?えぇ~~~~!?」
「大声出すな!ばか者!」  ごいん。
「いったぁ~!ど・・堂上教官??」
「違うな・・・。」
「へ?堂上教官ですよね?」

「違うといってる。・・・・・・・・・リヒャルトだ!!」

「ひぃぃぃぃぃ!!」

「ひぃぃぃぃ!じゃねぇだろ。ほら、やり直すぞ」

「・・・?やり直すって?」
「なんだ、台本読んでないのか?」
「台本?これお芝居なんですか?」
「そんなようなもんだ。」

まっすぐ見つめてくる郁のほほに、堂上ことリヒャルトはそっと手をそえた。

「やり直しの誓いだそうだから、逃げるのはナシだそうだ。
あ、あとな、大声で叫ぶのもなしだ。」

「へぇぇぇぇ!!!?」

ごいん!

「いったい!もう!拳骨しないでくださいよ!仮にもドレスをきた乙女ですよ!姫ですよ!」
「わかってんじゃねぇか。だったらさっさとやるぞ。」
「だから!何を!」
「読んだんじゃないのか?あの本。」
「あ・・・。読みました!・・・まさか!四阿にお花って!」
「だから、そのまさかなんだろうな。」
「いやっちょっちょっちょっとまって!」
「なんだ?・・・そうやって焦らしてるのか?俺を」
「ちが違います!・・・だってこれって!」
「なんだ!・・・・俺とするのが嫌なのか!悪かったな・・・・俺がリヒャルトで。
おれだってこんなの柄じゃないし、自分に似合ってるとも思わん。
お前の夢じゃなかったらこんなことするか!」
「はぅ?!夢なんですか!」
「って気がつかなかったのか?」
「はい・・・。」

そりゃーそうだ、こりゃ現実のわけないわ、とぶつぶつと言いながら・・・
郁はまじまじと自分を見下ろした。
淡いピンク色のスカートにはかわいらしい小花がちりばめられて、たっぷりとしたひだがすみれ色のリボンでまとめられていて。

かわいい。。。やだ。こんな格好、いくら夢でも似合わないんじゃ。。。

オマケにドレスの裾からは、華奢な靴の先が見えた。
そっと裾を持ち上げると、淡いピンクにあわせて、淡い紫に金色の小花が散らして飾られた靴を履いているのがわかった。
ますます、自分に似合ってないという気持ちが膨れ上がる。

「似合っている。可愛いから安心しろ。ちゃんと・・・お姫さまだよ」

その声に顔を上げると、確かに、堂上も普段なら絶対にしない格好をしている。
白の上着には、黒の縁取りがされ、金ボタンだけでなく、肩には金の房がたくさんついている。
白だろうが金だろうが、それは堂上に似合っていた。

そして肩から記章をかけている姿は、間違いなく

「・・・・・王子様」
ごいん!

「痛った!もうなんで拳骨なんですか!」
「大公だ!」
もう~っとむくれながら笠原は頭をさすった。
「たいこうだっておうじしゃまだってかわんないじゃん」
「あほ!違うだろうが!!全くお前は・・・・」
そうため息混じりに言ってから、そのうつむきかけた頭を堂上はそっと手を添えて上に向けた。
もちろんもう片方の手は笠原の腰に回っている。

「いい加減に目を閉じろ。いつまであけているんだ・・・。」

笠原は、もう言葉に何もできない。

ただぎゅっと目をつぶることしかできない。

どうしよう!どうしよう!・・・・どうしよう!!

きょうかんの いきが わたしのくちびるにかかってる。
これはいま くうきを すってもいいのかしら?
て事はだ・・・私の息も教官にかかってる??

いやぁ~~~!!どっどうしよう

その時、どど~ん!!と大きな音が鳴り響き、空に花火が上がった。

「わぁ~~~きれい!!」

夜空にはじける大輪の花火に一瞬目を奪われたが、すぐにこの気持ちを共有したい相手のほうを見た。

「ホラ!教官!あん・・・な・・に」

鼻と鼻がぶつかる距離に思わず息が止まる。

「花火だけじゃなく・・・。俺のこともみろ・・・笠原・・・」

息が止まりそう・・・身体がちょっと浮いた感じがする。
上下がさかさまになるような、そんな感覚のなか、郁はこの夢に浸ることにした。

どうじょう・・きょうかん・・・


どさ!!

「ぐげぇぇ!!?」

「笠原うるさい!」

郁は自分に訪れた、鈍い痛みと絨毯の感触を、顔面で味わっていた。

「あんたね!さっきは数回壁に頭をぶつけたかと思いきや、
ベッドからダイブか?どんな寝相よ!!」

柴崎に叱られながらも、ずるずると下半身も絨毯の上に移動させて、やっとまともな姿勢になった。
頭に残る痛みは、堂上によるものではなく、寮の壁のものだった。

「夢・・・夢みてた。」
「ふ~んどんな?」
「忘れた・・・。」
「あっそ、もう遅いんだから、あんたも寝なさいよね!」
「うん、・・・・・そうする」

再び郁はベッドに入った。

[ 暗転 ]

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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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