春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
堂郁の日SS ~ あの日・・・薫る~堂上side
- 2012/10/19 (Fri)
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ども♪まるちゃでし!
復活?!
えっと堂郁の日ですね!
我が家でもやりますよぉ!もちろん上官部下・・・と思ったでしょ。
違うにょ~。
『郁入隊前』です!
明日は郁sideをアップの予定です。
どちらもオリキャラありです。
捏造もしてます。
もしよろしければお付き合いくださいませ♪
では☆堂上side☆よりどうぞ。
一部機種の方はそのまま下へ・・・☆三つからが本文です。
復活?!
えっと堂郁の日ですね!
我が家でもやりますよぉ!もちろん上官部下・・・と思ったでしょ。
違うにょ~。
『郁入隊前』です!
明日は郁sideをアップの予定です。
どちらもオリキャラありです。
捏造もしてます。
もしよろしければお付き合いくださいませ♪
では☆堂上side☆よりどうぞ。
一部機種の方はそのまま下へ・・・☆三つからが本文です。
☆☆☆
堂郁の日SS ~ あの日・・・薫る ~堂上side
~時期は郁の入隊の3年ぐらい前って感じです。
「堂上?」
呼ばれた方に振り返れば、部屋の入り口に小牧が立っていた。
「なんだ?」
「なんだって、探したよ?こんなところにいたとはね」
「なんだ、なんか用か?」
ひと気の無い庁舎の一室。
小会議室とは名ばかりの、資料室というか倉庫と化した部屋。
壁側にはたくさんの長机が畳まれて立て掛けられており、その脇には積みあげられた衣装ケースが会議室の窓を半分潰している。
その残りの窓辺に低く積み上げられた衣装ケースに堂上は軽く腰を下ろして缶コーヒーを飲んでいた。
「うん、今日の飲み会さ、会費制だから先に集金だって、さっき幹事の子がうちの事務室まできたんだよ」
「幹事の子?杉畠じゃないのか、幹事」
「違うんだってさ、業務部の女子だって」
「聞いてないぞ」
「聞いてないのは俺もだよ。でもしっかり堂上の分も支払わされたから・・・」
「あぁ?」
「その顔。女子が参加って分かって、飲み会に行かないつもりになったろ」
「お前行くのか?」
「そうね。いこうかな。そういうの久々だし」
「・・・・・」
「ってお前の分も払ったんだから、お前も行くんだよ、ほら!」
「お前一人で行けよ。金は払うからさ」
「なにいってんの。ダメだよ」
ほら!と小牧にせかされて、堂上は渋々と腰を上げた。
「会費制ってあれか、ちゃらちゃらした居酒屋の飲み放題か」
「そうみたいだけど、金払った分ぐらい取り返そうよ」
「まずいんだよ。ああいう所の出す酒」
「まぁ酒を飲むのが目的じゃないからね。そこは仕方がないんじゃない?」
「くそっ杉畠ヤツ覚えてろよ」
少し薄暗い照明の居酒屋の一室。
掘りごたつのようになっているテーブルに、モダンな感じの座布団が並べられている。
その間隔が少し狭くて、体つきのいい彼らにとって『落ち着く空間』と言うよりも、監獄だか独房に近かいなと堂上は感じてしまった。
オマケに個室の照明が低くて、和紙のランプシェードに何人かがすでに頭をぶつけている。
頭をぶつけた者は、和紙製だから痛くはないが、恥ずかしというよりもにうざいと言う感じの顔つきになる。
・・・いや、このうざさは空間の問題だけじゃないな。
堂上はため息をついた。
「どうぞ~やっぱり身体を使う方はお肉とか一杯食べますよね!唐揚げお替り欲しかったら言ってくださいね!取りますから」
「あ、あぁどうも」
「あ、レモン絞ってありますからぁ」
「え?そう・・・」
堂上はあいまいに微笑みながら小皿を受け取った。
「やだチホったら今日はすごいサービスいいじゃない!」
「え?そんなこと無いわよ!いつもの通りよ!」
「この子、寮じゃ部屋を片付けないって有名なんですよ~!」
「ちょっとアキ!あんた何言ってんのよ!堂上くん、そんなの嘘だからっ嘘!」
「・・・そう」
あぁもう心底帰りたい
。っていうかその恐ろしく長いつめでレモン絞ったのか。
雑菌がわんさかいそうじゃねぇか・・・。
などという不届きな考えは口には出さないし、極力表情にも出さないように気をつける。
しかしため息と眉間の皺は取れない堂上だっだ。
隣に座ってる小牧もため息をついている。
そんな事はお構い無しに、テーブルの向こう側では大盛り上がりだ。
「あはは堂上くんの前だからってマジ焦ってるぅ~!」
「ちょっとアキもう酔ってるの?大丈夫?」
「大丈夫でぇ~す!酔っちゃったら誰かに介抱してもらうもん!そうだ今から指名しておこうかなぁ~ってあん小牧くぅんどこ行くのぉ!」
彼女の視線があからさまに小牧に向かっていたのは、テーブルのこちら側からは誰もがわかるぐらいだった。
なるほど、このタイミングで立ち上がるのか。
「ん?ちょっとトイレ。今日は朝から調子がイマイチでね」
「え~だいじょうぶぅ~?」
「平気だよ、ありがとう(にっこり)」
極上の笑顔で女の子を赤面させて・・・目の前のご指名をさらりとかわし、小牧は部屋を出て行った。
アイツこのまま一人で帰るんじゃないだろうな。
堂上は少し焦り始めた。
・・・向かいの爪長女子が、ちらりと空いた俺の隣を見ている。
来る。奴は来る。
少しぬるくなったジョッキの残りをあおり、堂上も立ち上がった。
「堂上君!どうしたのぉ?」
「え?あぁ、さっき頼んだ生ビールのお替りが遅いから・・・ちょっと様子をみてくる」
「え?そんなのアタシが行くよ?堂上君は座ってて!」
おいおい胸が見えそうになてんぞという前かがみで迫り来る女子に圧倒されそうになる堂上だが、
そこに他の男子達が助けに入ってくれた。
堂上達を餌に女の子を集めた張本人なので、純粋に堂上を助けているわけではないと思うが、どちらにしろ堂上にとっては構わないことであった。
「チホちゃ~ん!俺にも唐揚げとってよ~~!んでレモンもぎゅってして!ぎゅって!」
「そうだよ。俺にも~三つとって♪レタスもつけてくれる?」
「え?」
「チホちゃんやさしいもんなぁ~俺も甘えちゃおう!」
彼女は『ここは張り切ってやさしい、いい奥さんになりそうだな』ってアピールのチャンス♪と小皿を取り、それぞれに笑顔で唐揚げを渡しながら、堂上が席に戻るのを待っている。
しかし・・・堂上の荷物も上着も消えているのに後で気がついた。
「・・・しまった。靴箱の鍵を最初に奪っておくの忘れたわ」と彼女はつぶやいても、すでに後の祭りであった。
堂上が居酒屋の下駄箱のところに来ると、そこにはすでに小牧が待っていた。
「やっぱり出てきたね」
「やっぱりってお前・・・」
「どう?あそこで少し焼き鳥でもつまんでいかない?」
「そうだな。もう熱燗でもいい頃だしな・・・」
あ、それいいねぇ~なんていいながら先を歩く小牧のあとを追った。
駅前の居酒屋を出て、基地にに向かって数ブロック行くと、小さな飲み屋街に着く。
立ち並ぶ中の一軒の焼き鳥屋に二人は入った。
「お疲れ!」
「お疲れ・・・」
互いに一杯づつお酌しあうと、堂上も小牧も後は自酌で呑みすすめる。
いい具合に身体が温まったところで小牧が聞いてきた。
「ねぇ、なんであそこにいたの?」
「ん?あそこってどこだ」
「ほら小会議室。あんなところ普通は行かないだろ?」
「だからいいんだ一人でゆっくりできる」
「あ、怪しい!」
「なんだよ?」
「だって今笑ったじゃん!そんな微笑むトコじゃないよ。堂上らしくない!なんか隠してる!」
「おい、いいから七味とってくれ」
鋭いな。
七味を白菜の漬物にかけることで堂上は小牧をはぐらかした。
なぜあそこにいたのか・・・
あの場所を見つけたのはつい最近だ。
明るい焼き鳥屋の店内で、堂上たちが座っているカウンターの上には赤提灯が灯っていて、白木のカウンターを暖かいオレンジに染めている。
そのオレンジに思う。
あそこは・・・あの小会議室は、あの日のバックヤードに似ているんだ。
どこがどうっていう訳じゃない。
他にも基地内には似た場所があると思う。
誇りっぽくて雑然と物が置かれている、あの書店のバックヤードのような場所。
あの時・・・金木犀が香っていた事さえも、俺は忘れていない。
夕暮れには西日が床を染め、そして金木犀の香りがする場所。
そういう場所はあそこぐらいしか知らないだけだ。
・・・夕日を浴びながら・・・流す涙を夕日に光らせ・・・オレンジ色の中に座る少女。
あれからもう何年も経つ。
あの少女はもう高校を卒業しただろうか。
まだ茨城に住んでいるのだろうか。
最後に見せたあの笑顔。
華奢な足首。
・・・今頃あんな爪つけてたらびっくりだな・・・。
出来ればあのままの彼女であって欲しい。
あの彼女の全てを知っている訳ではないけれど、あの時の彼女のままで、綺麗な姿勢の・・・まっすぐな瞳のままでいて欲しい。
・・・ただの自己満足だな。
きっと彼女はあのままではいないだろう。
女の子は制服を脱ぐと判別が付かないぐらいに変わるじゃないか。
だから彼女もきっと・・・でも・・・
「・・・・い・・・お~い!堂上!」
「ん?あ、なんだ?」
「な~に考え事?ほら、ハツきたよ」
「ん、ありがと。ちょっとぼやっとしてた。酔ったかな」
「ご冗談を」
まだ追求してきそうな小牧を睨みながら、焼きたての串にかぶりつき、ハツをぐっと奥歯で噛み締める。
そのまま熱燗を流し込み、軽く残る炭の香りと日本酒を楽しんだ。
彼女といつかきっとなんて、そんな事は望めないし望んではない。
ただ、そのまま、彼女がどこかで幸せであって欲しいと願うばかりだ。
だから俺は、ここで守り続ける。
おわり。
※ハツ 鳥の心臓。私は塩で頂くのが好きです。
2015 10/24 一部修正
堂郁の日SS ~ あの日・・・薫る ~堂上side
~時期は郁の入隊の3年ぐらい前って感じです。
「堂上?」
呼ばれた方に振り返れば、部屋の入り口に小牧が立っていた。
「なんだ?」
「なんだって、探したよ?こんなところにいたとはね」
「なんだ、なんか用か?」
ひと気の無い庁舎の一室。
小会議室とは名ばかりの、資料室というか倉庫と化した部屋。
壁側にはたくさんの長机が畳まれて立て掛けられており、その脇には積みあげられた衣装ケースが会議室の窓を半分潰している。
その残りの窓辺に低く積み上げられた衣装ケースに堂上は軽く腰を下ろして缶コーヒーを飲んでいた。
「うん、今日の飲み会さ、会費制だから先に集金だって、さっき幹事の子がうちの事務室まできたんだよ」
「幹事の子?杉畠じゃないのか、幹事」
「違うんだってさ、業務部の女子だって」
「聞いてないぞ」
「聞いてないのは俺もだよ。でもしっかり堂上の分も支払わされたから・・・」
「あぁ?」
「その顔。女子が参加って分かって、飲み会に行かないつもりになったろ」
「お前行くのか?」
「そうね。いこうかな。そういうの久々だし」
「・・・・・」
「ってお前の分も払ったんだから、お前も行くんだよ、ほら!」
「お前一人で行けよ。金は払うからさ」
「なにいってんの。ダメだよ」
ほら!と小牧にせかされて、堂上は渋々と腰を上げた。
「会費制ってあれか、ちゃらちゃらした居酒屋の飲み放題か」
「そうみたいだけど、金払った分ぐらい取り返そうよ」
「まずいんだよ。ああいう所の出す酒」
「まぁ酒を飲むのが目的じゃないからね。そこは仕方がないんじゃない?」
「くそっ杉畠ヤツ覚えてろよ」
少し薄暗い照明の居酒屋の一室。
掘りごたつのようになっているテーブルに、モダンな感じの座布団が並べられている。
その間隔が少し狭くて、体つきのいい彼らにとって『落ち着く空間』と言うよりも、監獄だか独房に近かいなと堂上は感じてしまった。
オマケに個室の照明が低くて、和紙のランプシェードに何人かがすでに頭をぶつけている。
頭をぶつけた者は、和紙製だから痛くはないが、恥ずかしというよりもにうざいと言う感じの顔つきになる。
・・・いや、このうざさは空間の問題だけじゃないな。
堂上はため息をついた。
「どうぞ~やっぱり身体を使う方はお肉とか一杯食べますよね!唐揚げお替り欲しかったら言ってくださいね!取りますから」
「あ、あぁどうも」
「あ、レモン絞ってありますからぁ」
「え?そう・・・」
堂上はあいまいに微笑みながら小皿を受け取った。
「やだチホったら今日はすごいサービスいいじゃない!」
「え?そんなこと無いわよ!いつもの通りよ!」
「この子、寮じゃ部屋を片付けないって有名なんですよ~!」
「ちょっとアキ!あんた何言ってんのよ!堂上くん、そんなの嘘だからっ嘘!」
「・・・そう」
あぁもう心底帰りたい
。っていうかその恐ろしく長いつめでレモン絞ったのか。
雑菌がわんさかいそうじゃねぇか・・・。
などという不届きな考えは口には出さないし、極力表情にも出さないように気をつける。
しかしため息と眉間の皺は取れない堂上だっだ。
隣に座ってる小牧もため息をついている。
そんな事はお構い無しに、テーブルの向こう側では大盛り上がりだ。
「あはは堂上くんの前だからってマジ焦ってるぅ~!」
「ちょっとアキもう酔ってるの?大丈夫?」
「大丈夫でぇ~す!酔っちゃったら誰かに介抱してもらうもん!そうだ今から指名しておこうかなぁ~ってあん小牧くぅんどこ行くのぉ!」
彼女の視線があからさまに小牧に向かっていたのは、テーブルのこちら側からは誰もがわかるぐらいだった。
なるほど、このタイミングで立ち上がるのか。
「ん?ちょっとトイレ。今日は朝から調子がイマイチでね」
「え~だいじょうぶぅ~?」
「平気だよ、ありがとう(にっこり)」
極上の笑顔で女の子を赤面させて・・・目の前のご指名をさらりとかわし、小牧は部屋を出て行った。
アイツこのまま一人で帰るんじゃないだろうな。
堂上は少し焦り始めた。
・・・向かいの爪長女子が、ちらりと空いた俺の隣を見ている。
来る。奴は来る。
少しぬるくなったジョッキの残りをあおり、堂上も立ち上がった。
「堂上君!どうしたのぉ?」
「え?あぁ、さっき頼んだ生ビールのお替りが遅いから・・・ちょっと様子をみてくる」
「え?そんなのアタシが行くよ?堂上君は座ってて!」
おいおい胸が見えそうになてんぞという前かがみで迫り来る女子に圧倒されそうになる堂上だが、
そこに他の男子達が助けに入ってくれた。
堂上達を餌に女の子を集めた張本人なので、純粋に堂上を助けているわけではないと思うが、どちらにしろ堂上にとっては構わないことであった。
「チホちゃ~ん!俺にも唐揚げとってよ~~!んでレモンもぎゅってして!ぎゅって!」
「そうだよ。俺にも~三つとって♪レタスもつけてくれる?」
「え?」
「チホちゃんやさしいもんなぁ~俺も甘えちゃおう!」
彼女は『ここは張り切ってやさしい、いい奥さんになりそうだな』ってアピールのチャンス♪と小皿を取り、それぞれに笑顔で唐揚げを渡しながら、堂上が席に戻るのを待っている。
しかし・・・堂上の荷物も上着も消えているのに後で気がついた。
「・・・しまった。靴箱の鍵を最初に奪っておくの忘れたわ」と彼女はつぶやいても、すでに後の祭りであった。
堂上が居酒屋の下駄箱のところに来ると、そこにはすでに小牧が待っていた。
「やっぱり出てきたね」
「やっぱりってお前・・・」
「どう?あそこで少し焼き鳥でもつまんでいかない?」
「そうだな。もう熱燗でもいい頃だしな・・・」
あ、それいいねぇ~なんていいながら先を歩く小牧のあとを追った。
駅前の居酒屋を出て、基地にに向かって数ブロック行くと、小さな飲み屋街に着く。
立ち並ぶ中の一軒の焼き鳥屋に二人は入った。
「お疲れ!」
「お疲れ・・・」
互いに一杯づつお酌しあうと、堂上も小牧も後は自酌で呑みすすめる。
いい具合に身体が温まったところで小牧が聞いてきた。
「ねぇ、なんであそこにいたの?」
「ん?あそこってどこだ」
「ほら小会議室。あんなところ普通は行かないだろ?」
「だからいいんだ一人でゆっくりできる」
「あ、怪しい!」
「なんだよ?」
「だって今笑ったじゃん!そんな微笑むトコじゃないよ。堂上らしくない!なんか隠してる!」
「おい、いいから七味とってくれ」
鋭いな。
七味を白菜の漬物にかけることで堂上は小牧をはぐらかした。
なぜあそこにいたのか・・・
あの場所を見つけたのはつい最近だ。
明るい焼き鳥屋の店内で、堂上たちが座っているカウンターの上には赤提灯が灯っていて、白木のカウンターを暖かいオレンジに染めている。
そのオレンジに思う。
あそこは・・・あの小会議室は、あの日のバックヤードに似ているんだ。
どこがどうっていう訳じゃない。
他にも基地内には似た場所があると思う。
誇りっぽくて雑然と物が置かれている、あの書店のバックヤードのような場所。
あの時・・・金木犀が香っていた事さえも、俺は忘れていない。
夕暮れには西日が床を染め、そして金木犀の香りがする場所。
そういう場所はあそこぐらいしか知らないだけだ。
・・・夕日を浴びながら・・・流す涙を夕日に光らせ・・・オレンジ色の中に座る少女。
あれからもう何年も経つ。
あの少女はもう高校を卒業しただろうか。
まだ茨城に住んでいるのだろうか。
最後に見せたあの笑顔。
華奢な足首。
・・・今頃あんな爪つけてたらびっくりだな・・・。
出来ればあのままの彼女であって欲しい。
あの彼女の全てを知っている訳ではないけれど、あの時の彼女のままで、綺麗な姿勢の・・・まっすぐな瞳のままでいて欲しい。
・・・ただの自己満足だな。
きっと彼女はあのままではいないだろう。
女の子は制服を脱ぐと判別が付かないぐらいに変わるじゃないか。
だから彼女もきっと・・・でも・・・
「・・・・い・・・お~い!堂上!」
「ん?あ、なんだ?」
「な~に考え事?ほら、ハツきたよ」
「ん、ありがと。ちょっとぼやっとしてた。酔ったかな」
「ご冗談を」
まだ追求してきそうな小牧を睨みながら、焼きたての串にかぶりつき、ハツをぐっと奥歯で噛み締める。
そのまま熱燗を流し込み、軽く残る炭の香りと日本酒を楽しんだ。
彼女といつかきっとなんて、そんな事は望めないし望んではない。
ただ、そのまま、彼女がどこかで幸せであって欲しいと願うばかりだ。
だから俺は、ここで守り続ける。
おわり。
※ハツ 鳥の心臓。私は塩で頂くのが好きです。
2015 10/24 一部修正
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