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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 意気地なし☆二周年その1☆

ども♪二周年まるちゃでし!

えっと、SSの更新のほかにイラスト公開もするからね!

特別な企画は出来ないわかわりに、たまってるSSを豆に更新していきたいと思います!

昔のものまたぱち☆ぽちっとしてくださってる方がいて、もう感無量~~!!

本当に創作のモチベーションが上がりますので、よろしければ一手間☆ぽちっと拍手にクリックしていただければと思います!

では今回のSSですが、にゃんと堂郁ではございません!
緒形副隊長~~~!!

ちょっとオリキャラありですので、苦手と言う方はスルーでお願いします。

一部機種の方はそのまま下へ・・・☆みっつからが本文になります。
そのほかの方は☆ 意気地なし!☆からどうぞ。


拍手[37回]

☆☆☆


別冊以降 緒形ネタ オリキャラありです





朝に普通に起きて出勤する緒形さんを妄想したかったんですが、
ちょっといじめてしまいました。

オリキャラアリです。

別冊あたり


ジリジリジリジリジリジリジリジリりりぃ

ベッドのなかからニョッキリと伸びた腕が、大きめな目覚まし時計を止めた。

・・・・・りぃジリジリジリジリジィっ

数分後に再び鳴りだした目覚まし時計を、その腕が今度は掴んで布団に引き込んだ。

「・・・ん。起きるか・・・。」

ばっと布団をはいで身を起こし、白いTシャツとボクサーブリーフのいつもの就寝スタイルのまま、ベッドの上で軽くストレッチをする。

そして寮の自室の窓を開け、大きく呼吸をする。

洗面を済ませ、意外にも濃い目の髭を剃る。
髪は少しくせっ毛だが、軽く梳かしたあとはぐしゃっと水をつけた手で掻き上げるだけだ。

クローゼットを開けて整然と積み重なるクリーニング済みのシャツを手に取り、着替える。
落ち着いた色のスーツをきて、書類カバンを持ち部屋を後にした。


緒形は朝ご飯はいつも隊員食堂で取る。

まだ日中の業務開始には早い時間なので、食堂の席には余裕がある
そして毎日と言っていいほど緒形は同じ席に座る。

見知った部下や同僚との挨拶を軽くいなしながら食事をとっている。

若い時分には俺の食事の時間を合わせて食事をとる女子隊員がいたっけなぁ・・・
久しぶりにそんな事を思い出す緒形である。

彼がそんな懐かしいことを思い出すには理由があった。


「おはようございます。今朝もこちら構いませんか?」

緒形が顔を上げると、トレーに朝食を乗せた女子隊員が笑顔で立っている。

「あぁどうぞ。私はもう終わるところなので・・・・。」
「えぇ~~~残念!遅くなりました。実は昨日夜更かししてしまって・・・。」

女子隊員は笑顔で緒形の前の席に座った。
緒形はご飯と漬物の残りを口に運んで租借している。

「・・・・。」
「なにで夜更かししたかは・・・やっぱ聞きたくないですよね?」

ちらりと彼女を見ながら味噌汁を飲み干した。

「聞いて欲しそうですね?」
「はい!それはもう!!」
「それは申し訳ない。私はもう済みましたので、お先に。」

緒形は軽く微笑みながらもお茶も早々にそっけなく席を立った。
そのそぶりにもめげずに言葉を続けられるのは、やはり若さだろうか。

「緒形副隊長はつれないでありますねぇ」
「おじさんをからかわないでくださいよ。」
「からかってなんかいません。いつも本気ですから!」

その彼女の若い瞳のまっすぐな輝きに一旦足が止まるが・・・苦笑すると食堂を後にした。

ことの初めは一ヶ月ぐらい前だったと思う。
いつものように朝食を一人でただ食べていた緒形に、その娘は元気よく声をかけて来た。

「私、防衛部二年目の笹原加世子といいます。緒形副隊長。朝食をご一緒していいでしょうか?」

この女子隊員・・・笹原加世子・・かよこ・・・つい彼女と・・彼女と同じ名前に反応してしまった。

自分より一回り以上も年下の彼女が、好意を示してきている。
こんなにあからさまでまっすぐに挑んでこられるのは正直初めてだった。

緒形が若い頃・・・入隊した頃は、『元良化隊』という身の上で特殊部隊への配属という特異さでも目立っていた。
騒がしい外野と距離を置くために、人が少ない時間に利用する癖はすぐについた。
ほとぼりも冷めて、進藤と仲良くなった頃には、ずいぶん合コンなどにも連れ出されたが、
積極的に彼女を作ることは無かったし、そもそも作る気にもなれなかった。
自分がいつも決まった時簡に朝食をとるために、食堂で待ち伏せも結構されたが、遠くからこちらをうかがうばかりで、
こんな風に接してくる女性はいなかったと思う。


「おい!ずいぶんと若いのに入れ込まれてるなぁ!」

特殊部隊の庁舎に入り、廊下を歩いていると
朝から豪快な声で話しかけてきたのは玄田隊長だった。


「この頃、朝食には一緒にならないと思っていましたけどまさか・・・。」
「野暮をいうな野暮を!折角若い女子に言い寄られてる所を邪魔なんてするかぁ。」
「いえ、そんな気遣いは無用なんですが・・・。」
「まぁアレはちょっと若すぎるようだが・・・どうした・・・そういう気もおこらんか。」
「まぁ・・・やはり自分には若すぎますね・・・。」
「あの子いくつだ」
「24だと思います。」

24歳・・・・あのときの加代子と同じ年だった。

全く似ても似つかないと思うのに、どうしても彼女の影を見つけようとしている自分に気がついた。

緒形は決心した。

次の朝、いつもと同じように向かってくる加世子に、緒形は提案をした。

「・・突然ですが・・・今日の業務後、少し時間をもらえませんか。」
「え?!きょ、今日ですか?」
「そうです。」
「わかりました。」
「定時で上がれますか?その時間に中庭で待っています。」
「・・・中庭ですか?」
「はい。」

最初は明るく光るように頬を染めた彼女の表情が曇った。

「・・・今、ここでお話しては下さらないんですか?」
「ここは食堂ですし、もう時間がありません。駄目ならば・・・」
「いえっ・・・・わかりました。うかがいます。」
「では、お先に・・・。」

食堂を出るときにちらとうかがうと、いつも明るく跳ねるような彼女の身体が、少し小さく見える。
かわいそうだったかな。
でもゆっくりときちんと話しをしなくては思っていた。



夕刻。中庭のベンチに来たのは笹原加世子が先だった。

茹だるような暑さがまだ残るベンチに、ただ力なく座っている。
彼女はなんとなく、どんな話をされるのかわかっている。
落ち着くために息を深く吸うと、少し鼻の奥がつんと痛かった。
規則正しい足音が近づいて、彼女はベンチに座りなおした。

「お待たせしました。」
「いえ、待っていません。」
「呼び出しておいて、待たせましたね。」
「いえ・・・別にかまいません。」

並んで座る。夏の夕刻の風は、少し冷たさを帯びて気持ちがいい。
深呼吸をすると、汗と土ぼこりの香りがして、訓練やらで汚れたからだのまま来てしまったことに後悔した。

「実は今日・・・時間をとってもらったのは・・・。」

緒形の話をさえぎって、加世子は緒形の肩にすがった。

「あの!だめですか?私?緒形副隊長の彼女にはなれませんか?」
「だめとかじゃなくて・・・困ったな。私の中の問題なんだよ。その・・誰とでも・・」

そう説明する緒形を置いておいて、加世子はガバッと緒形の膝に顔を埋めてきた。

「おっおい君!」

さすがに焦る。いきなり若い女の子が膝に顔をうずめてこられて、焦らない男はいないと思う。
緒形の動揺をよそに加世子は続けた。

「どうして?私が若いから?それとも防衛部員は嫌ですか!?」
「そうだね・・・こんな風にするのは若いというか・・・子どもかな・・・?」
「子どもじゃだめですか?どうしても私じゃだめなんですか?」
「君がだめなんじゃないんだよ・・・。」
「誰でも・・・だめって事ですか?」
「そう・・・だね。
俺も子どもなのかもな。ある場所から動けないんだ。」
「ある場所?」
「忘れられない人がいるって言えばいいかな?」
「じゃあ私といたら動けるかもよ・・・忘れられるかもよ・・・。」
「なんでそんなに自信があるんだ・・・」

膝から顔を上げてまっすぐに見つめてくる彼女に、つい言葉にでた。

「自信?そんなものないです!
ただ緒形副隊長が・・・・・あなたが好きなだけです!」
「でも俺は・・・」
「わかってます!でも少しだけでも私を知って欲しいんです!それもだめですか?」
「君を・・・知る?
それを知れば・・・好きになると?」

「やってみなくちゃわからないじゃない!」
「でもそれは・・・。」

そんな女性を試すような付き合い方が出来るほど、緒形は器用でもないし経験もない。
そして・・・・若くもない。

「・・・意気地なしですね。もっと、そんな人じゃないと思ってました。」
「意気地なしか・・・。
確かにそうかもな・・・。」

しばし沈黙の後、彼女に腕を掴んで揺さぶられ言われた。

「ほらやっぱり。」

何が?と緒形は彼女をみる。

「こんなに・・こんなに今は私が近くにいるのに、緒形副隊長は私じゃない人を見ています!
本当は動けないんじゃなくて、動きたくないんじゃないですか?
バカみたい、本当に・・・バカみたい。
答えなんてもうでてるじゃないですか。
私が食い下がる隙もないくらいに。
どうして・・・・どうしてっ彼女の所に戻らないの?」


「結婚・・・してるかもしれないだろ?」
「してるかもって・・・本当に意気地なしのバカですね!
確かめもしてないなんて。」
「だから・・・・・・・意気地なしなんだよ」

彼女の手をそっとつかんで彼女の膝に手を戻した。

「なんですかその余裕?
さすがに呆れました!
もうっ」

手を戻されたことも、彼女にとっては痛かった。
涙が出そう・・・目の奥が熱くなってきて思わず立ってしまった。
立ってしまったら、もうこの人の隣には座れないことがわかってたのに。

そんな彼女の背後から・・・

「愛想がつきましたか?」

かけられた緒形の声にカッと血が上った。

「そんな簡単に、想いは尽きません!
バカにしないで!!
さっさと確かめて、さっさと振られてきてください!
それぐらいは・・・それぐらいは待ってあげます!」

「ご・・」

「謝らないで!
謝るのはまだ早いです!ちゃんと、ちゃんと確かめてください!そして、全うに私を振ってください!」

全うに振ってくださいとは・・・緒形が絶句している間に、

「待ってます・・・それぐらいは待たせて・・・」加世子は最後にそういって走り去った。




そして、次の朝から、緒形の朝食風景はまたいつもの・・・以前の朝食風景に戻った。


「よぉ!やっぱり寂しいか?」

ニンマリと笑顔でやってきてドカッと同席したのは玄田隊長だ。
掛け過ぎと言うぐらい、ウスターソースをコロッケにかけている。

「・・・なんのことですか?」
「報告書を読ませてもらった」
「報告書?」
「いい同僚をもったな~。」
「ちょっとまってください。まさか・・・」
「まぁ彼女には早々に返事をしてやれるようにな。」
「なにかたくらんでますか?」
「たくらみようが無いだろうが?違うか?」

確かに、佳代子のことは誰にも詳しくは話していない。
でもなんか・・・嫌な予感がする。
豪快にどんぶり飯にソースだらけのコロッケとキャベツを乗せてかっ込む玄田をみながら、
緒形は小さくため息をついた。




「はい、特殊部隊事務室・・・あ、柴崎?なに?え?緒形副隊長に来客?ちょっとまってね。」
笠原は事務所の壁の就業ボードを振り返る。
「えっと、緒形副隊長は・・・」
「緒形副隊長なら、今はミーティングで席をはずしてるぞ。あとしばらく戻らないかもな・・・。」
「あ、そうなんですか?もしもし柴崎?副隊長はミーティングで離席してる。時間未定みたい。
・・・え?そうなの?うんうん。ちょっとまってて」
内線を保留にする。
「教官。柴崎からなんですが、副隊長のお客さまがミーティング終わるまで待つので、こっちの応接室で待たせて欲しいそうです。」
「ん。空いてるだろ?鍵借りてお通ししとけ」
「はぁい。・・・・柴崎?おまたせこちらの応接室空いてるって」
「第二の方な」
「はいはい。あのね。第二の方。そうそう入って近いほう。そう?うんじゃあ頼んだ。あ、何名様?1名ね。女性?ほんと。んじゃお待ちしてます!」
「教官、お客様は柴崎がこちらまで案内してくれるそうですので、先にお茶の用意をしてきますね。」
「あぁ、頼んだ。」

事務所を出て行く笠原と入れ替わりに、玄田が声を上げた。

「おい、誰でもいいから緒形を至急連れ戻して来い!!」
「今、ミーティング中ですよ。」と堂上がさえぎる。
「かまわんかまわん。そうだ、堂上、お前途中からでも引き継いでこい。」
「なんでですか。嫌ですよ。」
「そういうな、なが~~い間ひとりの女性を思い続けた同志だろう?!少しは手伝え!」
「はい?意味がわかりません!」

そんな堂上をいつの間にかに進藤が後ろから捕まえている。

「じゃぁ俺が交換してきま~す。」
「おう、進藤頼んだぞ。」
「はぁ?交換ってあんたなにいってんですか?」
「あ、堂上ちょっと待ってて、緒形捕獲用になんか武装したほうが良いかもしれないなぁ・・・。」
「ちょちょ待ってください、何いってんですか?あんた達は」
「岩田、俺の電動ガンとって。」
「はぁい!班長!」
「って武器を机に装備するのは禁止でしょうが!!」
「モデルガンみたいなもんだろ~?堂上は細かいなぁ~~はげるぞ~~」

堂上には全く話が見えない。

そこへ緒形が運よく?運悪く?事務所へ帰ってきた。

「ただいま戻りました・・・。ん?どうしました?」
「緒形、お前に来客だ。」

玄田と進藤の顔を交互に見た緒形はそのまま事務所を去ろうとした。
堂上をさっさと手放した進藤が緒形を捕まえる。
最初は事務所の入り口に手をかけて抵抗する緒形。
ジタバタした挙句、ドアから手を離された緒形は進藤と玄田の交渉という脅しに観念し、応接室へと向かった。


大丈夫といっているのに・・逃げないといっていっているのに・・・進藤はついてきた。
文句を言おうとすると「いいからさっさといけよ」とガンで示す。
その銃はどっからだした?後で始末書を書かせてやろうか・・・。


緒形は『第二応接室』の標示を見上げる。

「え~~竹内先生もですか?でもちょっと意外です!」

応接室のドアを通して廊下まで笠原のはしゃぐ声が聞こえる。

「そんなことないのよ?でもそう見られがちなのよね・・・。」

ずきん。
胸を突く。
身体が固まる。
忘れられない。あの声。しゃべり方。
指先まで血が流れていると、自覚してしまうぐらい一瞬で体が熱くなった。

そんな自分を進藤がいつもの笑顔で後押しする。

「なんだぁ?ドアも開けられないってか?」

その挑発的な眼差しで笑われて、緒形は意を決してドアをノックして声をかける。

「緒形です。入ります。」

ドアの向こうの会話がとまった。

そして・・・ドアを開けた。



おわり

意気地なしというタイトルは、「めぞん一刻」のマンガの中で、
亡きご主人への想いと五代君への恋情をどうしてもはかりにかけてしまう管理人さんに、
八神さんという五代君に恋する乙女がぶつけた言葉です。
すごく印象に残っていて・・・。
朝の身支度からの緒形さんを妄想してたら、こんな話に・・・・。
あと膝に顔をうずめる攻撃は、私が十代のときに男性に繰り出した攻撃です。
もちろん玉砕しました。いい子はまねしてはいけません(笑)




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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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