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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 腹の虫

ども♪まるちゃでし!

七夕だねぇ~~。
本当は七夕のをかけたらいいのだけど、すっかり忘れてました。
二回目に観にいった映画の帰りに、冷房にやられてしまいまして。
今日まで不調でしたが、よく寝て回復しました。
めずらしくPCの調子がいいので、書きあがってたSSを更新します。

えっと、酔っ払いものですが、ちょっと相変わらず斜め上を行きます。
そしてやはり 上官部下時代です。
オリキャラはないです。
ただちょっとキャラが崩壊?
気に入って・・・楽しんでいただけると嬉しいです。

では ☆ 夜の公園で ☆からどうぞ。
一部機種のかたはそのまま下へ。☆三つ以降が本文です。

2013・10月20日 一部修正しました。


拍手[38回]


☆☆☆

上官部下

特殊部隊の飲み会。
もうカミツレデート寸前ぐらいのノリで。




「お~い堂上!姫さん落ちたゾ~!」

今回はいつもより・・・少しだけ寝てしまうのが早かった。
どうやらあまり食べずに先輩方に飲まされたらしい。

先輩方は笠原をほろ酔いさせてなにかを聞き出したかったらしい・・・
おぶった背中からは「いいいえましぇん・・・らめれしゅ」などが聞こえる。

大体だな、酒の力を借りて女性から聞きたいことを吐かせようなんてだな、ダメだろ先輩方!!

飲み屋が並ぶ繁華街を通り抜けた辺りで、もぞもぞと背中におぶったコレが動き始めた。

「おいコラ・・・動くな落ちるぞ」
「う~~~~~!」

落ちるぞと言えば止まる動きが、なぜか今夜は止まらない。

こいつ・・・ヤバいか?
具合を悪くしたのかもしれないので、帰寮ルートからそれるがトイレのある公園に寄った。

トイレに近いベンチにおろす。

「ん~~~~!」
「おい?大丈夫か?」

眉間にざっくりと皺を寄せた笠原の顔をしゃがんで除き込む。
顔色は悪くない・・・。

「んんんぅ~~~~!」

手でなにかを探す素振り、喉でも渇いているのか?

「待ってろ、水・・・買ってくるから。」

自販機はすぐ横だ、ポケットの中の小銭入れを取り出しながら立ち上がった、その時。

「んぅやぁっ!」

まだ完全に立ち上がってない俺に笠原は飛び付いてきた。

「!!!」

片手で笠原を受け止め、もう一方で地面に後ろ手をつく。
二人しての転倒は免れたか、笠原を抱えたまま尻餅をついている状態だ。

「おいっ!?」
「やん!う~~~~~!」

もうなんだこいつは!

抱え直してベンチに座らせる。
しかし、笠原ががっしりと俺を抱え込んでるので、そのまま隣に座った。

しばらく背中をぽんぽんしてやると、落ち着いたのか段々と手が弛んできた。
そっと身体を離す。
大丈夫かなと覗きみたとき、まるで音が聴こえるように眼が開いた。

じっと見つめられた。

なにかを訴える、熱い瞳。
自然と俺は唾を飲み込んだ。

「きょ・・・きょうかぁん・・・」

苦しそうに歪む眉。

ごくりとまた飲み込む俺・・・。
両の手に力が込められるのが伝わる。

「きょうかぁん!」

苦しそうに瞼を閉じられて、俺の中の何かが吹き飛んだ。

「かっかさはらっ!」

堪らなくなって力いっぱいに笠原を抱き締めた。
ふんわりと香る髪の香り。
スーツより薄い柔らかいパーカーの手触り。
肩も背中も、女だと言うことを疑わせない柔らかさが、抱き締める力を緩させない。

「あ、アタシ・・・もうらめっ!」
「かっ笠原・・・!」

もっともっと近くに
もうこいつとの間に隙間なんてあり得ない。
軽く引き上げて引き寄せて、自分の膝の上に笠原をのせる。

「んぁ恥ゅかしいれすぅ」

身をよじられ、膝に直に感じる柔らかさに、俺は自然と顔を笠原の胸に埋める。

・・・柔らかい

「いく『ぐるぐるぐるきゅきゅきゅっ~~~~!』

・・・・・・?

「おなか・・・しゅいたんでしゅ~きょうかぁ~ん くふん」

そう言って俺に更に垂れかかってきた笠原の腹からは、軽快な音が響いている。

「はぁ ・・・わかったわかった。」

まさかやっとたどり着いた・・じゃない、べつに求めてはいない、ほらあれだ、男の性ってやつだ・・・それでだ!名残惜しいとかだなって誰に俺は言い訳を・・・。

恐る恐る顔を上げると、恥ずかしそうに微笑む笠原に目を奪われた。

「ぎゅくぅぅぅぅ~~~くん」(※腹の虫)

「ぷはぁっ!」
「やん!わらわないでくだしゃい!」

真っ赤になって恥ずかしがる笠原の腰を抱いてそっと立たせてみる。

「きょうかぁん?」

だから可愛いってお前。

「立てるか?歩けるならなんか食いに行くか?」
「ん」

「それともなんか買ってきて、ここで食うか?」
「ん~?」
「コンビニの食いもんと、そうだな・・・ラーメンとファストフードと、どれがいい?」

「ん・・・どうなっちゅ」
「あぁ?」
「おしゃとうかかってんのと、チョコでここなっちゅ」
「お前・・・腹の虫が盛大に鳴ってるのにドーナツって・・・何個食う気だ?」
「らめ?きょうかぁんらめ?」

このろれつの回らなさ加減を見ると、きっと腹が一杯になったら寝るな、うん、きっと寝る。
そういえばこの公園から駅に向かっていくところに弁当屋があったのを思い出した。
あそこならさほど待たずに買えるし・・・あそこの牛丼屋は出来上がりまで意外と待つしな。


「俺はドーナッツより鯵フライが食べたい気分なんだが・・な。」
「ふえ・・・アジフライ~~~!!」

これまたぱっと咲く笑顔にこちらの頬も緩む。
歩けるかと手を差し出すと、躊躇なくにぎってきた。
どうせ半分酔っ払いだ、明日は憶えていないかもしれん。
頬をさらに赤く染めて、うつむき加減で俺の後ろを歩く笠原。
そっとにぎる手に力をこめる。

弁当屋に入ると自然に手を離した。
どれを食べようかと、笠原はぴょんぴょんと小さく跳ねている。
それを頭をポンポンして落ち着かせてから弁当を選んだ。
笠原はご飯(大)と鯵フライに鳥からにサラダを選んでいる。
見ると俺も腹が減ってることに気がついたので、ハンバーグ弁当を選び、
笠原の弁当も一緒に支払った。
それについてぶぅぶぅと文句をたれる笠原の視線がずいぶんしっかりしてきたので、
帰り道は手は繋げないなと思った。
しかし並んで歩道を歩きながらも、笠原側の手には何も持たない様にした。

俺の読みどおりに、笠原が時々歩道と車道との段差で躓いたりと色々とやらかすが、
それを支えるのは俺にとってはお手の物だ。

寮についた。

笠原は顔をいっそう染めたまま 「今日も色々とありがとうございました。これも!ご馳走さまでしゅ!!」と叫ぶと
脱兎のごとくに女子寮へと行ってしまった。

あ~やっぱり、帰りは背負って帰ることになっても、どこかで食べて帰ればよかった。

白い弁当屋の袋が自分の足にあたってカサリと鳴った。

寂しさを実感してしまう前に、「よし!」と気合を入れて、寮の自販機でビールを買っから、俺も部屋へと帰った。



おしまい。


・・・ポテトフライにしようかと思ったけど、ドーナッツにしたよ。

2015/10/27(改)
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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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