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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS二人で海へ(6)

☆一回投稿しましたが、内容をすこし書き直して再投稿します。すいません。☆

恋人時代
初めての海への旅行
帰り道の車内から。


「・・・教官。シャボテン公園ってなんですか?」
「あぁ?サボテンだ。サボテン。温室があって猿とかいるんだ」
「へぇ~来たことあります?」
「あぁ子供の頃に親戚とこにきたついでにだな・・・今日はそこまでよると時間がな。」
「うん。・・・あ駐車場が結構混んでますね!」
大室山はシャボテン公園の向かいにあった。
大室山のリフトは二人乗りだ。
自然と手を繋いだまま乗り込んだ。
「わぁ~結構高いですね!」
「そうだな・・・怖く・・はないな」
「はい!これ位はへっちゃらです!」
「そうだな、何とかは高いところは平気だもんな~!」
「あ!酷い!もぅっ!」
「こらっ揺れるからよせ・・・お!後ろ観てみろ、すごいぞ!」
「え?わぁ~~~凄い!海が一望ですね!」
「これは頂上からも眺めが楽しみだな」

『ハァ~ィここで写真をとるよ~!いい?』《カシャっ》


リフトを降りると、まず目に飛び込んだのは・・・
「あ!お団子!!」
「ん?喰うか?」
「えへ~~~!」
その手前には記念写真が売られていて
「さっきの音はこれだったのか・・・どれどれ♪」

私たちのはどれかと覗きこんだら

「じゃあこれを」と堂上がすでに買っていた。
「え?買ったんですか?」
「あぁ、俺が欲しかったから俺が買った。」
「えっえっ見せてっ見せて!」
「後でな!」
「えぇ~!」
「ほらっ団子はなに味が何本だ!」
「え!なにいってんですか!一本ですよぉ・・・えっと醤油・・・みたらし・・・きっきなこ?・・アンコ!?う~!」
結局
「すいません。醤油を二本とアンコを一本下さい」
「う~~~!」
「ほら。アンコは一口だけ食べさせてくれ」
「うん、ありがとうございます。
・・・・はい、あ~~~ん♪」
「ん」
「あ、教官、ちょっとアンコついちゃいましたね(指で拭いていいか。少しだし)」
「ん!」
郁は、その指をペロッと舐めながら堂上をみた。
「だめですよ」
「ん?なにがだ」
「なんかやらしい顔になりました。いま(笑)」
「お前なぁっ!!」
「ふふふっ」
堂上は、がっしりと腕を掴んで、これでもかと抱き寄せる。
そのまま二人で団子を食べた。

大室山の頂上には火口だった周りをぐるりと回る歩道がある。
そこを手を繋ながら歩るく。
意外と風が強い。
山側から歩き出し、一番高い所越えると海が一面に広がる。
「わぁ!なんか風がしょっぱい?」
「ん・・・そうだな。」
ついと顔を近づける。
「だめですよ」
「なんでだっ」
「なんでって!聞かなきゃわからないんですか?」
そこから・・なぜかいい争いになった。
二人とも勢い余って、つい昔の事も引っ張りだして口論してしまった。。
長年の無自覚な恋と長年の片思いだ。
ネタは尽きない。

「だからお前は!」
「あの時もちょっと触り過ぎでしたよね!」
「あれはあの時誤ったろうがぁ!わかった!じゃぁ触らないっ!俺からは触らなきゃいいんだなっ!」
「そっそんな事!」
「言っているだろうが!」

そして、そのままリフトに乗り込む。
行きとは真逆の雰囲気だ。
郁がちらりとみても、堂上は横を向いたままでこちらを見ない。
急に泣きたくなった。
付き合ってこういうくだらない痴話喧嘩はしたが、旅行先なんて場所では初めてで・・・。
その旅行も、もう帰り道だ。
その事が、恋愛初心者の郁の心を落ち込ませる。
・・・手をにぎってもくれない・・・
勿論、甘えながら謝るなんてスキルが郁にはあるはずもない。

堂上は郁よりも経験も年齢も上で、ここで手を差し伸べるべきは堂上であったが、この時に郁が引っ張っぱりだしたエピソードは、堂上にとっては笑って流すには痛いエピソードだった。
上官として行き過ぎていると分かっていて伸ばした手。
そして部下としてはねのけた郁の表情・・・。
・・・でもこのままでは帰せない。

リフトを降をりると、郁は無言で駐車場に向かう。

「おいっ・・・なぁっ郁!」
と声をかけるが歩みは加速するばかりだ。
「おいっお土産みるんじゃないのか?」
「・・・・。」
「ほらっトイレ行っておけよ」
ぶちっ!
「車開けてください!荷物!」
「あ、あぁっ」
後ろのシートの上にあった荷物をガッと掴んで取りだそうとする。
カバンの中から何かを取るためかと思っていたのが、どうやらその勢いではないと察知した堂上が、反対側のドアを開け、車に身を入れてカバンを止めた。
「なにすんのっ離して!」
「お前こそ何する気だ!」
「なにって、カバンを前にうつして後ろに座るんです!」
車を降りる気ではないと知って、ちょっと安心した。
同時に郁の腕を掴んで車に引き込んだ。
「さっきは俺が大人気なかった・・・。」
「・・・私もだいぶ前のことなのに・・・」
「もういいから」
「よくないです!・・言い過ぎました。」
「わかったから後ろに一人で座るなんて言わないでくれ。!
「・・・。」
「郁?なに泣きながら笑ってんだ・・・お前」
「きょうかん・・・私が隣じゃなきゃ・・・いや?」
「・・・あぁ」
「もう・・触らないなんて言わない?」
「いわん」
「うん・・・」
「ほらっカバン離せ。お土産みるんだろ?」
「うん・・えっと・・・ん」
「・・・いいのか?」
「うん・・・して」
ちゅっ・・・ちゅっちゅっ。
「へへっ」
「ほら行くぞ。柴崎に買っていくんだろ?」
「はぁい!」
車のドアをしめて、凄い勢いで通り抜けた土産物屋に戻った。
勿論手を繋いで・・・。


~きっと次が海老名!!(笑)~⇒
因みに教官のやっちゃったエピソードはかけてません。
今のところ雰囲気だけお楽しみください。


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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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