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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 舞い落ちるは 3


このおはなしの最終話です。


上官部下時代 オリキャラあり ララDXから妄想。

☆☆☆



今日はともちゃんの結婚式。
折角の晴れの日なのに、お天気は雨。

披露宴が4時開始だからその2時間ぐらい前に式場入り。でもその前に集まってランチでもしようかって話しになった。
集合場所に着くと、優菜がとんできて、今度もケーキバイキング付かないけどごめんねって謝られた。
あたしも別に気にしてないよって答えた。
ともちゃんの結婚式にはチカと尾田ちゃんも来る。
二人は振袖を着るんだといって、でかい衣装バックを持ってやってきた。
郁も着ればいいのに!といわれたけど、確かに成人式のときにお母さんが勝手に作った振袖は実家にまだある。
一度も袖を通してないけど・・・
う~ん・・・私が着物って、きっともっとカカシっぽくなっちゃうな。

式場についてみると、披露宴会場もでかくて驚いた。
新郎はバツイチだけど、新婦のともちゃんは初婚だし一人娘だしで、ご両親よりも祖父母の希望でこうなったそうだ。
何でも「最後の願い」と仏間で泣き落とされたらしい。

ともちゃんは「本当はレストランとかのガーデンウエディングとかあこがれてたんだよね~。
可愛いウェディングドレス着てさ・・・でもばっちり金屏風だよ・・・お色直しもなぁ・・・」とぼやいてたけど、金屏風の前の白無垢姿のともちゃんは、とってもとってもきれいだった。

「郁が日本髪ゆって綿帽子じゃ・・・2メートル近く行きそうね・・・。」
「薫酷い!!!」
自分で酷いこと言っておいて、ほら頭をそんなに振らないのよ乱れるじゃないと薫は涼しい顔だ。

くそ!


式が終わって、式場近くのレストランで二次会が行われた。
式にもでた皆は、お腹いっぱいだといってたけど、私はまだ入る。
バイキング式なのでお皿をもってミートローフをふっふふふふ・・・。

「ねぇ。君?お肉好きなの?」
「へ?」
「いや、すごく嬉しそうだからさ。」
「はぁ・・・。」
「そうかモデルさんとか?いつもはダイエットしてるとかかな?」
「へ?」
「綺麗だもんね~。そうかモデルさんかぁ~」
「あの違いますけど・・・?」
「え?じゃぁ何してる人?」
「戦闘職種です。」
「はぁ?銭湯?おゆ?え?」

あ~この会場の音楽で聞き取りずらいのかな?
顔を近づけてもう一度・・・。

「あの戦闘職・・・」
「ねぇこの後一緒にのみに行かない?」

思考機能停止・・・・

質問・・・なんであたしの体は動かないの?

答え・・・肩を抱かれてるから。なぜかこの男に肩をって・・誰デスカ?

「行かないと思います」「すいませんこの子ね、飲めないんですよ~」
「あの知美さんの会社の方ですよね?」
気がつくと尾田ちゃんや薫やしぃちゃんが目の前にいた。

「私ぃ今日はお着物なんでぇこの後はだめですぅ~ごめんなさぁい」

と脇から出てきたチカに、なぜかその男の人の笑顔が引きつってた。
そんなに飲みに行きたかったのか。ここでものめるのに。
あぁそうか、隊長とか先輩方みたいなタイプなんだろうな。

「そうか・・・こういうこじゃれたところじゃ男の人はゆっくり飲めないもんね・・・」

「途中からひとりごとになってるし。」
「ほんとこの子はだだもれっこね~」
「そこが可愛いのよぅ」
「ふふふ、見事な解釈もあいかわらずね。」

二次会がカラオケ大会にもなってて思ってたより終わる時間が遅かった。
外に出ると雨がやんでいて、着物が汚れなくていいわと尾田ちゃんは喜んでた。
新郎の会社の人たちなのか、サラリーマン風の何人かに声を掛けられたけど、薫は全く取り合わずに(薫ぐらい美人で仕事が出来ると声をかけられるこ とも多いんだよね)
私を化粧室につれこんで、メイクを直してくれた。
もう帰るのに、っていうか早く帰りたいのに。

「気持ちはわからなくもないけど、ちょっと直していきなさいよ。」と綺麗にしてくれた。


時計をみるともう20時を過ぎてる。
電車に飛び乗って乗り換えて、武蔵境につく。

急いで寮に戻って引き出物とかを部屋に置いてきた。

柴崎の「あらおかえり」に「ただいま!行ってきます!」と答えて部屋をでた。

目指すは事務所!!

やっぱり・・やっぱりまだ残業してる・・・。

どっかりとデスクに根付いた教官を無理やりひぱって、事務所から連れ出した。

「ヒールだと滑って転ぶぞ!」と言う教官。
「大丈夫!転ばないもん!」と速足で、でも気をつけて向かった。

やっと教官とたどりついた基地裏の桜の木は・・・見事に散ってた!

あぁ~~。教官に見て欲しかったのに。

綺麗だなって・・・疲れも吹き飛ばして欲しかったのに。


でも教官は、たった桜の花びら一枚。それもあたしの髪に落ちた花びらをとって・・・

「今年の花見もなかなかだぞ?」と言ってくれた。

やさしいというか欲がないというか・・・。
だから隊長に仕事を押し付けられるのよ・・・。

でも教官はポケットに手を突っ込みながら意地悪い笑顔で、お前でもそんな格好するんだなってからかってきた。
そんな格好ってやっぱりおかしいのかな?っってヤダっ泥付いてる!!

後日、薫に連絡してお店に行くと、それぐらいは大丈夫って笑ってくれた。
よかった。ランチおごりとか弁償とか考えちゃったよ。

「ねぇ・・・であの格好、郁の好きな人に見てもらえた?ん?でなんだって?」

なんでそんな話になるの?って顔で見返したら、「あんなにあわてて帰る郁の表情が好きな人に逢うとしか思えなかった」って。

でぇ~~~~!!どんな顔?それってどんな顔??


*************************

事務所で残業していたら、着飾った笠原があらわれて、俺は引っ張られて基地の裏にきた。
桜は案の定一輪も残っていないほどに見事に散っていた。

俺に見てもらいたかった。
俺に感動して欲しかった。
そう悔やむ笠原。
その思いは、一体なにに向けてなんだ。

一人の男として、と思いたいが「三倍増しの眉間のシワも」とかいわれれば、やはり「なついている上官」に対してか、とも思う。

すいません帰ります。と微笑むやつの髪に、一枚だけ桜の花びらが舞い落ちた。

そっと手を伸ばして髪の上に舞い降りた一枚を取る。
薄紅の花弁の向こうには、ほんのりと頬を染めた笠原が立っている。



花だ。



俺にとっては満開の桜よりも心に響く。

その花弁をそっとポケットの中のハンカチの間にもぐりこませる。

捨てるのは惜しい。

いまはこれだけでも、側に止めておきたかった。

こんな花びら一枚を後生大事に持って帰ってきて・・・俺はどうするともりなんだ?

再び戻った事務所で切りのいいところまで仕事をして帰った自室で、一人頭を抱えてしまった。

どうしていいかわからない。
でも捨てるつもりはない。

デスクの一番下の引き出しには、本棚に並べていないシリーズものが入っている。
その最終巻を取り出して、適当なページにそいつを落とした。
あとはなんの感動もなく、元の引き出しの奥に本を戻した。


いつもの湯飲みにお湯をさして、笠原から貰ったアロマオイルとやらを数滴おとした。


もう寝よう。風呂は・・・・朝にでもシャワーするか。

布団にもぐり、瞼をとじれば・・・・

まだ花咲くやつの笑顔が舞い降りてくる。



  終わり

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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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