春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS夢であえたら
- 2012/02/15 (Wed)
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SS夢であえたら
上官部下時代 自覚後
またしても糖度なし。
「さてと、電気消すわよ?」
「ん、いいよ柴崎」
寝る前のスキンケアを終えた柴崎が部屋の電気を消すと、自分のベッドに入ってカーテンを閉めた。
「じゃあお休み・・・あんたも早く寝なさいよ~」
「ん、わかってるぅ・・・お休み」
笠原はベッドのライトを着けてカーテンをひいた。
枕元の本を撫でる。
小さなチョコの箱を撫でる。
王子様に助けられてから、毎年していたバレンタインの儀式。
チョコの箱をから手を離し、本を胸に抱えて仰向けになる。
「・・・・・・・」
見えるのはベッドの天井だ。
ただのベニヤ板にむき出しのパイプ。
ベッドのライトが少し郷愁を呼ぶ。
あのときの、あの三正が誰かはもう知ってる。
今までなんで気がつかなかったんだろう。
こんなに近くで、この生活の初めから、あたしの近くにいたのに。
いつも守られてたと思う。
時にはムカつくほど理不尽だったり、時には息が止まるほど・・・・止まるほど。
凄く・・・・好き。
枕の横に置いたままの小箱を、手探りで手に取り・・・・。
出るのはため息。
つい毎年と同じに、買ってしまった。
本当はレジでふと我に帰った。
王子様へのチョコ・・・つまり教官へのチョコだよね。
じゃあこれは教官に?
無理無理無理無理っ!
じゃあいつもみたく、食べちゃえばいい・・・・。
そう思って買ったけど、渡したい気持ちと、渡せない気持ちと行ったりきたりした・・・。
堂上教官にあげることなんて出来ない。
でももしかしたらとバックに入れたけど、結局その箱に触れることさえもできなかった。
いつもの様に、事務所では声を張り上げて菓子鉢に徳用チョコを盛った。
堂上教官は朝から隊長の尻拭いだと書類から目を離さないままだった。
「おい、俺にも一つ取ってくれ」
と言われた時は本当にビックリした。
え?あたしに言ってる?
わたわたしてたら
「無精な班長に渡しておいで」と小牧教官に促されて、腹を決めて菓子鉢からチョコを一掴みして・・・
先ほどから此方に伸ばしたままの教官の手にチョコを載せた。
教官がぱっと顔を上げてこっちを見たからまた驚いた。
「ぎゃってなんだ?俺は化けもんかなんかか?
それよりこれは一人ひとつじゃないのか?」
「え?あっだだだ大丈夫です!全然っ!」
軽く手に触れた指先が熱い。
・・・・・・はぁ。
ベッドな寝転んだまま、チョコの箱をくりくりと玩ぶ。
毎年のように食べてしまえばいい・・・・・
そう思ったのに、どうしてもリボンがとけない。
どうしよう・・・これ。
義理チョコでさえも、半分投げるようにしか渡せなかった。
綺麗な・・・女性らしいバレンタインチョコを、告白しながら渡すなんて・・・・。
「・・・やっぱ超ムリ」
解りきってる自分の恋愛スキル
涙が溢れてきた。
もうすぐバレンタインデーが終わる・・・・
もうバレンタインデーは終わった。過ぎちゃったよ。
あ~ぁ。
いつかいつか
いつかきっと・・・教官にバレンタインチョコを渡せる日が来るんだろうか。
今年初めて。
郁はバレンタインチョコを食べる事ができなかった。
目を閉じると今日の教官が浮かぶ。
「いいのか?じゃあありがたくいただいとく」
チラリとこちらを睨むと再び書類に目を戻した。
そしてチョコの小袋の端を噛んで器用に片手で開けてチョコを口に含んだ。
その素振りを脳裏に焼き付ける様に見つめてしまった。
思い出してもドキドキしてしまう。
あたしが渡したチョコを受け取ってありがとうと優しく囁く。
そんな堂上教官・・・・。
「ってぎゃぁ~~~~~~~っ!!!!」
「笠原ぁ?!煩いわよっ!」
「ごごごめん柴崎ぃ!夢っ変な夢みた!」
「全くアンタのその夢とやらを覗き見したいわ!
もうさっさと寝なさいよ!」
「ごめん!柴崎お休み」
はぁ・・・想像すらもヤバい!
寝よう。
もう寝よう。
でもやっはり・・・夢でもいいからもう一度
夢の中ならもう少し・・・きっと渡せる・・・かも?
だからお願い
せめて、せめて夢で会えたら
いつの間にか眠ってしまい。
朝はアラームよりも先に目を覚ましたが・・・
「クワガタの着ぐるみのままチョコを食べまくる隊長」が夢にでてきて、物凄い目覚めとなった。
~終わり~
(2014・5/20修正)
上官部下時代 自覚後
またしても糖度なし。
「さてと、電気消すわよ?」
「ん、いいよ柴崎」
寝る前のスキンケアを終えた柴崎が部屋の電気を消すと、自分のベッドに入ってカーテンを閉めた。
「じゃあお休み・・・あんたも早く寝なさいよ~」
「ん、わかってるぅ・・・お休み」
笠原はベッドのライトを着けてカーテンをひいた。
枕元の本を撫でる。
小さなチョコの箱を撫でる。
王子様に助けられてから、毎年していたバレンタインの儀式。
チョコの箱をから手を離し、本を胸に抱えて仰向けになる。
「・・・・・・・」
見えるのはベッドの天井だ。
ただのベニヤ板にむき出しのパイプ。
ベッドのライトが少し郷愁を呼ぶ。
あのときの、あの三正が誰かはもう知ってる。
今までなんで気がつかなかったんだろう。
こんなに近くで、この生活の初めから、あたしの近くにいたのに。
いつも守られてたと思う。
時にはムカつくほど理不尽だったり、時には息が止まるほど・・・・止まるほど。
凄く・・・・好き。
枕の横に置いたままの小箱を、手探りで手に取り・・・・。
出るのはため息。
つい毎年と同じに、買ってしまった。
本当はレジでふと我に帰った。
王子様へのチョコ・・・つまり教官へのチョコだよね。
じゃあこれは教官に?
無理無理無理無理っ!
じゃあいつもみたく、食べちゃえばいい・・・・。
そう思って買ったけど、渡したい気持ちと、渡せない気持ちと行ったりきたりした・・・。
堂上教官にあげることなんて出来ない。
でももしかしたらとバックに入れたけど、結局その箱に触れることさえもできなかった。
いつもの様に、事務所では声を張り上げて菓子鉢に徳用チョコを盛った。
堂上教官は朝から隊長の尻拭いだと書類から目を離さないままだった。
「おい、俺にも一つ取ってくれ」
と言われた時は本当にビックリした。
え?あたしに言ってる?
わたわたしてたら
「無精な班長に渡しておいで」と小牧教官に促されて、腹を決めて菓子鉢からチョコを一掴みして・・・
先ほどから此方に伸ばしたままの教官の手にチョコを載せた。
教官がぱっと顔を上げてこっちを見たからまた驚いた。
「ぎゃってなんだ?俺は化けもんかなんかか?
それよりこれは一人ひとつじゃないのか?」
「え?あっだだだ大丈夫です!全然っ!」
軽く手に触れた指先が熱い。
・・・・・・はぁ。
ベッドな寝転んだまま、チョコの箱をくりくりと玩ぶ。
毎年のように食べてしまえばいい・・・・・
そう思ったのに、どうしてもリボンがとけない。
どうしよう・・・これ。
義理チョコでさえも、半分投げるようにしか渡せなかった。
綺麗な・・・女性らしいバレンタインチョコを、告白しながら渡すなんて・・・・。
「・・・やっぱ超ムリ」
解りきってる自分の恋愛スキル
涙が溢れてきた。
もうすぐバレンタインデーが終わる・・・・
もうバレンタインデーは終わった。過ぎちゃったよ。
あ~ぁ。
いつかいつか
いつかきっと・・・教官にバレンタインチョコを渡せる日が来るんだろうか。
今年初めて。
郁はバレンタインチョコを食べる事ができなかった。
目を閉じると今日の教官が浮かぶ。
「いいのか?じゃあありがたくいただいとく」
チラリとこちらを睨むと再び書類に目を戻した。
そしてチョコの小袋の端を噛んで器用に片手で開けてチョコを口に含んだ。
その素振りを脳裏に焼き付ける様に見つめてしまった。
思い出してもドキドキしてしまう。
あたしが渡したチョコを受け取ってありがとうと優しく囁く。
そんな堂上教官・・・・。
「ってぎゃぁ~~~~~~~っ!!!!」
「笠原ぁ?!煩いわよっ!」
「ごごごめん柴崎ぃ!夢っ変な夢みた!」
「全くアンタのその夢とやらを覗き見したいわ!
もうさっさと寝なさいよ!」
「ごめん!柴崎お休み」
はぁ・・・想像すらもヤバい!
寝よう。
もう寝よう。
でもやっはり・・・夢でもいいからもう一度
夢の中ならもう少し・・・きっと渡せる・・・かも?
だからお願い
せめて、せめて夢で会えたら
いつの間にか眠ってしまい。
朝はアラームよりも先に目を覚ましたが・・・
「クワガタの着ぐるみのままチョコを食べまくる隊長」が夢にでてきて、物凄い目覚めとなった。
~終わり~
(2014・5/20修正)
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