春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS カミツレ記念日
突発更新!
またしても予告と違うぞ!
携帯からの更新です。
珍しくカップル時期だぉ!
よろしければどうぞ!
正化35年1月15日
堂上班は通常勤務だった。
普通に朝が始まり、普通に業務が始まる。
ちょうど図書館業務だったので、慣れた手つきで返却図書の配架をしていく。
午後は書庫の作業だった。
最初は時間がかかったリクエストも、今は自信を持って・・・たまにうっかりすることもまだあるが・・・・班の足を引っ張る事はない。
「そろそろ交代で休憩するか・・・」
班長である堂上の声に小牧がすかさず答えた。
「堂上と笠原さん先にとってよ。俺後の方が都合いいからさ」
「わかった。手塚も後にしていいか?」
「自分はどちらでも構いませんので。」手塚は作業の手を止めて堂上に体を向けて答えた。
「ん。笠原!休憩入るぞ!」
すると少し離れた書架の向こうから、明るい声ではぁ~~~~い!と聞こえた。
小牧は少し吹き出しながら「全く可愛いね。」と堂上をからかう目付きで見つめてくる。
堂上もすでに可愛い彼女となった部下の声に、自然と顔が緩んだが、そんな小牧の視線に気がつき、顔をしかめた。
そんな自分の反応が彼を更に上戸をひらくと解っていても、眉間はいつものように動いてしまう。
案の定、小牧は盛大に吹き出し、堂上は耳を赤く染める。
「あれ?小牧教官?なに笑ってるんですかぁ?」
パタパタと走ってくる恋人の頭をむんずと掴んで、「いつもの事だ!ほっとけ!」と入り口へと押しやる。
ぎゃっとか声をあげて、その後ももう少し優しくしてくださいだとかなんとかきゃんきゃんとわめきながら歩いた。
書庫の時の休憩は、書庫入り口脇にある事務スペースでとる。
しかしその前に給湯室に行ってポットにお湯を汲みにいく。
いつものように事務コーナーで足を止めるのに、今日はついてくる堂上に郁は
「?トイレですか?」と聞いた。
「いいや、たまには俺もいく」
珍しいなと思いながら給湯室に入り、電気をつけると直ぐに消された。
「・・・なんで消すんですか?」
「言わなきゃわからんか?」
え?何が?と思ってるうちに郁の唇は堂上に奪われる。
髪に指を入れられて・・・いつものぽんぽんとたたいた延長にぐしゃりとするのとは違って、郁のうなじからかき揚げるように掴み耳たぶを弄ぶ。
「んんっ」
深く熱く、堂上の舌も郁を求める。
それだけでも郁は足元が揺らいでしまう。
「おっと。休憩時間がなくなるな。」
堂上は郁を支えて立たせると、さっさと電気を付けてポットを手にとった。
「ちょっちょっと教官!」
真っ赤になりながら髪を手櫛で直す郁に、給湯器から湯を淹れながら「ん?」と微笑みながら返せば、更に赤くなった郁は「もうっいいです!」と髪を直しながら、茶葉を取りに茶箪笥に手を伸ばした。
「郁・・・お茶は持ってるから、カップだけ持ってこい。」
「へ?マグカップだけ?・・・あ!待って」
お湯をいれ終わると、すぐに給湯室を後にする堂上を郁は慌てマグカップを2つ手に取り追った。
給湯室まで湯をいれに行くのは郁や手塚の役目で、茶葉は業務部が給湯室の茶箪笥に切れないように置いておいてくれる。
いつの間に茶葉を出したのかしら?まさかキスをしながら?って堂上の両手に包み込まれてキスをされていたのを思い出してしまい、赤い顔のまま事務スペースに戻った。
「おい、カップ」と手を伸ばす堂上の顔を見ずにカップを手渡した。
「なんだ?怒ってんのか?」
「え?ちがっ」
「ほれこれのんで落ち着け。」
そう言って、お湯を注がれたカップを差し出してきた。
う~~~と唸りながら受けとると、紅茶でもコーヒーでもない香りに顔が上がった。
「教官!これ!」
「 ハーブティなんて専門店でしか売ってないと思ったら、スーパーにもあるんだな。見つけたら買っちまった。まぁ、飲んでみるとしたもんだろ。」
そう言って堂上はくるりと背を向けてしまった。
そんな素振りに郁の頬も緩んだ。
「なぁんだ・・・・知ってたらお茶うけはクッキーにしたのに・・・」
「何を持ってきたんだ?」
「お煎餅です。普通の。」
「カミツレには合わないのか?」
「さぁ、やってみたことないですもん。」
「せっかく持ってきたならだせよ。ちょっと小腹空いたし・・・な。」
はぁいと嬉しそうに返事をすると、郁はミニトートからせんべいを出した。
どうぞと出されて、せんべいを手にとった。
ぼりぼりと噛み砕きながらマグカップをすする。
「ん。別に悪くないな。」
「そうですね。」
「・・・映画・・・決めたか?」
「あ・・・ふぁい・・・きめまひた。」
「慌て喋らんでいい。」
「はぁい」
ぼりぼりという音と、薫るのはカモミールと醤油。
事務スペースの少し埃っぽい空間で、まだまだ初々しい恋人との時間は甘く過ぎていく。
今日はカミツレ記念日。
そんな気遣いが、嬉しくて嬉しくて。
郁は、恋が実るってこういうことかと、頬を緩めながらカモミールティーに口を寄せた。
終わり。
またしても予告と違うぞ!
携帯からの更新です。
珍しくカップル時期だぉ!
よろしければどうぞ!
正化35年1月15日
堂上班は通常勤務だった。
普通に朝が始まり、普通に業務が始まる。
ちょうど図書館業務だったので、慣れた手つきで返却図書の配架をしていく。
午後は書庫の作業だった。
最初は時間がかかったリクエストも、今は自信を持って・・・たまにうっかりすることもまだあるが・・・・班の足を引っ張る事はない。
「そろそろ交代で休憩するか・・・」
班長である堂上の声に小牧がすかさず答えた。
「堂上と笠原さん先にとってよ。俺後の方が都合いいからさ」
「わかった。手塚も後にしていいか?」
「自分はどちらでも構いませんので。」手塚は作業の手を止めて堂上に体を向けて答えた。
「ん。笠原!休憩入るぞ!」
すると少し離れた書架の向こうから、明るい声ではぁ~~~~い!と聞こえた。
小牧は少し吹き出しながら「全く可愛いね。」と堂上をからかう目付きで見つめてくる。
堂上もすでに可愛い彼女となった部下の声に、自然と顔が緩んだが、そんな小牧の視線に気がつき、顔をしかめた。
そんな自分の反応が彼を更に上戸をひらくと解っていても、眉間はいつものように動いてしまう。
案の定、小牧は盛大に吹き出し、堂上は耳を赤く染める。
「あれ?小牧教官?なに笑ってるんですかぁ?」
パタパタと走ってくる恋人の頭をむんずと掴んで、「いつもの事だ!ほっとけ!」と入り口へと押しやる。
ぎゃっとか声をあげて、その後ももう少し優しくしてくださいだとかなんとかきゃんきゃんとわめきながら歩いた。
書庫の時の休憩は、書庫入り口脇にある事務スペースでとる。
しかしその前に給湯室に行ってポットにお湯を汲みにいく。
いつものように事務コーナーで足を止めるのに、今日はついてくる堂上に郁は
「?トイレですか?」と聞いた。
「いいや、たまには俺もいく」
珍しいなと思いながら給湯室に入り、電気をつけると直ぐに消された。
「・・・なんで消すんですか?」
「言わなきゃわからんか?」
え?何が?と思ってるうちに郁の唇は堂上に奪われる。
髪に指を入れられて・・・いつものぽんぽんとたたいた延長にぐしゃりとするのとは違って、郁のうなじからかき揚げるように掴み耳たぶを弄ぶ。
「んんっ」
深く熱く、堂上の舌も郁を求める。
それだけでも郁は足元が揺らいでしまう。
「おっと。休憩時間がなくなるな。」
堂上は郁を支えて立たせると、さっさと電気を付けてポットを手にとった。
「ちょっちょっと教官!」
真っ赤になりながら髪を手櫛で直す郁に、給湯器から湯を淹れながら「ん?」と微笑みながら返せば、更に赤くなった郁は「もうっいいです!」と髪を直しながら、茶葉を取りに茶箪笥に手を伸ばした。
「郁・・・お茶は持ってるから、カップだけ持ってこい。」
「へ?マグカップだけ?・・・あ!待って」
お湯をいれ終わると、すぐに給湯室を後にする堂上を郁は慌てマグカップを2つ手に取り追った。
給湯室まで湯をいれに行くのは郁や手塚の役目で、茶葉は業務部が給湯室の茶箪笥に切れないように置いておいてくれる。
いつの間に茶葉を出したのかしら?まさかキスをしながら?って堂上の両手に包み込まれてキスをされていたのを思い出してしまい、赤い顔のまま事務スペースに戻った。
「おい、カップ」と手を伸ばす堂上の顔を見ずにカップを手渡した。
「なんだ?怒ってんのか?」
「え?ちがっ」
「ほれこれのんで落ち着け。」
そう言って、お湯を注がれたカップを差し出してきた。
う~~~と唸りながら受けとると、紅茶でもコーヒーでもない香りに顔が上がった。
「教官!これ!」
「 ハーブティなんて専門店でしか売ってないと思ったら、スーパーにもあるんだな。見つけたら買っちまった。まぁ、飲んでみるとしたもんだろ。」
そう言って堂上はくるりと背を向けてしまった。
そんな素振りに郁の頬も緩んだ。
「なぁんだ・・・・知ってたらお茶うけはクッキーにしたのに・・・」
「何を持ってきたんだ?」
「お煎餅です。普通の。」
「カミツレには合わないのか?」
「さぁ、やってみたことないですもん。」
「せっかく持ってきたならだせよ。ちょっと小腹空いたし・・・な。」
はぁいと嬉しそうに返事をすると、郁はミニトートからせんべいを出した。
どうぞと出されて、せんべいを手にとった。
ぼりぼりと噛み砕きながらマグカップをすする。
「ん。別に悪くないな。」
「そうですね。」
「・・・映画・・・決めたか?」
「あ・・・ふぁい・・・きめまひた。」
「慌て喋らんでいい。」
「はぁい」
ぼりぼりという音と、薫るのはカモミールと醤油。
事務スペースの少し埃っぽい空間で、まだまだ初々しい恋人との時間は甘く過ぎていく。
今日はカミツレ記念日。
そんな気遣いが、嬉しくて嬉しくて。
郁は、恋が実るってこういうことかと、頬を緩めながらカモミールティーに口を寄せた。
終わり。
PR
この記事へのトラックバック
トラックバックURL
リンク
カテゴリー
カレンダー
カウンター
それなりに
旦那もち子もち主婦。
明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。
心は16歳と言い切る図太さをもつ。
基本的にアレルギー体質。
右と左を間違える。
「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。
埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
HN:
まるちゃ
性別:
女性
趣味:
なにかつくること


この記事へのコメント