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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SSパラレル 赤頭きんちゃん 3

ども♪予約まるちゃだよ!


ということで3話目。
ちょっと長めの最終話です。

皆様からの拍手コメントのお返事はがんばります!

でも今週末は息子の誕生日だったりなんだったりで、時間が無いかもしれませんので、またまたせてしまうかもしれません。
でも皆様の声をお待ちしています!


では☆ 少しは甘く ☆からどうぞ。

一部機種の方はそのまま下へ。☆みっつからが本文です。

拍手[39回]

☆☆☆


SSパラレル 赤頭きんちゃん 3

登場人物は図書戦のみなさんです。
思い描いた配役ではない場合もあると思いますが、
それでもいいという方はどうぞお楽しみくださいませ。



何が起きたのか、わからなかった。
急に誰かに腕を掴まれて立たされた。

「え?」
目を開けると堂上が目の前に立っている。
「へ?あれ?」
「お前?大丈夫か?」
「まぁまぁ人狼の瞳をみて気絶しなかったんだからそれだけでもたいしたもんだよ。」
「あ?小牧さん?」
その小牧といえば、布団ごと人狼をロープでぐるぐる巻きにしている。

「さてと、俺はこれをつれて他のやつ等と引きあげるから、あとよろしくね堂上。」
「あぁ。」



二人きりになり、堂上は着衣が乱れた郁にシーツをかぶせた。

「ほら、靴はくか?」
「え?・・はぁ」
「お前、大丈夫か?人狼の魔力にあたったか・・・?」
「まりょくぅ?」
「そうだ・・・あの人狼の瞳をみたんだろう?・・・おい?おい!!」

・・・ぼやぁっとする・・・なんでだろうあんなにきらいだったのに
このひとの・・・からだ・・あったかい・・・

安心したのか、こてんと郁は堂上の腕の中で眠ってしまった。

人狼の魔力にやられた郁は、すっかり安心して朝まで眠りについた。

朝・・目が覚めると、郁は自分が誰かにふんわりと抱きしめられてることに驚いた。
さらに驚くことに自分のおでこになんだか柔らかく暖かいものが密着していて、
すぅーすぅーと心地のいいリズムで呼吸している。
郁が驚いて身じろぐと、それにあわせてまるで離れるなといわんばかりの腕がさらに郁を抱えた。
そのことに危機感を覚えた郁は防衛に走った。

「がぶぅ!!」

目の前の肩に噛み付いてしまったのだ。

「ぐあぁぁ!」

暖かい夢からいきなりの激しい痛みで目覚めた堂上は、もんどりうって床に転げた。

「お前!なんで噛むんだ!」

いってぇなぁとぼやきながら、上にきていたシャツをずらして郁に噛まれた所を確認している。
そのとき、郁はその今まさに噛み付いた男の肩にあのしるしを見つけた。

「え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ?!!!」

「叫ぶなどあほう!!」

「あのっあの!!もしかしてあの!あのときの!」

「あぁ?もうそのことはいいっ!ほらいつまでそんな格好をしてるんだ。
結構丸見えだぞ・・・。まぁ俺はいいがな・・・。」

「え?やっぎゃあ!!」

「もう少し乙女な声を出せないのかよ。ほら、お前が持ってきたパンとぶどう酒と・・林檎か・・食べるぞ。早くしたくしろ。」

「え?あっはい!」

堂上は、テーブルの上に置きっぱなしになっていたバスケットを手に取り、
ひとつひとつ彼女の前に並べてた。

一緒にバスケットの中身を食べて、手を繋ぎながら一緒に山をおりた。

「あのっ!あの堂上様!なんで手をつないでるんですか?」
「その様っていうのやめろ。」
「だって・・・あの時助けてくれた・・堂上様でしょ?」
「そうだが、だからって様をつけることはない。いつもの調子でいいんだ。わかったか?」
「はい・・・で、あの・・」
「なんだ?」
「だから手・・・。」
「あぁ?まだ魔力が残ってて転んだりするといかんからな。」
「へ?もう大丈夫ですよ?」
「いいだろ。昔俺が身体を張って助けた大事な体だ。もう傷つけんな。」
「へぇっ??」


途中から、郁がこちらをちらちらと物言いたげに見つめてくる。

いい加減に気になって、こちらから声をかけた。
「なんだ?どうした・・・。」
「え?あの・・あの・・・弓が・・・欲しいな・・・なんて。」
「俺のか?」
「はい!私が飾ったらおかしいですか?」
「いや。似合うさ。」

へへと笑う郁の髪を指で梳いた。

「俺にもくれないか?」
「?何をですか?」
「お前の髪。」
「え?なんでですか?」
「俺の弓に結んで飾りたい。いいか?」
「え?なんで私のなんですか?私なんかのをつけてもいいんですか?」
「ん・・。今までそんなことしたいとも思わなかった。
でもな・・郁?」
「・・・はい」
「お前の髪は・・・つけていたいと思ったんだ。」
「あの・・それって・・・」
「わからんか?」
「そんな風に思ってくれる人が現れるなんて・・夢みたいで・・・」
「信じられないか?」
「・・・はい」

そういってうつむく郁の頬に手を添えて、堂上は自分のほうへと向けた。

少し身じろぐ郁を手をにぎったままで強く引き寄せる。
そして、彼女の唇に軽く自分のを重ねると、頬とおでこにもキスを落とす。

「そういうことだ。わかったか。」
「・・・・・はい・・・色々とわかりました。」

小さな声でつぶやいた郁はすでに真っ赤で、そのそぶりがかわいらしく愛しいので、
堂上は今度は髪にキスを落とす。

「あの・・・こんなに短くていいんですか?」
「あぁ、長さは問題じゃないからな。」
「じゃぁ・・・喜んで!」

もう日は高く、いい陽気につい緩やかな足取りで、今までのことや、あのときのことなどを話しながらの帰り道になった。
途中に泉に立ち寄って、二人で並んで岩の上に腰掛けて足を清水に漬けた。
泉の向こう側にはくちなしの花が咲いている。堂上はそこまで走っていき、一枝摘むと郁のところに舞い戻った。
驚く郁の足元に膝をついて花を差し出す。

「俺の唯一になってくれ・・・。」
「・・・・う・・・え?・・・」
「・・だめか?」
郁は泣き出しながら首を強く横にふった。
「じゃぁ・・いいか?」
こくんとうなずく。

堂上はそっと郁に手を伸ばし、その頭から頭きんを取ると、耳に髪を掛けてくちなしの白い花を刺した。

「泣くな・・・頼む・・。」
「はい!」

まだ頬に光る涙を湛えながら、郁は堂上に微笑んだ。
堂上はその笑みに、この上ない幸福を感じながらそっと郁を抱きしめた。



再び歩き出すが、こうして二人でいることに幸せを感じてしまうと、いつもよりも足の歩みは遅くなる。

やっと家に着くと、家のドアの前で姉が仁王立ちで待ち構えていた。

「ちょっと!!!一晩ってどういうこと?!それに今何時よ!!」
「?ん手塚から聞いてないのか?小牧には手塚からお前に伝えるように頼んだんだが・・・・。」
「聞きました!!術を解くかもしれないから時間がかかるって!」
「あぁ・・。それだ。」
「人狼の術を解くのに何時間かかってるのよ!」
「あ~~。」
「そうだね、ちょっとながかったね堂上?」
「小牧・・・。」
「これじゃぁもらった報酬じゃ足りないわ!」
「えぇ??報酬ってなに?お姉ちゃん!」

姉に、彼が私の「星型の君」だと伝えたくてワタワタとしてた郁だが、これには驚いて叫んでしまった。
どうやら今回のことは仕組まれたことだったらしい。

「それともなに?この責任を取ってくれるの?あたしが!
このあ~た~しぃ~がっ!手塩にかけて大事に育てた妹よ!」

・・・そんな妹を報酬目当てにこんなことするのはいいのか麻子よ・・・。

「まぁまぁ、堂上なら領主の覚えも高いし、いい報酬もらってるから嫁入り先にはいいんじゃない?」
「まぁ?そう?」
「え~~!おねえちゃん!そこで納得しないでっ!」
「まぁそういう話になるんだったら、早いに越したことないな。」

堂上はそういうと一同を尻目にさっさと馬に鞍をつけて、ひょいと器用に郁を抱えて馬に乗せると自分も飛び乗った。

「このまま町へいって首領に報告してくる。ついでに領主のところまで行って婚姻の許可もとってくる。こまごまとしたことは後だ。じゃぁな。」
「えぇぇぇぇ~~?!」
「馬が驚く!叫ぶなあほう!」

抱えた郁を静にしかり、それを合図に馬は高くいなないて、あっという間に走り去った。

「これ・・赤頭きんの話だったよね?」くっくと小牧が笑いながら言うと。
「まぁ別の狼にさらわれたってやつですかね?」装備を整える手を止めずに手塚が答えた。
「べつの狼って・・お前にとっては先輩だろうが・・・」と手塚の発言に本格的に小牧は笑い出した。
「もう~~やってらんないわ!光!今夜はとことん付き合いなさいよ!アンタのおごりでね!」
「ひぃ~~こっちはもう尻に敷かれてるしぃくはははは」
「やめてください!小牧先輩!」

そうして赤頭きんはちょっと肉食系の猟師(実は首領つきの騎士団)と一緒になって、なが~く幸せにくらしましたとさ。



おわり
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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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性別:
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