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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS妻の日

ごめん。またしても予告は予告ではなかった!


12月3日は妻の日だそうです。
昨日テレビで言ってました。
そんな日あるんだなと・・・。
ごにょごにょと妄想をこねくり回しました。

てことは夫婦時期ね?って訳に行かないのが春風クオリティ(え?)

ま~さ~か~の上官部下です。
だからまたしても甘くはないです。

突発ですのでまた誤字脱字あるかと思いますがご容赦くださいませ。

それでもかまわん!と言う方はどうぞ☆ 妻の日 ☆よりどうぞ。
一部機種の方はそのまま下へ・・・☆みっつから本文になります。

ではでは♪

拍手[61回]

☆☆☆


上官部下時代  士長昇任後 オリキャラあり。


今日は夜勤勤務だ。
笠原が事務所へやってくると、なんとなく事務所の空気に違和感を感じた。
ぐるりと見渡すと、書類なんぞでごちゃらごちゃらとした机にピンク色のカタマリが目に入った。

「わぁ~~~かわいい!バラの花束!いい香りがするなって思ったんですよ!
え?これ進藤一正のですか?」
「おおっさすが娘っこ!気がついたか!」
「だっていい香りがしましたもん!で、どうしたんですか?これ?」
「今日は『妻の日』だから、おれの奥様にプレゼントするんだ。」

えぇ~~っと頬を染めながら驚く郁に進藤は胸を張って微笑んだ。

「だって俺ってば奥さん大好きだもん~!」
「妻の日?知らなかった~!そんな日あるんですね。」
「さっき駅前まで買いに行ったんだ。」
「よくそんな時間がありましたね?まさか昼飯抜きですか?」
「まさか違う違う。数日前にな花屋に行って予約をしておいてだな、それを走って受け取ってきたんだよ。」
「へぇー凄いマメなんですね!奥さまに優しいなんてちょっと見直しました!」

進藤は嬉しそうにしながらも一刻も早く帰るために、引継ぎ作業のミーティングへと向かった。
それを羨望の眼差しでみていると「笠原はやっぱり初だなぁ」と他の既婚者である隊員が話しかけてきた。

「あいつの奥さん大好きアピールはな、ほかの若い女の子に誉められたいアピールでもあるんだよ」

「まさかぁ。だって進藤一正とか浮気とかしないタイプだと思うけど・・・」

「違う違うそういうことではなくて、『素敵!奥さま思いなんですねぇ~』とか言われてちやほやして欲しいんだよ進藤班長はさ。」
「へ~・・でそういう先輩はどうなんですか?妻の日だそうですけど」
「俺か?一歩家を出れば…の戦闘職種だし・・官舎住まいの防衛員の家庭で、こういう行事は『して当たり前』って雰囲気があってな。
だからいう訳だけじゃないけど、大事な奥様にはちゃんと用意してある。
うちの奥様はチョコレートが好きでな。今CMでやってる有名なチョコ屋のを買ってあるんだ。」

「チョコ屋って!でもいいなぁ~!あれ私も食べてみたいんですよね~!」

「ん?それならお前も堂上に買ってもらえ。」

「へぇ?なんできょっきょーかんがっ!でてくるんですか?」

「え?あっ」

「まぁほら、うちの班の紅一点だしね。班長から労いの1つでもってさ。」

急に話に入り込んできたのは小牧だった。

(いででででっこまきっいてぇっ)
(痛くなきゃお仕置きにならないでしょ、それとも痛くないお仕置きにがイイのかなぁ)
小声でこしょこしょとやりあう男達。
やられたほうは真っ青になって首を振ってるが、笠原はそれどころではない様子でただひたすら赤くなっている。


「っででででもっ
私は班の足を引っ張ってるしかない・・のに・・・」
「手塚と同じく自慢の部下だって言われたんじゃないの?」
「なななななんで?ってええ?なんで?」
小牧はふふふっと笑いながら俺もそう思ってるからだよ・・・といいながら落ち着かせるように肩を叩いた。

「ほら、引継ぎのミーティングが終わったみたいだよ。さぁ仕事だ。」
「あ・・はい!じゃぁ先輩お疲れ様でした!」
「・・・・あぁお・・つかれさま」




夜間の巡回警備は、堂上と笠原がバディだ。

「・・・・・・。」
「・・・・・・・。」

笠原は先ほどの「妻の日」がまだ頭の中にあった。
いそいそとバラの花束を持って帰る進藤一正。妻へのプレゼントを照れながらも嬉しそうに語る先輩。

だた一人だけの女子班員だからって、私なんてそんな対象にもならないってわかってるけど・・・・。
もし教官が結婚して・・・きっと官舎住まいだよ・・・ね?

官舎ではそういう行事は『して当たり前』なら、きっと教官も・・・おくさん・・・に用意するのかな。
するよね。他の奥さんは貰ってるのに、自分だけもらえないなんて・・・そんな。
教官はやさしいし・・・。よく気がつくし・・・・。
朴念仁で女心なんてまるでわかってない感じだけど・・・自分のすき・・好きなおくさんなら・・教官なら・・・・。
バラとか買ったり・・してもきっと私達にはその姿を見せないだろうな・・・・・。
また目深に帽子を被ったりしていくのかな・・・・。
あの時みたいに、妹さんの買い物みたいに私は手伝いを・・・なんて出来ない・・・な。
あの時・・楽しかった・・・。
どんな顔をして奥さんへのプレゼントを買うのかな・・・。
どんな風に・・・・。


「こちら堂上笠原・・・地下南エリア異常なし・・・。」

いつも地下の書庫を巡回するときは、いつも任務に妨げにならぬ程度はおしゃべりになる笠原が、
今日はいやに無言なのが気になる。
少し・・・気味が悪い。
特に鏡の前は速足になったりするのに、全くそういう様子もない。
落ち着いているのはいいことだが・・・やはり若干・・・気味が悪い。

「おい・・・。」
「・・・・・・・・。」
「おい?かさはら?」

なんだ・・・?歩きながら・・目を開けながら寝てるんじゃないだろうな?

「おい!笠原!」
「へ?うひゃぁ!!!!」
「さっきから呼んでるのになんだ?!寝てんのか?お前は!」
「へ?あ・・・すいません!ちょっと考え事を・・・。」
「考え事をするなとはいわん。しかし巡回の意味をなさないのは・・・だな。」
「・・・・・・。」

目の前の笠原が、酷く辛そうに顔をゆがめた。
「なんだ・・・なんか心配事か?」
「・・いえ・・・・違います・・・・なんでもありません。」
「なんでもないって顔じゃないぞ。」
「いえ!本当に・・・本当になんでもないんです!すいません!巡回に戻りましょう!」
「そうか・・・・。なにかあったら言え・・・よ。」

どうしてそんな顔をする。
俺には言えないことか・・・まぁただの上官だしな。
プライベートなことなら俺は何も口出しはできない。
俺に相談すべきことではないんだろう。俺には・・・。


「お疲れ!・・・あれ?堂上なんかあったの?ずいぶん元気ないけど。」

事務所に戻り自分の机に戻ると、小牧が早速何か気がついたらしい。
心の中で舌打ちをする。
なにかある・・そんな立場ではまだ無いんだと。

「・・・別になにもない。いつも通りだ。」
「ふぅん・・・。そういえば今日は『妻の日』なんだってさ。その話をしてたときは元気にしてたんだけどね、笠原さん。」
「・・・・。」
「ねぇ?」
「うるさい」
「ねぇ胸ポケットに何をいれてんの?」
「・・・!!」
「なんか今日はさ、ちょこちょこと胸ポケット触ってない?無意識でしょ、それ。」
「別に何もはいってない!」
「ほんと?」
「手が邪魔だ!報告書かけんだろうが!」
「ねぇいいじゃんみせてよ」
「小牧!」
「はいはい了解はんちょ!」
「お前も早く書け!」
「もうかけてるよ。俺たちの方が先にもどってたし。」
じっと睨む堂上の顔にさらに重ねて小牧は面白がる。
「まぁその感じだと・・・マスコットでも付いたストラップってところだろうしね。」
その言葉にはっと胸ポケットを押さえてしまった。

しまった・・・。
そう思ったときは遅かった。
小声で俺に「だいぶイルカが汚れてきたもんね・・・」といい終わると大きく身体を折って笑い始めた。
手塚と笠原がきょとんとしてこちらを見つめている。



なにも考えずについ買ってしまったストラップ。
奴が好きそうな可愛い感じの猫かなんかが付いている。
それは白い花を胸に抱く黒猫で・・・白い花がカミツレを連想させた。

だから・・つい買ってしまった。
もちろん勤務中に渡そうなんて考えていない。
機会があれば勤務後にでも・・・。
・・考えが甘かったな。真っ赤な顔をして『お礼』をわたされて・・少し浮かれてたか。
勤務中も胸を痛めるような悩み事があっても、相談もされないようでは・・・。



結局その猫は堂上の自室の机の中に長く眠ることになる。

いつかきっと。

そういつかきっと・・・そういう関係になれたらと、強く思うことすらもまだ出来ない二人。


おわり
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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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