春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS 不思議の国の笠原 (3)
- 2011/07/18 (Mon)
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ドリームシチュエーションSS
ララのドリームシチュエーションで見事グランプリをとって表紙となった
「不思議の国のアリス」をみて、思わずできちゃったSSです。
本編とは無関係ですし、本作は私が表紙をみて、妄想はじけちゃった産物です。
それでもよいという方は、どうぞお付き合いくださいませ。
一日おきの0時更新です。よろしくおねがいします。
☆ 不思議の国の笠原 (3) ☆
ララのドリームシチュエーションで見事グランプリをとって表紙となった
「不思議の国のアリス」をみて、思わずできちゃったSSです。
本編とは無関係ですし、本作は私が表紙をみて、妄想はじけちゃった産物です。
それでもよいという方は、どうぞお付き合いくださいませ。
一日おきの0時更新です。よろしくおねがいします。
☆ 不思議の国の笠原 (3) ☆
☆☆☆
不思議の国の笠原 (3)
郁ちゃんは記憶が書き換えられてます。自分の事はメアリー・アン
それと、ウサギの耳が生えた堂上教官にそっくりなウサギ男の名前はマクトウィスプです。
しばらくは暗い森・・・いつの間にかに普通のうっそうとした木々の中だった・・を歩いている。
ぴたっとマクトウィスプ(堂上)が歩みを止めた。
「おい、お前・・・アレもってるだろ?」
「へ?アレって?」
「アレってアレだよ。俺のはどこかへ落としたらしい」
何のことわからずに、きょとんとしていると
「ほら、ポケットにでもはいってんじゃないのか?」
そういわれて・・ポケット?とエプロンのポケットに手を突っ込んでみると、何かが確かに入っている。
つるっとしてて・・・ちょっと重みがある。なんだこりゃ?
ちゃら・・・
触った感じは懐中時計のようだった。
レリーフで何かが彫ってあるようででこぼことした感触が指を伝う。
よく見ようと取り出すと結構ごっつい金鎖がついている。
「わ。重っ」
ひっくり返すと小菊の中に埋もれるウサギのレリーフが施されている。
あれ・・これ・・・どこかで見たことが・・・・。
「やっぱり持ってたんじゃねぇか、ほらちょっとそれを俺に貸してくれよ」
「え?」
「時間がわからないと女王陛下との謁見の時刻がわからないんだよ。いいだろ?」
「あ、はい」
郁は素直に堂上へ手渡した。
それを手馴れた手つきでコートの内ポケットへしまいこんだ。
ぐぐぅ~~~~~~~~!
シンとした森に響くメアリー・アンの腹の虫。
しまった!と腹を押さえても遅い。
「なんだ、腹減ってるのか。ちょっとそこでまってろ。いいもんとってきてやる」
頭をぽんぽんと叩かれて微笑まれる。
「いいか、俺が戻るまではそこから動くなよ・・・絶対だ」
今の彼女にはそんな笑顔が毒でしかない気がする。
自分の胸が苦しいと気がついた。
「あ~~ちょっとアンタ。アレ、あいつに簡単に渡しちゃっていいのぉ?」
その声に驚いて回りを見渡すがどこにもなにも姿が見えない。
「まったく。本当にアンタって世話が焼けるわねぇ?」
この声?!
ぐるっと頭上を見上げると、大きな木の枝の上にゆったりと寝そべって微笑む柴崎がいた。
名前を呼ぼうと思ってるのに、なんか口が重くて声が出しにくい。
「あぁ!の!えっとぉ~~~!」
「ぶっぶぅ~~時間切れ!あたしはチシャ猫でぇす」
ふふふと微笑みながらふさふさとした紫色と黒のシマシマの尻尾を振っている。
「うわぁ、猫耳だし」
「可愛いでしょ?」
「自分で言ってるし」
「ねぇ、それよかアンタ。あの男にあの時計、渡していいの?」
「へ?あの時計?」
「あれなきゃ、あんたは元の世界に戻れないわよん」
「へ?モトノセカイ?」
チシャ猫柴崎は、はぁ~~とため息をついて耳を下げた。
「アンタって子は・・・こっちの世界に落ちてきちゃったって言う自覚がないの?
それとも元の世界のことを忘れちゃった?」
「へ?・・・もとの世界?」
「ははぁ~~ん。あんた、イカレ帽子屋でお茶を飲んだでしょ」
そういわれてみると、ケーキに手を伸ばす前に紅茶を飲んだ気がする。
「あれ?私?」
「アンタ・・・自分の名前、言ってごらんよ。」
「え?名前?えっと・・・・め・・・メアリー・アン?!うっそぉ?ちがっ!えぇ?」
どう考えても、自分の名前が頭のなかでかすんで見えない。
その上に堂々と書き直されたメアリー・アンと言う名前。
「・・・やだ」
もうあのウサギ男がマクトウィスプでない名前を呼べたのに、
それも
無い。
「ちょっとやだ、アンタ大丈夫?」
「・・・大丈夫じゃないかも」
「とにかくあの時計を取り戻しなさい」
「わかった」
むん!とファイティングポーズをとるメアリー・アンに、チシャ猫は大きなため息を落とした。
「だめだめ。とにかく、あの男は一筋縄じゃ行かないわよ」
「え?そうなの?」
「それも思い出せないかぁ~~」
先ほどまでは目の前の赤いフロックコートの背中を追って歩いていればよかった。
急に森の暗さがずっしりと響いてきた。
なんでこの森の道はオレンジ色に光ってるんだろう・・・。
今まで気がつかずに踏みしめていた道にさえも恐怖感が沸いてきた。
モトノセカイ・・・モトノセカイ・・・・帰れない・・・・。
「どうしよう・・・・」
「ほら、泣かないの」
ひらりと木の上からハンカチを落とした。
「使いなさい・・・」
「・・・ぐふっありがどう・・・」
「チャンスがないわけじゃないの」
「ふえ?」
「よく聞きなさい。あなた達はお城に向かってるの。
それは黒の女王に謁見するためなんだけど。
そのときにあの時計は女王へ渡されるの」
「えぇ?私のなのに?」
「そう、あの時計の力を手に入れるのが、女王の目的。
そのために集められたこの世界の精鋭騎士。それがイカレ帽子屋とウサギ男の正体」
「騎士・・・」
「そうよ、この世界随一の騎士団の若手有力株!」
チシャ猫は続けた。
「この先、もう一日かけて移動するわ。でも寝込みを襲おうとしてもだめ。
一晩ぐらいは全く寝たフリで通せるのよあいつ等」
「げ・・・すごい体力・・・」
「違う違う。体力も奴らは確かにあるけど、ここで使うのは魔力よ」
「へ?魔力?魔法ってこと?」
「アンタは本当に何も知らないのねぇ~~兵力も魔力も絶大な騎士たちまたの名を・・・おっと、そろそろヤツが戻ってくるからあたしは消えるわ」
「え?まって!」
「大丈夫よ~私ははいつでもいるし、いつでもいない。いつでも来るしいつでも消える・・じゃね♪」
すうっと暗闇に姿がとけこんだ・・・もう木の上には闇しかいない。
そんな怪しい猫娘の言葉を、彼女は疑う余地がなかった。
あの声としぐさ。
なんだろうこの温かさは。。。
不思議の国の笠原 (4)に続く
不思議の国の笠原 (3)
郁ちゃんは記憶が書き換えられてます。自分の事はメアリー・アン
それと、ウサギの耳が生えた堂上教官にそっくりなウサギ男の名前はマクトウィスプです。
しばらくは暗い森・・・いつの間にかに普通のうっそうとした木々の中だった・・を歩いている。
ぴたっとマクトウィスプ(堂上)が歩みを止めた。
「おい、お前・・・アレもってるだろ?」
「へ?アレって?」
「アレってアレだよ。俺のはどこかへ落としたらしい」
何のことわからずに、きょとんとしていると
「ほら、ポケットにでもはいってんじゃないのか?」
そういわれて・・ポケット?とエプロンのポケットに手を突っ込んでみると、何かが確かに入っている。
つるっとしてて・・・ちょっと重みがある。なんだこりゃ?
ちゃら・・・
触った感じは懐中時計のようだった。
レリーフで何かが彫ってあるようででこぼことした感触が指を伝う。
よく見ようと取り出すと結構ごっつい金鎖がついている。
「わ。重っ」
ひっくり返すと小菊の中に埋もれるウサギのレリーフが施されている。
あれ・・これ・・・どこかで見たことが・・・・。
「やっぱり持ってたんじゃねぇか、ほらちょっとそれを俺に貸してくれよ」
「え?」
「時間がわからないと女王陛下との謁見の時刻がわからないんだよ。いいだろ?」
「あ、はい」
郁は素直に堂上へ手渡した。
それを手馴れた手つきでコートの内ポケットへしまいこんだ。
ぐぐぅ~~~~~~~~!
シンとした森に響くメアリー・アンの腹の虫。
しまった!と腹を押さえても遅い。
「なんだ、腹減ってるのか。ちょっとそこでまってろ。いいもんとってきてやる」
頭をぽんぽんと叩かれて微笑まれる。
「いいか、俺が戻るまではそこから動くなよ・・・絶対だ」
今の彼女にはそんな笑顔が毒でしかない気がする。
自分の胸が苦しいと気がついた。
「あ~~ちょっとアンタ。アレ、あいつに簡単に渡しちゃっていいのぉ?」
その声に驚いて回りを見渡すがどこにもなにも姿が見えない。
「まったく。本当にアンタって世話が焼けるわねぇ?」
この声?!
ぐるっと頭上を見上げると、大きな木の枝の上にゆったりと寝そべって微笑む柴崎がいた。
名前を呼ぼうと思ってるのに、なんか口が重くて声が出しにくい。
「あぁ!の!えっとぉ~~~!」
「ぶっぶぅ~~時間切れ!あたしはチシャ猫でぇす」
ふふふと微笑みながらふさふさとした紫色と黒のシマシマの尻尾を振っている。
「うわぁ、猫耳だし」
「可愛いでしょ?」
「自分で言ってるし」
「ねぇ、それよかアンタ。あの男にあの時計、渡していいの?」
「へ?あの時計?」
「あれなきゃ、あんたは元の世界に戻れないわよん」
「へ?モトノセカイ?」
チシャ猫柴崎は、はぁ~~とため息をついて耳を下げた。
「アンタって子は・・・こっちの世界に落ちてきちゃったって言う自覚がないの?
それとも元の世界のことを忘れちゃった?」
「へ?・・・もとの世界?」
「ははぁ~~ん。あんた、イカレ帽子屋でお茶を飲んだでしょ」
そういわれてみると、ケーキに手を伸ばす前に紅茶を飲んだ気がする。
「あれ?私?」
「アンタ・・・自分の名前、言ってごらんよ。」
「え?名前?えっと・・・・め・・・メアリー・アン?!うっそぉ?ちがっ!えぇ?」
どう考えても、自分の名前が頭のなかでかすんで見えない。
その上に堂々と書き直されたメアリー・アンと言う名前。
「・・・やだ」
もうあのウサギ男がマクトウィスプでない名前を呼べたのに、
それも
無い。
「ちょっとやだ、アンタ大丈夫?」
「・・・大丈夫じゃないかも」
「とにかくあの時計を取り戻しなさい」
「わかった」
むん!とファイティングポーズをとるメアリー・アンに、チシャ猫は大きなため息を落とした。
「だめだめ。とにかく、あの男は一筋縄じゃ行かないわよ」
「え?そうなの?」
「それも思い出せないかぁ~~」
先ほどまでは目の前の赤いフロックコートの背中を追って歩いていればよかった。
急に森の暗さがずっしりと響いてきた。
なんでこの森の道はオレンジ色に光ってるんだろう・・・。
今まで気がつかずに踏みしめていた道にさえも恐怖感が沸いてきた。
モトノセカイ・・・モトノセカイ・・・・帰れない・・・・。
「どうしよう・・・・」
「ほら、泣かないの」
ひらりと木の上からハンカチを落とした。
「使いなさい・・・」
「・・・ぐふっありがどう・・・」
「チャンスがないわけじゃないの」
「ふえ?」
「よく聞きなさい。あなた達はお城に向かってるの。
それは黒の女王に謁見するためなんだけど。
そのときにあの時計は女王へ渡されるの」
「えぇ?私のなのに?」
「そう、あの時計の力を手に入れるのが、女王の目的。
そのために集められたこの世界の精鋭騎士。それがイカレ帽子屋とウサギ男の正体」
「騎士・・・」
「そうよ、この世界随一の騎士団の若手有力株!」
チシャ猫は続けた。
「この先、もう一日かけて移動するわ。でも寝込みを襲おうとしてもだめ。
一晩ぐらいは全く寝たフリで通せるのよあいつ等」
「げ・・・すごい体力・・・」
「違う違う。体力も奴らは確かにあるけど、ここで使うのは魔力よ」
「へ?魔力?魔法ってこと?」
「アンタは本当に何も知らないのねぇ~~兵力も魔力も絶大な騎士たちまたの名を・・・おっと、そろそろヤツが戻ってくるからあたしは消えるわ」
「え?まって!」
「大丈夫よ~私ははいつでもいるし、いつでもいない。いつでも来るしいつでも消える・・じゃね♪」
すうっと暗闇に姿がとけこんだ・・・もう木の上には闇しかいない。
そんな怪しい猫娘の言葉を、彼女は疑う余地がなかった。
あの声としぐさ。
なんだろうこの温かさは。。。
不思議の国の笠原 (4)に続く
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