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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 不思議の国の笠原  (2)

不思議の国の笠原  (2)

※ドリームシチュエーションSSです。
ララのドリームシチュエーションで見事グランプリをとって表紙となった
「不思議の国のアリス」をみて、思わずできちゃったSSです。
本編とは無関係ですし、本作は私が表紙をみて、妄想はじけちゃった産物です。
それでもよいという方は、どうぞお付き合いくださいませ。

郁ちゃんは記憶が書き換えられてます。自分の事はメアリー・アン
それと、ウサギの耳が生えた堂上教官にそっくりなウサギ男の名前はマクトウィスプです。

はじめての試みですが、いかがでしょうか?感想もお待ちしています。
たぶん・・・一日おきの更新になります。


☆不思議の国の笠原  (2)☆よりどうぞ


拍手[21回]

☆☆☆


不思議の国の笠原  (2)

郁ちゃんは記憶が書き換えられてます。自分の事はメアリー・アン
それと、ウサギの耳が生えた堂上教官にそっくりなウサギ男の名前はマクトウィスプです。




森の中に明るい空間があった。
草花の森の中に吊るされた沢のちょうちん。
色鮮やかに、花たちに負けずと色の光を放っている。

「へ?なにこれ?お誕生日会?」

目の前にはほんわかと明るく照らされた長いテーブルがあり、明るい色のクロスにさまざまな色や形のテーセットがセッティングされている。
置かれているイスもさまざまで、まったく統一性の無いにぎやかなパーティーテーブルだった。

「やぁ!おそかったね?我らが王子!」

「ばっ!俺はもう王子じゃない!ただのニベンス・マクトウィスプだ!」

「はいはい。そしてこちらがメアリー・アン?」

「へ?小牧教官?」

「ん?そういえば、こんなに間近で会うのは初めてだったね、ようこそ、我がお茶会へ。
私が『イカレ帽子屋・マッドハンター』です。縮めてマッドハットって呼んでね。
ささ、ここに座って。まずはお茶だよね」

ぐいと掴んで一番奥の豪華なイスに郁を座らせた。

「え?あのっ!」
「ちょっと座ってまててね」

小牧教官と変わらぬ笑みのその男は、確かに大きな帽子をかぶっている。

「あれ?僕のお姫様は今日はどこにいるかな?」かちゃかちゃと色んな形や色のポットを蓋をあけては中身をのぞく。
「ん~~ここでもないし・・こっちかな?」

その男の帽子をよくみるとでかでかとした値札が刺さっていて、それには何か書いてある。
先ほどまで英文でかかれてたその文字は郁が読もうとすると日本語に変わった。
驚いて思わず声に出して読んでしまう。

「我が姫君の安らぎは永遠に私の頭上・・・なにこれ?」
「え?メアリー・アン?」振りかえった帽子男の瞳が恐ろしく真剣で言葉に詰まった。
「へ?・。・・あ。」郁はあわてて彼の頭にかぶってる帽子を指差した。

「あー!そうだ忘れてたよメアリー・アン。今日はここに休ませたんだった」

ひょいと帽子を取ってテーブルに置いてそおっとその中に両手を差し込んだ。

「さぁお目覚めに紅茶はいかが?我が君」

手の中にはかわいらしいドレスを着たねずみ・・・・・

「えぇっ?!!毬江ちゃん??!!」

「きゃあぁ!」

郁の大きな声に驚いたかわいいねずみの姿の毬江が、小牧の手のひらからころんと転げ落ちそうになった。

あわてて自分の胸へとかかえこんだ帽子男が軽く微笑みながら郁を見つめた。

「ひぃっ!」郁の背中をつめたいものが流れる。

「ちょっとメアリー・アン?その席は君にはふさわしくないようだね。立って」

こ、こわい。
無言で立ち上がると「あっち」と首だけで入り口のほうを指す。
出て行けという意味だと思った郁は「ごめんなさい!!」と叫ぶとこの空間の入り口へと走り出した。

「待て!」そういってその腕を掴んだのはマクトウィスプ・堂上だ。

「そういう意味じゃない。アイツはこの席へ移れといったんだ」

空いた片手でイスを引くとトンとやさしく押して郁を新しいイスにすわらせた。

帽子屋小牧に目を向けると、毬江が腕の中から背伸びをして帽子屋の顎にキスをしていた。

「あらら・・いいなぁ・・・。ねずみでもらぶらぶだぁ・・・」

そう思いながら二人を見つめている郁に毬江がたたたっとテーブルの上を走ってきた。

「先ほどは驚いてしまって申し訳ありません。いまお茶を用意しますからお待ちくださいませ」

今はティーポットぐらいしかない背丈の毬江が、丁寧にドレスを裾を持ち上げてお辞儀した。

「あ、はい」そのかわいらしさに、郁もふっと微笑んだ。

そしてお茶が用意されて一緒にかわいらしいカップケーキも出された。
目の前に出されると、喉も渇いてるしちょっとおなかも空いていることに気がついた。

ゴクリ。。適度な温度の紅茶はふわりと喉を通っていった。
そして再びカップケーキの山を見つめて、
「わぁ~~~!」と喜ぶと、隣からふっと笑うような息が聞こえた。

「・・・なんですか?」

ウサギ男を軽く睨んでみた。

「いや、なんでもない。いいから好きなのを喰え」

そう勧められて郁は大きなイチゴが乗ったカップケーキを取る。
そのイチゴの大きさはプラムぐらいあって、もしかして先日テレビで見た『最高級のイチゴ』ではないだろうかと、
思わず口をひらく前にじっと見つめてしまった。

ぽろ。
巨大イチゴのヘタがとれて中から何かが出てきた。

「あ、芋虫・・・このイチゴ芋虫がいる」
「んなもん一緒に喰っちまえ」
「え?出来ませんよ!それにこの芋虫なぜか眼鏡かけてるし・・・てかなんで芋虫なのに眼鏡?」

「いゃぁ!!!!!!!めがね芋虫!いやぁ!!!」

がしゃんという音がテーブルの上で次々と起こった。
何事と立ち上がると、テーブル中をねずみの毬江がめちゃくちゃに逃げ回っている。

「あぁ!まって!落ち着いて!!」帽子屋の声も聞こえないのか、毬江が一番大きなポットへ突進していく。

危ない!!

ぶつかるところで帽子屋が捕まえて抱きかかえ、また自分の帽子の中へと毬江へを入れた。

「・・・やばいぞ」
「え?」

堂上の顔をみると、見てみろと顎で示した。
そちらへ目を向けると、先ほどとは打って変わった魔王がごとくの雰囲気で帽子屋が立っていた。
その視線はテーブルの上を這い回るめがね芋虫を見つめている。

「ほら、行くぞ!」
「へ?どっどこへ?」
「とにかくああなったヤツの側はやばいんだ。ほらっ」

そこには小牧・・・に瓜二つの帽子屋が、クロスの上を這う芋虫を睨みつけ、小声で『死ねばいいよ・・・お前』
と小さい声でぶつぶつと言っているが聞こえて、郁は自然と足が後ろへと数歩だが移動した。

「何呆けっとしとるんだ!早く来い!」

ぐいっと郁は手をつかまれてその空間から走りでた。




不思議の国の笠原  (3)につづく
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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
HN:
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