春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS ことり 前編
どもまるちゃです!
ぷち連載。前・中・後編です。ちょっと短いかも。
小学校でやってた絵本読みの絵本選美をしてたときに、見つけた絵本が題材になってます。
実際にまだ出版されてる絵本です。あまりにかわいくて、娘のクリスマスに買っちゃいました。
絵本ってどんどん新しいのが出ますね。
そんな一冊の絵本をめぐるSSでごじゃいます。
ちょっと教官のキャラが崩壊気味なきがします。
時期は上官部下時代の適当な時期です。
では ☆ ことり ☆からどうぞ。
ぷち連載。前・中・後編です。ちょっと短いかも。
小学校でやってた絵本読みの絵本選美をしてたときに、見つけた絵本が題材になってます。
実際にまだ出版されてる絵本です。あまりにかわいくて、娘のクリスマスに買っちゃいました。
絵本ってどんどん新しいのが出ますね。
そんな一冊の絵本をめぐるSSでごじゃいます。
ちょっと教官のキャラが崩壊気味なきがします。
時期は上官部下時代の適当な時期です。
では ☆ ことり ☆からどうぞ。
☆☆☆
ことり ~ 前編 ~
それは初夏と呼ぶにはまだ早い時期。
雨上がり朝の空気は気持ちがいい。
堂上は清々しい気持ちで男子寮から隊員食堂へ向かっていた。
「教官!見てくださいよ!」
「うわぁ!」
ぴょんと朝から目の前に飛び出してきた笠原に、堂上は思わず声を上げて驚いてしまった。
まさか朝早くから、笠原に声をかけられるとは思ってもいなかったのだ。
「む!なんですかオバケかなんかですか私?!」
ぷくっと頬を膨らませて不機嫌がる部下の頭を、ぽんぽんと手をおいて
「すまんすまん。それで、なんだどうした?」と聞けば、ぱぁっと顔を明るくする。
「ほら、見てください教官!」
そんな様子の笠原がずいっと差し出した手の中に、ティッシュに包まれた、野鳥の雛が一羽包まれていた。
まだ元気があるようで、もぞもぞとしながらひよひよと鳴く声は元気だ。
「・・・お前、拾ってきたのか?」
「はい!早起きは三文の徳って言いますけど、本当ですね!いつもよりうんと早く目が覚めたので、久しぶりに早朝ジョギングしてきました。」
「ほぉ。」
「今日は内勤ですし、やっぱり朝から身体を動かすと気持ちいなって、さっき戻ったら・・ほら、そこのところでこの子が鳴いてるのを発見したんです!」
「ふむ」
「あ、私ですね。子どもの頃から結構雛を拾うことが多くて。でもなかなか飛べるまでには育てられなくて・・・でもあの頃は子どもだったし、ちゃんと育て方を・・・」
「ダメだ。」
「としょか・・え?」
「ダメだと言った。」
あからさまにショックを受けた顔に変わった笠原を前にして、堂上は腹の中でうなった。
(・・・くそっ朝からそんな顔をするな!)
「あのな、これぐらいの雛は親鳥が近くにいて、地べたの上で過ごすことがあるんだよ。
草や木の陰で親鳥が餌を持ってくるのを待ってるんだ。そうしながら独り立ちの練習をしてるんだそうだ。」
気落ちしている頭をぽんぽんと手をやってやると、そおっと顔をあげてきて器用に上目遣いをしてくる。
自然と笑みがこぼれる。
「ほら、どこで見つけた?見つけたあたりに返して来い。」
「・・はぁい」
「おい、珍しい早起きだろ?駆け足で行って来い。」
「あ、そうだ、シャワーも浴びたいんだった!教官すぐ戻してきます!」
あわてて寮の玄関を飛び出る笠原だが、慌てながらも雛をかばう姿勢がいじらしい。
「おーー!朝早くから二人でいちゃいちゃしおって!」
「玄田隊長!」
「女はああいうの好きだよナァ。しかし朝からこうイチャイチャされると胸焼けするなぁ・・なぁ小牧?」
「しますね。」
「・・・小牧・・お前いつ・・いや、いい。」こうなればため息しか出ない。
「最近妙に開き直って、イマイチ面白みにかけるんですよ。」
「ははははっ次の展開間近ってところか?まぁそれもまた一興だな!」
「そうですね~」
二人の笑い声を後ろから睨むしか出来なかった。
「ほら、堂上、ご飯を食べに行かないの?・・・あぁ、笠原さん待ち?」
「するか!!」と答えてずんずんと二人を追い越して隊員食堂へ向かった。
いつまでも笑い声が追いかけてくるのが気に喰わん。
「あ~あの雛、可愛かったなぁ~」事務作業の合間にぼそりと笠原はつぶやいた。
「なんだ、まだ言ってるのか・・・いいから手を動かせ。」
「わかってます!あの雛のぬくもりが愛しいんですよね・・・。」
それ以上つぶやくと、教官に叱られるのは必須なので、はいはいという感じで書類に目を向けた。
そのとき、背後からにゅっと手が出て笠原の前に小さなぬいぐるみが置かれた。
「えぇ?」驚いて振り返ると、緒形副隊長が立っていた。
「え?緒形副隊長?これ・・」
「店で買い物したら、なんかくじを引かされてだな、これがあたった。俺が持っててもな。」
「いいんですか?頂いちゃって?」
「ああ。」
「わぁ~~!可愛いです!嬉しいです!ありがとうございます!」
「あぁ。」と言いながら緒形は自席に戻った。
戻った上で「堂上、ちょっといいか?」と堂上を呼んだ。
はいと堂上が答えるより先に、小牧がぶほっと噴出した。
小牧が肩を揺らして笑うのを軽く睨み、手にマスコットを持ってはしゃぐ笠原の頭を強めに叩いてから緒形の元へ向かった。
「なんでしょうか?」
「これな、防衛部から合同訓練のローテーションの変更の確認・・・と福利厚生の方から夏季の研修所の予定だ。」
はいとそれらを受け取ると「それとだな・・・。」と緒形が続けた。
「悪かったな・・。」「はい?なんに対してでしょうか?」
「うん?さっき、お前すごい顔してたぞ。」「いえ、そんなつもりは・・・。」
「あまり無理するな。そばにいるんだ、大事にしてやれ。」
そういうと堂上の返事を待たずに老眼鏡をかけてファイルを開いた。
無言で頭だけさげて、堂上も自席に戻った。
「お、笠原。可愛いもん飾ってんな。」目ざとく進藤が目をつけて声をかけた。
「へへっアキちゃんです!」
「なんだぁ?アキちゃんって、そんな名前なのかその鳥」
「さっき緒形副隊長がくれたんです。だから明也のアキちゃん!」
「なんだ笠原は緒形の名前しってんのか?」
「もちろんです!上官ですから!」
「じゃあ俺の名前もいえるな?」
「え?あ~~進藤・・・・・進藤・・・・・・カズヤ・・・。」
「知らないんだなぁ!俺はショックだ!」とその場でヘッドロックをかませている。
「笠原!いい加減業務に集中しろ!それと・・・これは、ダメです。ご自分でどうぞ。」
さっと書類の山から引き抜いた一部の書類を進藤へ突きつけた。
「お~~~こわこわ!まったく俺は部下に恵まれネェなぁ!」
全く悪びれた様子もなく堂上から受け取ると、いっしっしと笑いながら最後にもう一度笠原の頭に手をやり、今度は髪をかき混ぜた。
「ぎゃあ!何するんですか!もう!!訴えますよ!」
「お~~~こっちもこわこわ!」
「笠原!!!」
「・・・・・・すいません・・・しゅうちゅうします・・・。」
もう!なんで私だけ?!とぶつぶつと文句を言いながらも、ちょこっと堂上を見やる笠原。
「・・・・。」ものすごく機嫌が悪そうな様子に文句もひっこんでしまった。
折角今日は朝から教官に会えたのに・・・いい日じゃない・・・。
ぐっと乙女心が気分を下げて、何故か落ち込んだ気分にまでなる。
はぁ・・・とため息をひとつこぼし、なんとかこれ以上叱られないように、呆れられないようにと目の前の書類に没頭した。
☆中編に続く☆
ことり ~ 前編 ~
それは初夏と呼ぶにはまだ早い時期。
雨上がり朝の空気は気持ちがいい。
堂上は清々しい気持ちで男子寮から隊員食堂へ向かっていた。
「教官!見てくださいよ!」
「うわぁ!」
ぴょんと朝から目の前に飛び出してきた笠原に、堂上は思わず声を上げて驚いてしまった。
まさか朝早くから、笠原に声をかけられるとは思ってもいなかったのだ。
「む!なんですかオバケかなんかですか私?!」
ぷくっと頬を膨らませて不機嫌がる部下の頭を、ぽんぽんと手をおいて
「すまんすまん。それで、なんだどうした?」と聞けば、ぱぁっと顔を明るくする。
「ほら、見てください教官!」
そんな様子の笠原がずいっと差し出した手の中に、ティッシュに包まれた、野鳥の雛が一羽包まれていた。
まだ元気があるようで、もぞもぞとしながらひよひよと鳴く声は元気だ。
「・・・お前、拾ってきたのか?」
「はい!早起きは三文の徳って言いますけど、本当ですね!いつもよりうんと早く目が覚めたので、久しぶりに早朝ジョギングしてきました。」
「ほぉ。」
「今日は内勤ですし、やっぱり朝から身体を動かすと気持ちいなって、さっき戻ったら・・ほら、そこのところでこの子が鳴いてるのを発見したんです!」
「ふむ」
「あ、私ですね。子どもの頃から結構雛を拾うことが多くて。でもなかなか飛べるまでには育てられなくて・・・でもあの頃は子どもだったし、ちゃんと育て方を・・・」
「ダメだ。」
「としょか・・え?」
「ダメだと言った。」
あからさまにショックを受けた顔に変わった笠原を前にして、堂上は腹の中でうなった。
(・・・くそっ朝からそんな顔をするな!)
「あのな、これぐらいの雛は親鳥が近くにいて、地べたの上で過ごすことがあるんだよ。
草や木の陰で親鳥が餌を持ってくるのを待ってるんだ。そうしながら独り立ちの練習をしてるんだそうだ。」
気落ちしている頭をぽんぽんと手をやってやると、そおっと顔をあげてきて器用に上目遣いをしてくる。
自然と笑みがこぼれる。
「ほら、どこで見つけた?見つけたあたりに返して来い。」
「・・はぁい」
「おい、珍しい早起きだろ?駆け足で行って来い。」
「あ、そうだ、シャワーも浴びたいんだった!教官すぐ戻してきます!」
あわてて寮の玄関を飛び出る笠原だが、慌てながらも雛をかばう姿勢がいじらしい。
「おーー!朝早くから二人でいちゃいちゃしおって!」
「玄田隊長!」
「女はああいうの好きだよナァ。しかし朝からこうイチャイチャされると胸焼けするなぁ・・なぁ小牧?」
「しますね。」
「・・・小牧・・お前いつ・・いや、いい。」こうなればため息しか出ない。
「最近妙に開き直って、イマイチ面白みにかけるんですよ。」
「ははははっ次の展開間近ってところか?まぁそれもまた一興だな!」
「そうですね~」
二人の笑い声を後ろから睨むしか出来なかった。
「ほら、堂上、ご飯を食べに行かないの?・・・あぁ、笠原さん待ち?」
「するか!!」と答えてずんずんと二人を追い越して隊員食堂へ向かった。
いつまでも笑い声が追いかけてくるのが気に喰わん。
「あ~あの雛、可愛かったなぁ~」事務作業の合間にぼそりと笠原はつぶやいた。
「なんだ、まだ言ってるのか・・・いいから手を動かせ。」
「わかってます!あの雛のぬくもりが愛しいんですよね・・・。」
それ以上つぶやくと、教官に叱られるのは必須なので、はいはいという感じで書類に目を向けた。
そのとき、背後からにゅっと手が出て笠原の前に小さなぬいぐるみが置かれた。
「えぇ?」驚いて振り返ると、緒形副隊長が立っていた。
「え?緒形副隊長?これ・・」
「店で買い物したら、なんかくじを引かされてだな、これがあたった。俺が持っててもな。」
「いいんですか?頂いちゃって?」
「ああ。」
「わぁ~~!可愛いです!嬉しいです!ありがとうございます!」
「あぁ。」と言いながら緒形は自席に戻った。
戻った上で「堂上、ちょっといいか?」と堂上を呼んだ。
はいと堂上が答えるより先に、小牧がぶほっと噴出した。
小牧が肩を揺らして笑うのを軽く睨み、手にマスコットを持ってはしゃぐ笠原の頭を強めに叩いてから緒形の元へ向かった。
「なんでしょうか?」
「これな、防衛部から合同訓練のローテーションの変更の確認・・・と福利厚生の方から夏季の研修所の予定だ。」
はいとそれらを受け取ると「それとだな・・・。」と緒形が続けた。
「悪かったな・・。」「はい?なんに対してでしょうか?」
「うん?さっき、お前すごい顔してたぞ。」「いえ、そんなつもりは・・・。」
「あまり無理するな。そばにいるんだ、大事にしてやれ。」
そういうと堂上の返事を待たずに老眼鏡をかけてファイルを開いた。
無言で頭だけさげて、堂上も自席に戻った。
「お、笠原。可愛いもん飾ってんな。」目ざとく進藤が目をつけて声をかけた。
「へへっアキちゃんです!」
「なんだぁ?アキちゃんって、そんな名前なのかその鳥」
「さっき緒形副隊長がくれたんです。だから明也のアキちゃん!」
「なんだ笠原は緒形の名前しってんのか?」
「もちろんです!上官ですから!」
「じゃあ俺の名前もいえるな?」
「え?あ~~進藤・・・・・進藤・・・・・・カズヤ・・・。」
「知らないんだなぁ!俺はショックだ!」とその場でヘッドロックをかませている。
「笠原!いい加減業務に集中しろ!それと・・・これは、ダメです。ご自分でどうぞ。」
さっと書類の山から引き抜いた一部の書類を進藤へ突きつけた。
「お~~~こわこわ!まったく俺は部下に恵まれネェなぁ!」
全く悪びれた様子もなく堂上から受け取ると、いっしっしと笑いながら最後にもう一度笠原の頭に手をやり、今度は髪をかき混ぜた。
「ぎゃあ!何するんですか!もう!!訴えますよ!」
「お~~~こっちもこわこわ!」
「笠原!!!」
「・・・・・・すいません・・・しゅうちゅうします・・・。」
もう!なんで私だけ?!とぶつぶつと文句を言いながらも、ちょこっと堂上を見やる笠原。
「・・・・。」ものすごく機嫌が悪そうな様子に文句もひっこんでしまった。
折角今日は朝から教官に会えたのに・・・いい日じゃない・・・。
ぐっと乙女心が気分を下げて、何故か落ち込んだ気分にまでなる。
はぁ・・・とため息をひとつこぼし、なんとかこれ以上叱られないように、呆れられないようにと目の前の書類に没頭した。
☆中編に続く☆
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