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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS笠原スイッチ ~後編~

ども♪後編です。

今回は郁ちゃんの気持ちを重点的に書きました。
ごちゃごちゃと読みにくいかも。

教官と郁ちゃんで幸せそうだと、ついつい最後がだらだらしちゃう。

それでは☆ 帰り道 ☆よりどうぞ! 




拍手[73回]

☆☆☆

上官部下時代。王子様発覚後です。


郁ちゃんの気持ちが広がります。






二人であるく夜道。
やっぱり今日は少し肌寒いな。

「すいません・・あの、荷物。」
少し正気に戻った様子だが、頬は赤い。
「かまわん。今日はおぶってないからな。」
「うぐっ・・・。あの、寒くないですか?」
「あぁ、寒くない。」
あぁ・・・そういって軽く微笑まれると、弱い・・・なぁ。
笠原は見つめてくる教官から目をそらした。
駅前の時計を見て笠原が驚いた。
いつもよりもうんと早い時刻だ。

「え?!まだこんな時間?」
「そうだな・・・。」
「あの、教官。本当に大丈夫だから戻ってください。殆んど飲んでないんじゃないんですか?」
「あ?・・・かまわん」
「でも!」
「なんだ、お前は食べ足りないか?」
「むぅっ!違います!まだ教官が飲み・・・」
「そういえばあっちに新しいラーメン屋が出来たってな。お前知ってるか?」
「へ?」
「なんでも鳥ソバとかが、上手いんだそうだ。」
「鳥・・ですか?」
「あぁ、寮で若いのが言ってた。でかくて旨いってな。」
「でかくて・・・旨い・・・。」
「寄ってみるか?」
「へ?」
「俺もちょっと物足りなかったかもな。付き合え。」
「えぇ?」
「なんだ無理か?無理ならお前を寮へ届けたら引き返して一人で食べに行く。」
「あぅ・・・。」
「ん、あそこだな。いつもは人気で並んでいるらしいが・・・今日は大丈夫そうだ。」
「え?ほ、本当ですか?」
「並ぶってことは旨いんだろうなぁ・・・ん?どうした?」
「夜にラーメン・・・・。」
「お前が飲み会で食う量に比べたら少ないんじゃないか?」
「え~~?・・・・・って本当ですか?」
「あぁ。」
「・・・・・・・。(乙女の計算中)」
「いくか?」
「・・・・(やさしく微笑まれて計算強制終了)はい!」


二人で暖簾をくぐると、威勢のいい声に迎えられる。
あ、餃子も美味しそうとつぶやけば、それも注文してくれた。
いいんですか?と聞くと「俺ももう少し飲むか」と瓶ビールも注文している。
「・・生じゃなくて瓶なんですか?」
「こういうラーメン屋では瓶で飲むとしたもんだ。」
嬉しそうに微笑まれて、へぇ~と感心したフリで教官から目をそらした。
ラーメン屋のカウンターって・・・超近いんですけど!
落ち着かなくてきょろきょろしてたら、ビールをもってきた店員さんと目が合って
「どうぞ、お待たせしました!コップ二つね?」
とビールを私が受け取った。コップは店員さんが二つ、私達の返事を聞く前に並べて出した。
「あ、おつぎします!」なんて言ってみたりして。
「・・ん。」
教官はコップをそっと持ち上げて、少し私のほうに身体を向けた。
本当にカウンターって!近いって!なのにこっちに身体を向けてきて・・・。
すっごく恥ずかしい!
「なんだ?どした?注げよ」と催促されて、なんとかこぼさないように注ぐことができた。
ぐいっとコップのビールを飲み干して「ん。」と満足そうに言うので、その様子に思わず
「美味しそう・・・にのむなぁ」とこぼしたら、お前も少しぐらいなら平気だろ、飲め。とコップに半分ぐらい注いでくれた。
あぁ~~ビールを注ぎあっちゃったよ・・・どうしよう。

頼んだ鳥ソバは本当に美味しかった。

鶏肉がぷりぷりで、ほんのりと甘い。
「ん~~~!美味しい!」と思わずいうと、隣で本当にお前は・・・と微笑む教官。
ちょっとやめてくれませんか?気になって食べれませんよ。

麺をすするのをやめて、今日は丁寧に蓮華に麺を乗せてぱくついた。

「なんだ?今日は変な食べ方をしてるな・・・。」
「え?だって教官のシャツにスープとか・・・。」
「気にするな。どうせまとめてクリーニングだ。」
「いえ、ちゃんと洗って返します!」
「そうか?まぁどうでもいいが、ラーメンはちゃんと食え。なんかまずそうに見える。」
と頭をぽんぽんされる。
どうでもよくないもん!ちゃんと洗って・・・綺麗にして・・・アイロンも自分でかけたりして・・・
ってきゃぁ~~!どどどどどうしよう!
乙女のボルテージが一気にMAX!
ちらっと見たらなんかこっち見てるし~~!
恥ずかしくて勢いよくすすったら、やっぱりむせた。
教官は笑いながらティッシュを採ってくれた。

あぁ、もう! まぁいつもの事だって!くぅ~~!
乙女のボルテージは一気に下がった。

それからは普通に食べて・・・ちょっとだけビールも飲んで・・・。

「あ!きょーかん!みてみて!すごいいい香り!」
ぴょんぴょんと走り出すと、強く腕を掴まれる。
「痛いでしゅきょうかん!」
「ばか!前から自転車!」
「あ~ごめんなしゃい」
自転車に乗った大学生が通り過ぎた。
「んでどうした。」
こうやってちゃんと話を聞いてくれるところはやさしい。
「ほら、ハオゴロモジャスミンですよう」

基地の塀にそって一部分だかハゴロモジャスミンが植わっている。
すごい勢いで成長し、花のシーズンには白い花弁からは強い甘い香りを放つ。
夜の中で白い花弁と香りが引き立っている。

「ジャスミン?すごいかおりだな・・・。」
「嫌いで~~すか?」
「ん、ちょっと香りが強いな」
「私は好きです!」
好きとか言っちゃうとちょっと恥ずかしい・・・だから教官より先に歩き出した。
するとそうか、と言う教官の声のあとに軽い木々の揺れる音がした。
「ほれ」
「あ!とっちゃったんですか?」
「いっぱい咲いているからな」
堂上から枝を受け取った。
恥ずかしくて顔が見れない・・・。
甘い香りがくすぐったい。
「わぁ~~へへ、ちょっと嬉しいです。」
「そうか、そりゃよかったな。」
「へへ~~」

ちょっとなんて嘘。
本当はすっごくすっごくうれしい!
いつのまにかに教官に追い越されて、置いてかれてるに気がついてあわてて後を追った。
基地の通用門が見えたので「教官、私の荷物・・。」
と声をかけると、ほらと後ろ手に渡してくれた。
「ありがとうございます・・・。」といいながら見つめた教官の後姿。
ちょっと耳が赤い?
通用門前のライトの下で、私の頬もちょっと赤いかな・・・。
通用門の警備には「堂上二正、お早いですね?って笠原自分で歩いてんのか!偉いナァ~~~」と茶化された。
「歩くに決まってます!」とかなんとか、よく知ってる防衛員の先輩だったので、応戦する口も軽くなる。
「笠原!」と教官の一声に反応して身体はすぐ反応する。
「はい!じゃぁ失礼します!」と小走りに向かう。

ハンドバックで隠したハゴロモジャスミン。
香りが強いから、きっと柴崎にもばれちゃうな・・・。
ほろ酔いと甘い香りとで、ほわほわしちゃって、どうしよう・・押し花とかにしようかなとか考えていたら頭をポンポンされた。
あわてて顔を上げたらもう寮の中で。
「お前大丈夫か?早く寝ろよ。」と教官が男子寮へ向かってロビーを歩いていく。
「おやすみなさい。今日もありがとうございましゅた!」
・・・噛んで締まった。
そっと顔を上がると、いいから早くいけと片手でしっしと払われる。
いつもなら「犬じゃありません!」とか言っちゃうところだけど、
今日は甘い香りが歯止めをかけてくれてる。
もう一回お辞儀してから私も女子寮の扉を開けた。

終わり





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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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