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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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携帯からの更新です。
文庫の図書戦、なかなか読み終わらない。
なぜならそこかしこで妄想してるから!(笑)
今回は巻末の地図からの妄想でし!
ではどうぞ☆

笠原の教育隊 期間中


司令部庁舎から防衛部にむかって廊下を歩いていた堂上は、どうしても無視できない声が耳に入り足を止めた。

小さな窓から下を伺うと、目の前の木の下の茂みに自分の教育隊の班員が・・・デカい体を折りたたむように茂みの影にうずくまっている。

笠原?何をしているんだ?

堂上は足を止めて、少ししか開いていなかった小窓をそっと手をかけて全開にした。
そっと様子をうかがう。

「ちょっちょっ♪ちょっちょっ♪
おいで・・・ぎょっぎょっぎょっ♪魚肉ソーセージぃだよ?」
彼女にしては押さえ気味な声ではあったろうが、その声は気持ちよく堂上の耳にまで届いた。
笠原が覗き込む茂みの先から、子猫が二匹顔をだした。
「ほらっちょっちょっ♪おいでぇ♪
ぎょっぎょっぎょっぎょっ魚肉ソーセージぃだよぉ」

そう言いながら、ぷらぷらと魚肉ソーセージを子猫に向けて見せている。

「ちょっちょっちょっちょっ♪ちぎちぎしてあげるよぉ
おいで♪ほらっちぎちぎ♪」
笠原が手のひらにちぎっていくと、魚肉の香りが広がって、子猫達もゆっくりと手に近づいていった。

「ふふっ可愛いなぁ~!」

堂上のいる廊下は二階で、そこから僅かにしかその表情は見えないが、嬉しそうに揺れる頭や、堂上にとっては華奢でしかない肩が動く度に、封じこめなくてはいけない感情が疼く。

・・・だが今はここには俺しかいない。
人が通り抜けられない小型の窓に手をかけたまま、彼女を見つめた。

もうお前の笑顔は知っている。
だからといって、決してそれ以上の意味は・・・俺の中にはない・・。


「ほらっちょっと抱っこさせてね~よちよち・・ふふっ」

子猫を抱き上げた事で顔も上を向く。

「ふふっ可愛い!」

可愛いのは・・・お前だバカ。

自然と頬がゆるんでいた。

小さな窓が、お互いを仕切っている。

今だけ・・・あともう少し・・・。

誰も・・・他に居ないから。




「ってあれは俺らには全く気がついてないなぁ」
「そりゃわざわざこんな隊庁舎の屋上から二階の廊下をスコープでみるやつは居ないでしょ」
「しっ相手は堂上だぞ。気配けせよっ!」
「くぅっ」
「おいっ小牧を下げろっバレる」
「「はいっ!」」
小牧が屋上の柵の際から数人の隊員たちによって下げられた。

それはたまたまだった。
この日、新型スコープが出来上がり、見本として数点が基地に届けられた。それも図書隊後方支援部オリジナルの低コストスコープ。
それの出来上がりを待ちに待っていた進藤は各隊庁舎で受け取りにいった。
そこでたまたま教育隊の班長を勤める数人の特殊部隊の部下たち居合わせた。
それでは使い勝手を試めそうと、こうして庁舎の屋上に来ていた。

あれやこれや使い勝手を試していた時にそれは起こった。

「ちょっちょっちょっちょっ♪~」

「なんだ?」
突然聞こえた声に進藤が反応した。
「あ~あれですよ。笠原郁って」
進藤はまだ笠原を噂でしか知らない。
「どれどれ」
進藤は部下が指を指す方にスコープを合わせた。
他の隊員たちも、スコープを持つものは合わせる。

郁は司令部庁舎と隊庁舎との間の木々の下にいた。
かろうじて姿が見える。

「ほぉ・・・顔がイマイチ見えんな」

そう呟く隣でスコープを覗く小牧は、なにか見つけたようだ。
「ん・・・ちょっと渡り部分二階観てください」
「ん?なんだ?・・・堂上か?あれ」
「あ~・・・笠原を見てますね」

そうして一同は上から見ていた。
途中から小牧は上戸に入りかけたので、屋上入り口まで退去させられたが・・・。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁっあ~~~苦しかった。」
屋上のドアの横にもたれかかりながら小牧は息を整える。

本当に歯がゆいね。
堂上・・・お前はどんな顔で笠原さんを見てるのか、自覚ないだろ?

お前はもっと、この幸運に素直になるべきだよ。

先ほどスコープが捉えた彼の笑顔は、めったに披露される事はない、優しい笑顔であった。


おわり☆

見られてまっせ~!(笑)

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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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