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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 君の色

ども♪まるちゃでし!

桜舞い散るなか、木々の緑が濃くなってきますね。
一番自然がパワーを出す時期だと思います。
森林浴というか新緑浴?が好きです(笑)

今日は思いついて、あまり考えないで書きました。
下書きそのままんまって感じです。
このところ糖度が足りないので、ちょっと甘めです。
上官部下時代、王子発覚後です。

少しでもほやや~~~となれましたら、ぱちぽち☆っと拍手おねがいします!

では☆ 君の色 ☆からどうぞ。

拍手[76回]

☆☆☆

君の色。

上官部下。王子様発覚後

図書館を巡回している時だった。
今日は春らしい陽気なので、来館者にも小さい子ども達も多い。
ぱたぱたと小さい足音がやってきた。

「あ、郁ちゃんだ!」
「こんにちわ、みちかちゃんにかけるくん。」
「いくちゃんみて!」
覗き込むと女の子の持ってる小さいトーとバックに折り紙で作られたチューリップがたくさん入っていた。
「好きな色のあげる」
「わぁ!いいの?みちかちゃんが作ったの?」
「うん。私とお母さんでつくったの。どの色がいい?」
「え~~!それじゃあ黄色!」
「きいろ~~?へんなの!ふつう女の子はぴんくとか赤っていうんだぜ?」
「え?そう?じゃぁかけるくんが好きなのは何色?」
「おれ?俺は赤とか黒!」
「かけるくん、男の子なのに赤?」
「男が選ぶ赤はリーダーの色だよ!わかってないなぁいくちゃんは~!」
はぁ~なるほど・・・と感心している合間に、子ども達は他の友達を見つけたらしく、
「じゃぁねいくちゃん!」と走っていった。
一応その後姿に「走っちゃダメよ~!」と声をかける。

バディを組んでいる手塚が不思議顔で聞いてきた。

「おい、なんで赤が男ならリーダーなんだ?」
「ない?あんた元男の子でしょうが!わかんないの?」
「元ってなんかへんな言い方じゃないか?わからないから聞いているんだろうが?」
「む、なんかその上から目線が気になるわね。教えを請う姿勢じゃないじゃないね!」
「はぁ?教えを請うほどのことか?気になったから聞いたぐらいなもんだろうが。」
「じゃぁ訂正。聞く姿勢じゃない。」
「お前はこんな世間話ぐらいでも揚げ足を取りたいのか?」
「なにそれ?」
「心が狭い」
「なにおぅ」
「もういい。定期連絡入れるから黙れ。」

そっちから聞いてきたくせになによぅ!と重ねたかったが、定期連絡の無線に入るとまた叱られえるので、
とりあえず黙るが、もちろん無線を切ったあとで再燃する。

二人が事務所のドアに手をかけるタイミングでドアが開いた。

「二人とも、声が事務所まで聞こえてるよ。また何をもめてたの?」
「ぐ。小牧教官・・・。」
「いえ、何でもありません。くだらないことです。手塚笠原ただいま戻りました。」
手塚は何もないと言うそぶりでさっさと自席に戻って報告ファイルを開いている。
と言ってるけど?と小牧が面白げに笠原の顔をみた。
笠原はちっと舌打ちをしながら自分も自席に戻る。

そんな様子を堂上はパソコンの画面しか見てないそぶりでうかがっていた。
笠原はどかっと勢いよく席に着いて、自分用のファイルを出す。
はらりと何かが床におちた。

「おい、笠原、何か落としたぞ。」
急に堂上に声をかけられて、え?と堂上をみると床に落ちた物をすでに拾ってくれている。

「なんだこれ。犬か?」
「え?ちっちがいます!あの、来館した子どもがくれた・・・それチューリップです教官!」
「?チューリップ?」
「もち方が上下逆です、それ。」
笠原に言われて持ち帰る堂上。
なるほど。と言う顔をしている。
「ほれ」と返してくれる。
それを嬉しそうに受け取り、デスクの透明のシートの下に挟んだ。
「デスクの上に、黄色がひとつ増えるだけでも明るくなるね。」

ちょうどコーヒーを手に戻った小牧が、背後から声をかけた。
「ですよね。チューリップって本当は赤かかなって思ったけど、赤やピンクはその子の好きな色だったので、黄色をもらってみたけど、こうしてデスクにはさむと黄色っていいですね。」
「なんだ、好きないろじゃないのか?そう聞かれてただろ?」

いつもまっすぐな態度で子どもに接している郁を見ている手塚としては、ちょっと意外だったらしく、自分でたたんだはずの話題に話をあわせてきた。

「うん・・・本当はね、オレンジとかすきだけど、あの中に無かったし。ピンクとか柄じゃないし」
「柄じゃなくてもいいんじゃない?好きな色なんだから。」
小牧が席に戻らずに話しを続けてきた。

「え~やっぱり身につけて似合う色じゃないと・・。」
「そうかその答えに行き着くところが女性ならではだね。」
さらりと小牧に女の子っぽさをしてきされて、ちょっと恥ずかしくなったので、話題の矛先を手塚に向けた。
「そうだ、手塚たら一緒にいた男の子が『男が選ぶ赤はリーダーの色だよ』って言ったんですけど、その意味がわからないんですって!」
笠原に「手塚はわからない」といわれると、イラっとしないではいられない手塚は慌てて口を挟んできた。
「お前!もうその話は聞いた俺がいいっていっただろ!」
「なるほど、手塚は子どもの頃、土曜日とか日曜日の朝は何をして過ごしていた?」
急に話題が変わって自分に向けられた手塚は、素直にそれに答えた。
「子どもの頃の土日の朝・・・ですか?そうですね、土曜日の午前中はテニスでしたし、日曜日は剣道でした。」
「へぇ~テニス?」
「ちっ!お坊ちゃま君め!」
「なんだよ、テニスぐらい誰でもやってるだろ?」
「私はやってません~~」
「テニスぐらい部活動でもあるだろうが!」
「へ~部活でだったの?」
「・・・いや、スクールだけどな・・・。」
ホラ見たことかとたたみかけたい笠原に小牧がはさんだ。

「まぁまぁ。つまり戦隊もののテレビとかは見てなかったってことだね?」
「・・・テレビですか?そういったものは確かに見ませんでしたけど、それがなにか・・・」
「うん。その戦隊のリーダーって大概コスチュームが赤いんだよ。」
「あぁ、だからリーダーの色なんですか?」
「そうそう。」
「そうかだから男でも赤が好きなのか・・。」
「手塚はやっぱり青かな?」
「そうですね、あえて聞かれればそう答えますね。」
「小牧教官の好きな色も青ですか?」
「ん~~~。俺は青よりも緑とか茶色とか好きだね。」
「そういえば、小牧教官のワイシャツやスーツなども茶系のが多いですよね?」
「そうそう、さすが女の子はそういうところに目がいくんだね」

また話がそこに行き着いて、今度は赤面するのが止められなかった。
頬が熱くなる。
・・・堂上教官の好きな色はなんですか?・・・
熱くなってしまった頬で、そういいたい気持ちだけが膨れ上がってしまって、口が動かない。
会話が止まってしまったことで、さらに口が動かせなくなる。
目が口よりもその表情が雄弁に語っていることを、郁は気がついていない。
もちろん、そんな可愛いそぶりを小牧は楽しんでた。
小牧がちらりと堂上をみると、目が合った。
・・・・お前なぁ・・・。と言う視線だ。
全く、これを「好意をもたれてる」としないなんて、朴念仁もいとこだよね・・・。
それとも笠原さんがまさか自分の好きな色を聞きたいけど恥ずかしくて聞けないでいるって事が、全くわかってないとか・・・。
自分では好意を示さないくせに、俺が彼女の可愛い表情を堪能するのはゆるせないとか、そういう無自覚なアレか?
そう思い当たると、もう笑いがこみ上げきてしまう。

「くくくくくっ!!」
「え?わ、私そんな笑うようなことを言いましたか?」
「違う違う、笠原さんじゃなくて・・・もちろん手塚に笑ったんじゃないないよ・・・。」
笑いながら切れ切れに言い訳をする小牧。
「ごめんごめん思い出し笑い・・かな?」
部下二人にわびながら、堂上をちらりと見ると、もうすでに何事も無かったように仕事をしていた。
自然とみんな仕事に戻った。

郁がコーヒーを淹れにコーヒーサーバーのところへ来ると、小牧もカップを持ってやってきた。
「あ、小牧教官、淹れましょうか?」
「ん、お願いできる?」
カップを受け取ると、そういえばこのカップも茶色だなと気がつく。
「そういえばこれも茶色ですね。」
「あぁ、これね。そうだね。このカップがきっかけで茶色って好きになったかも」
「あ、もしかして毬江ちゃんがらみですか?」
「ふふふ、そうだよ。「小牧のお兄ちゃんらしいなって」自分のお土産を買わないで買って来ちゃったって。」
うわぁ~いいなと微笑む頬がほんのりと染まる。
俺の横でそんな顔をしちゃうと、また俺睨まれちゃうよ。笠原さん・・・。

「あのね、結構男でも自分の周りの小物を選ぶときに好きな色にすることがあるんだよ。」
歩きながら急に小声で話しかけられて郁は歩調を緩めた。
「だから、よくみててごらん。結構アイツはわかりやすいよ。」
そのアイツが堂上だということはすぐにわかってしまう。



「笠原!さっきからなんだお前は?言いたい事があるならさっさと言え!」
「えぇ!!いやっ別に何も聞きたいことなんてないです!教官の気のせいです!!」

午後の事務所でとうとう堂上が痺れを切らして怒鳴った。
それもそうであろう。
小牧からあの話を聞いてしまってから、笠原は堂上の持ち物が気になって仕方がない。
靴下とか・・・ペン?あ、ファイルかな?ネクタイ・・・ん~~~。とちらちらと見てしまう。
見られる堂上としては、自分が無意識にも見ている相手が、こっちを見て来ることが気になって仕方がない。

「くぅ~~~~~~~~~!!」
がたんと言う音が事務所に響く。

「なんだ小牧が笑い死にしてるぞ!」
「小牧!笑うのは通路じゃなくてせめて席にしろ!」

その様子をたまたま資料を取りに言ったラックの前で見ていた小牧の笑が決壊した。



おわり

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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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性別:
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趣味:
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