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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS そんなキャベツ!4

どもまるちゃでし!

えっと第4話目で終了です。

ここまで読んでくれてありがとう。

この後の更新は拍手コメントへのお返事のと。
あの「入寮の日」の数日後のお話をアップします。
時期をまってたので、やっとかよ!と言う感じです。

その後は目次とかリンクをちゃんとしたい(個人目標)

と言うことで、そんなキャベツ!の4話目。☆ 色々とびっくり ☆からどうぞ!

拍手[53回]




☆☆☆そんなキャベツ4



すたすたと店内を進む柴崎を追いかける。
「お待たせしました!」と柴崎は先ほどよりも大きめのブースの暖簾をくぐった。
あわてて後に続いて笠原が飛び込んだ。

「え?堂上教官?」
「あぁ。きたのか・・・。」
とすぐに目をそらすしぐさを、白井が面白げに眺めている。

一同席に着いて、改めて乾杯をした。

なんとなくいつもより食が進まない笠原に、堂上が掛ける言葉を探していた。

それを堪能しつつ。柴崎が堂上に告げる。

「そうそう・・・堂上教官?今日で笠原の昼食は開放しまぁ~す。」
「へぇ?」

驚いたのは笠原だった。
なにいってんの?柴崎?
「ここ数日、ちょっと笠原をお借りしていましたけど、教官に許可を取らなかったのでご心配をおかけしたんじゃありません?」
「あら~~?なに?笠原さんには堂上二正の許可がいるのぉ?」
綺麗に整えられたネイルの指先を、自分のネックレスにからませて白井が聞いた。
もちろん、目の奥には柴崎と同じ「愉しみ」な光が宿っている。

「え?あのっそんなこと無いです!」あわてて答える笠原の頭をぽんぽんしながら
「良いから落ち着け。」
と堂上に言われて、笠原は頬をぽっと染めた。

「きゃ~~!かわいい!笠原さんってかわいい!」
その様子を見て、柴崎を飛び越えて器用に白井が笠原に飛びついた。
慌ててたのは小関だった。

「こら!義嗣!お前いい加減に離れろ!」
「ちょっとやだぁ!その呼び方しないでよぅ!つぐみって呼べっていってるでしょぉ!」

「・・・ヨシツグ?」
笠原は自分の腕に絡み付いている女性を見つめた。
「あら~本名は義嗣さんっておっしゃるんですね。」
え?柴崎は知ってたの?とさらに驚きを重ねる。
「そうよ~~や~~ね!もう!私はつ・ぐ・み!もう身も心も女子よ!」

きゃ~っと言いながらはしゃぐ姿は笠原にはどう見ても女性にしか映らない。

「女子っていうな!俺にとっては義嗣なんだよ!つぐみなんて呼べるかよ!」
「はいはい小関うるさい!もう実の兄弟だって適応してるのに、アンタだけよぉ!ほんとに堅いんだから!」
「だから白井って呼ぶことで我慢してるだろうが!」
「はいはいって、・・・笠原さん?固まってるわよ~?」
「へぇ?あの!いえ!失礼しました!」

その反応に一斉に笑いが起こった。
「え~~~?なんで笑うの?」
「笠原さんってかわいい!ねぇ名前、笠原なにちゃん?」
「あ・・・郁です。」
「かわいい~~!郁ちゃんね!郁ちゃんってよんでいい?柴崎さんは?」
「私は麻子です。」
「きゃ~~!二人とも可愛いわ!郁ちゃんに麻子ちゃん!是非ウチのお店にも飲みに来てね!」
「え?お店?」
「そうなの!駅の向こう側なんだけど、小さいけどお店を開くことになったの。
二人とも来てね!あ!もちろん堂上二正は絶対ですよ!」
はいはいとうなずく堂上から、笠原は目が離せない。
そんな様子も白井は満足げに眺める。

「麻子ちゃ~ん、私図書隊をやめるのは早まったかしら?」
ちらちらと二人を眺めながらつぐみは楽しげに聞いてくる。
「ふふふ、時々ご報告にうかがいますわ。」
「あらうれしい!麻子ちゃんはお酒は?」
「何でもいけますけど、今はまたスコッチにはまってます。」
「あら!じゃぁそろえておくわ!ぜひ皆さんでいらしてね!」
そうはしゃぐ二人を、笠原は見つめた。

綺麗だな・・・・。

「郁ちゃん?郁ちゃんは肌も綺麗ね!すごいわ!」
「え?そんな綺麗だなんて・・・」
「可愛いし。うらやましいわ」
「そんな戦闘職種の大女ですよ?お世辞はやめてください!白井さんの方が・・。」
「あらいや!白井だなんてつぐみってよんで!」
「え?あ、はい。」
「それに私だって大柄だしっていうか男だったし?それも戦闘職種だったのよ?そんなことなんて関係ないぐらい綺麗でしょ~!?」
「自分で言うな!」小関がここぞとばかりに突っ込む。
「なによ!いいでしょ本当のことだし。」

つぐみがチラりと堂上をみると、恥ずかしさに食に走る笠原を満足げに眺めている。

「ねぇ・・・堂上二正も郁ちゃん綺麗って思いますよね?」

急な攻撃に一瞬動きが止まる二人。

「へぇ?あのっそんぐ!!」

運悪く大きめの切り干し大根の肉巻きを笠原は口いっぱいにほおばっており、
まだ租借中のカタマリを飲むに飲み込めない事態に陥っていた。

「やだ笠原?詰まった?」
「あら大変!ほらこれ飲んで!」つぐみは自分の飲み物が一番残っているのを確認して、
笠原にもたせた。
「おい!まて!」
堂上の叫びもむなしく、ジントニックは笠原に飲み込まれていった。

「うえ?水ぢゃぁ・・・・・」


あとはお決まりの・・・・

「すいません。舎監には連絡しておきましたから、あとは願いします!」
「ねぇ・・・麻子ちゃん。本当にいいのぉ?女子寮でしょ?」
不安がるつぐみに小関は笑いながら答えた。

「大丈夫、いまや図書隊の名物だから!!」

そんなことを言われているのかと、小関の言葉に改めてがっくりとくる堂上だった。

つぐみは堂上に歩み寄って、堂上に背負われたままスヤスヤと眠る郁の髪を軽く指で整えながら話しかけてきた。

「本当にお酒に弱いんですね郁ちゃん・・・。でもそれだけじゃないって・・・堂上二正はわかってるんじゃないですか?」
「なにがだ・・・。」
「ん?郁ちゃんがここまで可愛い寝顔でいられる理由ですよ。」
「・・・・俺は男と認識されてないんだよ。」

自虐的につい口からででしまい、しまったと思った堂上だったが。

「あらあら、まぁ・・・別にいいですけど。本当に今度は一緒にいらしてくださいね。」
「あぁ。」
「いじめませんから。今度は・・・ふふふ」

そういってつぐみは柴崎と小関の元に戻っていった。
三人はつぐみの店で飲みなおすそうだ。


そんな三人と別れを告げて、よいしょと軽く笠原を背負いなおして歩き出す。

「女を感じない」
そんなことを昔口走った。
「女を感じてはいけない」の間違いだ。
意識したらとまらない。
しかしそんなことも自分は押さえ込めると思っていた。

「まったく。あんなにかっ込むからだ」
「・・・・ふぁい・・・ごめんなしゃい」
背中でつぶやかれる言葉に、首の後ろが暖かくもくすぐったい。

「明日お昼食は・・・・一緒だな・・・」
「・・・・。」
つい事務所での心配事が杞憂だったことに心が軽くなっており、口からこぼれ出た。
返事が帰ってこなくて幸いだと思ったとき、

「唐揚げか・・・とんかつか・・・ふぅん」

そのつぶやきに笑みがこぼれる。

「悪いこといわん。どっちかにしとけ。」
「・・・・まよいましゅ」

「なんなら俺のを分けてやる。」

「すき・・・・なんでしゅ」


その言葉に一瞬だけ身体がわばった

「アジフライ・・・さくさくぅ~。」

「あ・・アジフライか・・よだれたらすなよ・・・。」

「うぅ~~~~~~・・・」

うなりながらいやいやのそぶりなのか、笠原は堂上の首筋に自分のおでこを擦り付けた。

「こら。落とすぞ」

寝言には慣れたが、これにはまだなれない。
鼓動が早まる。強くなる。
静まれ・・静まれ・・・と念ずる堂上だが、笠原にはもちろんそんなことは関係がない。

堂上はそんあ笠原のそぶりにも頬緩ませて、まだ肌寒い春の夜道を遠回りした。


公園にある、少し早咲きの桜の下。
ソメイヨシノよりもちょっと色が濃い。

咲いているのを見たので、折角見せてやろうかと連れてきたが、ここにきて本格的な眠りに落ちてしまったようで目を覚まさない。

まぁ又また今度くるか・・・と笠原を背負いなおし、独身寮へと向かった。


そして、忘れ去られそうなあのキャベツたち。。。

この後は朝食や夕食時にタッパに入れて食べ続けた。
野菜を多く採ることは身体にもいいし、あれから便通もいい。
それに時には柴崎も便乗して持ち込んだりしたために、
「笠原はキャベツで嵩増ししないと食事が足りない」というよりも「美容にいい」と言う印象の方が強くなり、
女子隊員の間で「マイキャベツ」は流行った。
そこはやはり女子なので、「どのドレッシングが美味しい」とか「ほかにこれもあわせるといい」とかいつのまにか定番化していく。
隊員食堂としてはサラダの売り上げが・・・と渋ったのが最初だけで、「生野菜を食べる習慣」が多くの人につくと、
「今日は用意できなかったけどやっぱり食べたい」と思うらしく、以前よりもサラダ類の売り上げが伸びたことから、「マイキャベツの持ち込み」を容認するようになったそうな。

そしてそういう努力が笠原のバストに影響したかは・・・・まだ柴崎しかしらない。


おわり!

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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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