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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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SS 北へ その5

ども♪とにかく今回は突っ走ったまるちゃでし!

手塚くんはとりあえずもうでません(笑)

う~~ん。

なんか上手く動かせなかったので、先に東京へ帰ってもらいました。

今日はなんとなく、PC起動まちに「革命」をパラパラ読んでいて、P28のですね。
はい、お手持ちの皆さんは開いて。
「わーラブラブだ」のあと、この娘。このテーブルについてまでこんなこと申してます。
これが声にだだ漏れで出ちゃってたらどんな展開になるんでしょうか?

うひひ。

ただいま妄想中(笑)形になったら、又おつきあいくださいませ♪

でが「北へ」のその5です。

一応今回で終了ですが、番外編が後日つきます。

では ☆ 北へ その5 ☆よりどうぞ。

拍手[59回]

☆☆☆

その5



☆ふたたび郁視点

しばらく呆然と図書館前に立ちすくんでいて、警備中の防衛員に声をかけられてしまった。
慌てて身分を証明して入館した。
めったに訪れる事がない地方の図書館だ。ここはちゃんと見ておきたい。
郷土の資料なども興味深いし、と歩き探すと郷土の昔語りのコーナーに目が止まる。
雪深い国の暖かくも悲しい昔語り。

「寝るなよとは言ったが泣くなとも言っとくべきだったか・・・。」
「きょかん・・・うっらってこぇ・・・」
「何も言わんでいいっ。ほらっ拭け」

言葉はぶっきらぼうだが、仕草は優しい。

「タオルの方が良かったかな・・・」と間近で微笑まれ、その破壊力に涙かせり負けて引っ込んだ。

「ほら。他になんもなければ行くぞ」

頭をぽんぽんされ、立つように促された。

「荷物を取ってきたら、あとは東京に帰るだけだ。」
「あっあの~。柴崎にお土産を買いたいんで、ちょっと買える所によってもらっても大丈夫ですか?」
「それくらいは駅でも買えるだろう。あぁ・・・それともちょっと観光するか?」
「へっ?任務で来てるのに?」
「みんな少しぐらいはやってるさ。お前もよく出張の土産貰って喰ってるだろ。中には駅で買ったのではないものも多い。つまりそういう事だ。」
「え~~?知らなかった!」
「この前のお前が殆ど食ったチョコなんかとかな・・・あれは道の駅限定って書いてあったぞ。」
「え~!じゃあ宇田川一正はわざわざ?」
「自分が食いたかったんだろうけどな」そう言ってにっこり笑った。


あ~~~んもうっ笑いすぎだって!
殺す気かぁっ!と苦々しく思う。
でも・・・こちらに来たときが嘘みたい。
あの時は死にそうな気持ちだった。
堂上教官が機嫌悪いのもあったけど、よりによって手塚のお兄さんの婚約者役って・・・・。
教官の居るところではしなくていいと思ったのに。
名前をよばれ、身を寄せられて・・・。
2日目は全く別行動だったから、気が楽だった。
でも、めちゃくちゃ会いたかった・・・だから今日は朝から会えて嬉しいな・・・なんてね。
彼女じゃないのに、私は彼女じゃないのに、でも少しだけ任務を忘れて良いなら、今日のこの日を楽しみたい。


「あぁ実は自衛隊の八戸駐屯地の教官たちとの交流会に招かれてな、いい景観の場所を進められてな・・・少し雪が残ってるぐらいも綺麗らしい。
行くか?」
「はい!是非!」





堂上は昨晩、ここの図書隊の教官と八戸駐屯地の教官との交流会につれて行かれた。
行ってみると教官とは・・・女子自衛隊員の教官だった。
ひらたく言えば合コンだ。

「堂上さん、東京へお帰りになるときに、時間をとっていただけるかしら?景色が素敵なんですけど・・・冬って誰かと行かないとちょっと寂しくて。ご一緒にいかがですか?」

この地酒が美味しいんですよと隣に割り込んできた女士官は軽く腕を絡ませていた。
そのまま話を続けられるが切りのいいところで堂上はにっこりと笑顔で遮った。

「明日は研修の最終日ですし、その後も残念ながらご一緒できる時間はありません。電話が入ったようですので失礼」

ここの図書隊とは後々も交流をするのだろうから、印象よく印象薄く席をあとにした。
堂上を連れてきた隊員に声をかけて飲み屋を後にした。
その隊員はうらやましいという表情で聞いてきた。

「なかなかの美人でしょ?好みじゃありませんでしたか?あの人があそこまで積極的なの・・・珍しいんですけどね。」
「好みじゃないんですよ。でも楽しかったです。じゃあ、明日」

軽く会釈して居酒屋をあとにした。

お酒が入った体に、東北の夜の空気は心地よく染み入った。
心地いいが・・・ほろ酔いの背中が寒い。

ほろ酔いの背中が軽い。

「好みじゃないんですよ」

声に出して呟いた。

「あれは好みじゃない」

少し酔ったか。
あいつの顔を思い出す。
ハイヤーの中から必死に振り返るあいつの顔。
酔ったな。

お前の声がむちゃくちゃ聞きたい。





「教官?」
「ん?なんだ」
「いえ・・・急に黙ったままだったので」
「あぁすまん。道順を思い出してた。駅にでて、ロッカーに荷物突っ込んで行くか。」
「はい」
「それともレンタカーにするか。」
「?レンタカーですか?」
「なんだ、経験ないのか」
「はい!乗るのも借りるのも初めてです!」

教官は、じゃあレンタカーにするかと、また嬉しそうに言うので気を良くして、
私免許を・・と言うとぐわっと眉間に見慣れたシワがより

「レンタカーではダメだ!図書隊の車にしか・・・いやっそれもだめだ!ペーパーだろ?ダメだ!」
「教官横暴!ひどいですよ!ペーパー差別だ!」

笠原はぷんすかと怒るその染まった頬を膨らませ、まだまだ俺への不満が吹き出しそうな勢いなので、
ぽんぽんと頭を叩いてとめる。

すると今度はふわりと恥ずかしげに微笑む。

お前の一番そばに居られる男に俺はなれるだろうか。
あれからよくそんな事を考える。
まだ
まだだ。
俺はお前の上官だ。
出張の帰りにちょっとの寄り道ぐらい
だれでもやっている。
ほらいくぞと声をかけ、わざと先に歩き出す。
待ってくださいと笠原が追ってくる。

空が青いな。
あの空のような色の車にしようかと、ほんのり紅く染まった頬の笠原を見ながら思った。





その場所は・・・。

鏡のような池が、青空を倍にしている。
その青空には白い雪が縁取られている。

その風景を見下ろせる展望台に来ていた。
風が強く吹いた。

「ぎゃぁ!」

笠原がワンピースのスカートがはためくのをあわてて押さえた。

昼ごはんをコンビニで買って来たが、ついてみるとちゃんと茶屋があって軽食などの暖かいものも販売していた。
ちょっと肌寒かったので二人で軽くおでんを食べた。
そうしたら思いのほか身体が熱くなったといって、笠原はコートを脱いでしまっていたのだ。

「おい、その格好、寒くないか?」
「あー寒くはないです。でもこれ、生地が薄くてひらひらするので、ちょっとそれが・・・」

生地が薄い・・・その言葉に今朝の感触がよみがえった。

ごほごほごっほ!!

「教官?大丈夫ですか?」

飲んでいた缶コーヒーが気管にはいってむせた。

「ん・・・。大丈夫だ。なんか変なところに入った。」

堂上が振り返ると青空と青空を映した水面をバックに、淡い桜色のワンピースが映える。
風で乱れた髪を片手で押さえながら、桜色に染まった頬の笠原が微笑んでいる。

「綺麗だな・・・。」
「へ?」

淡い桜色の笠原の顔が真っ赤に染まった。
その瞳に掴まる。

「あぁ・・・そらが池に・・。」

あわてて堂上が答えると、
その声に笠原も池を振りかえる。

「あぁ、本当に、本当に綺麗・・・。」

少しうつむく君の
首筋に目を奪われる。

「そうだな・・・綺麗だな。」

後ろから抱きしめたい・・・・抱きしめたら・・・

下手したら足をかけられて掬われて、そこの柵から下へまっさかさまだな。

と変な方向に転がった自分の妄想がおかしくて、
堂上は思わず噴出してしまった。

「ぶはぁっくくくくっ」
「?なんですか?教官?」

「いや、お前の寝っぷりが見事なのをふと思い出した。すまん。」声に出して笑いがこぼれた。
「あ!教官酷い!もう!」
「ほら、そろそろ駅に戻るぞ。新幹線の時間もあるしな。」
「はい!」
「夕飯どうする?駅弁を買うか、それとも向こうついたらどこかで喰うか?」
「ん~~~。時間があったらこっちで軽く食べて、向こうでも軽く食べたいです!」
「なんだそれ。」
「ホテルとか料亭とかでしか食事をしてないから、なんかとにかく安いものが食べたいんです!」
「お前・・・。じゃぁ駅前の蕎麦屋でも入るか。」
「はい!」

そうだな。お前はそうやって笑ってるのが一番だ。
ニコニコしながらシートベルトをつける笠原を覗き込んでしまった。

「はい?」
「ちゃんとベルトつけたか?」
「はい!」
「よし出すぞ。」
「はい!」

レンタカーの軽自動車は、軽いエンジン音を立てながら、
道路の砂利のでこぼこをもろに車体に受けて、青空の下はしりだした。


おわり。



お付き合いありがとうございました♪

拍手コメントのお返事で逢いましょう♪




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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
HN:
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性別:
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趣味:
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