春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS 北へ その4
ども♪まるちゃです。
さて、お話は4話目にして急展開して、とんでもないほうへ進みます。
えぇ、だって郁ちゃん好きだもの。←開き直った。
途中、堂上さんがら見た状況がはいります。ちょっと読みにくいかも・・・。
あと全部で5話かなぁ?
その後にオマケぐらいの短いのがあって、この「北へ」は終了です。
連載が終わってから、まとめて拍手コメントへのお礼とお返事をさせてください。
では
さて、お話は4話目にして急展開して、とんでもないほうへ進みます。
えぇ、だって郁ちゃん好きだもの。←開き直った。
途中、堂上さんがら見た状況がはいります。ちょっと読みにくいかも・・・。
あと全部で5話かなぁ?
その後にオマケぐらいの短いのがあって、この「北へ」は終了です。
連載が終わってから、まとめて拍手コメントへのお礼とお返事をさせてください。
では
☆☆☆
三日目の朝
身支度をして、ホテルのロビーへと来ると、運転手を勤めている男が笠原の所へやってきた。
「笠原様。実は昨晩遅くに動きがありまして、手塚様は急遽東京に戻られました。」
「はいぃ?!」
「お静かにお願いします。
私は食事を済まされた笠原様を図書基地までお送りするようにと、仰せつかっております。」
「図書基地・・・ですか?あの私の任務って・・・」
「私はお送りする所までですので、それ以外はお答えしかねます。」
「そ・そうですよね~。えっと」
「まずはお食事を済ませて下さい。こちらお食事チケットになります・・・どうぞ」
「あっはい・・・。」
「お部屋のお荷物を下ろして参りますのでカードキーをお借りできますか?貴重品はお持ちですね?」
「あ、大丈夫です。」
「あと今日の分まで美容室はご利用になれますが、いかがいたしますか?」
「え?」
「お帰りになるだけですが、ご利用は可能です。」
「えっと、特に必要ありません。」
「ではそのようにいたします。お食事が済みましたらフロントへお告げください。お車を回します。では。」
静にお辞儀をして、運転手は去っていった。
こういう時は規律の厳しい寮住まいで良かったと思う。
いつでも移動出来る状態に荷物は整えてある。
郁はひとりでレストランのラウンジに入った。
なんか狐につままれたようだ。
今日は講演会とかお茶会とかあったはずだ。
でも当の手塚慧がいないのでは話しにならない。
なんだかわからぬが、急激に空腹に襲われてきたのでもう考えないことにした。
そうなると颯爽とした気分でレストランへと向かった。
朝食のバイキングコーナーでは、白いテーブルクロスの上にきらびやかに食事が出迎えてくれている。
・・・昨日も殆んど同じもののはずなのだが、今日は極彩色の天然色に郁には映った。
しばらくして、郁の座るテーブルにはオレンジジュースにフレンチトーストに目玉焼きにベーコン・・・
ベーグルにはクリームチーズにサーモンが乗せられて。
サラダには大豆と人参を添えて、すりゴマやパルメザンチーズまであるのが嬉しいのいでかける。
シリアルにはフルーツを添えてヨーグルトをかける。
テーブルにはメープルシロップとハチミツにジャムが二種類。
はぁ~~~幸せ!
年頃の女性にとってはかなりの量の食事を終え、フロントに向かった。
「告げるって何をどう?」と躊躇したが、フロントは郁の顔を見ただけで「本宮様ですね。お車を回します」
といい、ドアボーイが郁を「こちらへ」と促してくれた。
回してくれて車にはすでに荷物も積んであるらしく、運転席にはいつもの運転手が座っている。
郁が車に乗り込むと、高級車らしく軽やかに速やかに走り出した。
このまま基地へ帰還かぁ~。柴崎にお土産買えなかったなぁ~とぽけらぁ~としていると、車は駅を通り過ぎた。
あ~車で関東まで帰るのか。じゃあちょっと寝ちゃっても良いかな・・・満腹で乗り込んだ車の中は、適度に暖かくシートも適度に柔らかい。
ホテルのロビーも車内も暖かで、コートも上着も膝に乗せるとその重みさえも眠りをさそっている。
郁はすんなりと眠りについた。
「・・・いっ起きろ!おいっ!」
あれ?もう関東?
やだ教官、そんなに揺らさないで。
「・・・ダメだな。」
ふぇ?なにがダメ?
ガッと強い振動の後に、今まで暖かだった背中が一気に冷える。
思わず肌寒さに身を縮めた。
「こら!動くな!全く!じっとしていろ!」
冷たい風に、やっと目を開けると、見えたのはコンクリートの地面と黒い革靴のかかと。
そして落ち着いた色のスラックスの裾。
「え?わぁ!!」
「動くなっ!」パンと尻を叩かれた。
「では堂上様。笠原様のお荷物は・・」
「とりあえずここでいいです。目覚めた様ですので。お手数をおかけしました。」
そういうと堂上は
「笠原・・・下ろすぞ」と自分の肩から郁を下ろした。
「ほら。挨拶!」
という堂上の言葉にはっとする。
「あっはい!すいませんでした!あの・・・えっと3日間お世話になりました!」
「ははは。わたしもご一緒できて光栄でございました。東京へはお気をつけてお帰りください。」
「へ?東京?はっはい!」
隣に立つ堂上がお辞儀をしたので、それに習ってもう一度お辞儀をすると、苦笑しながら運転手は車に乗り込み、
駐車場を後にした。
「ほら。自分の荷物は自分で持て!行くぞ!」
「へ?どこに?」
「とりあえず、俺はあと二時間の研修指導の反省会というかミーティングが残っている。
お前はそれまで荷物は、独身寮の俺の部屋に入れとくから、適当にプラプラしてろ。
ただし!どこでも寝るな!いいか?!」
「あ~ここ八戸第一図書館?んぎゃったたたたた!ひょうはんいはいっ!」
鼻を堂上に思いっきり摘まれた。
「アホウが!目ぇ覚めたか!全く、ミーティングに入る前でまだ良かったが、出張先で居眠りから目覚めない部下を起こす事になるとは思わなかったぞ!ほらっ時間ないから行くぞ!」
小言を言いながらも笠原の肩に上着をかけてさらにコートも着ろとせかしたいる。
わたわたと袖を通して、コートのボタンをとめると先に堂上は歩き出した。
うわぁ・・やっちゃったなぁ・・・とつぶやきながら、荷物を持って急いで堂上を追いかける。
寮に付くと、待ってろと不機嫌に言いながら、笠原から荷物を取り上げて男子寮へと消えた。
すぐに戻ってきて、「時間がないから俺は行く。済んだらメールするから、図書館内で待機。・・・にぇっ寝るなよ!」
頭をぽんぽんしてから堂上は笠原をおいて出ていった。
「もう・・・一言多いよね~」
とぶつぶつ言いながら寮をでて図書館へと向かった。
歩きながら、先ほどの事が蘇る。
今日は用意されていた薄手の膝丈のワンピースを着ている・・・コートも羽織らずに後部シートで寝てしまっていた。
郁は「基地」と聞いて関東だと思い込んだ。
しかし、堂上の出張さきである八戸第一図書館であった。
郁が目覚めると、堂上の肩の上に荷担ぎされていて、肌寒さに堂上の腕の暖かさが腰に染みた。
腰と尻に手が・・・当たっていた。
訓練の時は分厚い生地の訓練着だが、今日は薄手の生地に・・・
おろされた後も、腰に手が回っていて・・・。
はぁっ!!どうしよう!自分の腰に手を当ててみる。
なんかすごく恥ずかしい。
だって、だって!!!
うっ薄い・・・。
生地がとてつもなく、訓練着と比べれば全く持って薄い。
せんべいとポテトチップスぐらい違う。
自分の指に、下着と肌の境目が当たり硬直した。
☆ちょっと堂上視点
「なんだありゃ」
午前中にあった研修を済ませて、会議室にまで一緒に歩いていた、
八戸図書隊の徳山二正が窓の外の駐車場を見下ろしてつぶやいた。
「どうしました?」堂上が彼が見ているほうを覗き込んだ。
その視線の先には見覚えのある黒塗りの高級車。
その高級車が駐車場の中で発進と急停車を繰り返していた。
「あれは。すいません、ちょっと・・。すぐに会場へは向かいますので」
「あ!堂上二正!」
堂上は駐車場へと向かった。
走って車へと近づくと、何人かの防衛員が車を囲んで運転手と話しているところだった。
防衛員に囲まれていた男が堂上を見つけて手を上げて叫んだ。
「スイマセン!堂上さま!こちらです!」
ど、堂上さま?
ちょっと恥ずかしさを感じながら防衛員を掻き分けた。
「どうしましたか?」
「あぁ、良かった。実は手塚様の任務が急遽昨晩遅くに終了しまして、一足さきに手塚様が東京へと帰った為
笠原様をこちらまで送るように言い付かったのですが、先ほどからお目覚めにならなくて。」
少し屈んで後部座席を覗き込むと、そこには幸せそうにねむりこけるお姫様が鎮座していた。
「わかりました」
堂上はさりげなく自分の身体でドアを隠すと、集まっている防衛員に事情を話して立ち去ってもらった。
さてと。
ドアを開ける。
冷たい風が車内に入っているはずなのに、全く動じない。
「あの・・・こちらに到着しまして、声をかけたのですが全くのこの状態でして。
それではと肩を叩いても反応ございませんので、車を揺らしてみたのですが、それも・・・」
「いや、お手を煩わせて申し訳ないです。」軽く会釈をし、笠原をみた。
すやすやと眠る郁。
膝にかけているコートを郁の膝からどけて取りあえず奥の座席へ放った。
抱きかかえようと車内へ身体をずいと入れる。
ふわりと香るバラの香り。
いつもの笠原からは香らないその色に動きが止まる。
ほんのりと頬を染めて、淡い色のワンピースをまとっている。
首筋が白く淡く光り・・・。
ごくり。
堂上は心のそこの宝石箱の蓋がぱっかんぱっかんいう音が鳴らすのが聞こえた気がした。
マズイ。
「おい!起きろかさはら!起きろ!」
とにかく大声で自分の気持ちも明後日へとそらす。
しかし全く起きる気配が無い。
笠原の両腕を軽く取ると、さっと抱え込んで荷担ぎして外へでた。
お姫様抱っこの方が後部座席からスムーズに出せそうだが、こんな状態のこんなヤツを、
今の俺が両腕にかかえこんだら・・・。危険信号が点滅するような気がしたので、がっと担ぎ上げた。
さすがに頭が下になった状態で外気にさらされて、目がさめたようで、
笠原はやっと肩の上で反応した。
声を小さく上げて暴れそうな気配に、「動くな!」と言ってバンと尻を叩いてしまった。
いつもなら叩いても、それは訓練着の厚い生地の上からだ。
しかし今日は ふにょん・・・。
非常にまずい。これはまずい。
運転手がトランクから荷物と、座席からコートを持ってきたので、とりあえず笠原を下ろした。
当のご本人はまだ半分状況がわかってないようで、ぽわぽわしている。
そんな笠原を支えるためにそっと腰に手をあてても、バチなど当たるわけがない。
うん。
はっきりと状況がわかってからに笠原は首まで真っ赤だ。
目の毒なので、さっさとコートを着させる。
堂上もざっと状況をおさらいする。
自分のこれからのスケジュールと、それと「一足さきに手塚様が東京へと帰った為」と言う言葉をしっかりと脳内再確認し、
これからのことを算段しだした。
なるべく冷静に、冷静に。
「時間がないから俺は行く。済んだらメールするから、図書館内で待機。・・・にぇっ寝るなよ!」
・・・やっぱり動揺がでて怒鳴ってしまった。
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