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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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バレンタイン ~郁・入隊後~

ども♪予約まるちゃでしでしでし!!

とにかくどしどし上げていきます。

本当に毎回無計画だよね。
懲りずにちょこちょこ覗いてくださいませ!


今日のはやっと、入隊後です。

でもねぇ~~甘くないの。

最終日というかバレンタイン当日?は・・・・


ん~~。甘くないのぉ~~(笑)←おい!


今回は、郁ちゃん視点と柴崎視点の二本立てよん!

コメントお待ちしてます!

では☆ バレンタイン入隊後 ☆ よりどうぞ!

拍手[52回]

☆☆☆

☆ バレンタイン入隊後 ☆笠原編☆


「何?その買い物は」
「うぎゃ!」

基地の門をくぐったところで、背後から柴崎に声をかけられて郁は飛び跳ねた。

「もう!柴崎か!びっくりするじゃん!」ぴょんぴょんぴょんと驚きのあまりにその場で跳ね回った。
「子どもじゃないんだからいい加減にはねるのをやめなさいよ!」

かさり・・・。

軽い音がして小さなリボンが結ばれた箱が足元に落ちた。
「あんた何か落としたわよ。」
柴崎がそう言って拾い上げると叫び声とともに郁が奪い返した。

「・・・・見た?」
ニンマリと微笑んで「見たぁ~~~!」と答える柴崎の瞳はうれしそうに輝きを増している。

「何?教官に?」
「ちっちがうわよ!だからなんで教官にあげなきゃいけないのよ!」
「え~~じゃぁ誰用よ?」
「え?・・・・自分用・・・。」
「ふぅ~ん」
「あ!柴崎には別に用意してるからね!後でね!」
「あら~~私もあるのよ!私の愛は貴重よ~~!」

2人でじゃれながら寮に戻った。

   

☆柴崎編☆




『非常用のカップラーメンに、春雨スープ。
それとお菓子っと』

柴崎が図書館の一番近いスーパーで買い物をしていた。
色鮮やかなバレンタインコーナーが目に付いて、ちょっと物色する。

『ん。あの子へは質より量かしらね。。。』

あの子とは、同室のあの子のコトだ。
柴崎はくるりと身を返してお菓子コーナーへと向かった。
そして、よく冷凍庫に入れてはうれしそうに食べている、エンゼルパイの徳用大袋を手に取った。

スーパーを後にして、帰る途中に薬局にもたちより、いつもの常備薬とコットンを買い足す。
薬局を出ると道の向こうから、見覚えのある茶色い頭が颯爽と歩いてくるのが見えた。
基地側の歩道にいる分、柴崎の方が先に基地へと着いた。

先に門をくぐった柴崎だが、寮へは向かわず、ちょっと横にそれて息を整え身を隠す。
郁が全くこちらの気配に気付かないことをいいことに、何気なさを装って後ろから声をかけた。
予想通りに彼女は驚き、そして予想以上に動揺している。


『あら?また今日はなにかしら?』

そう思ったとき、かさりと彼女のポケットから何かが落ちた。

それは小さなチョコレートの包みだった。
青い包みに可愛くリボンとハートのシールが付いていた。

「何?教官に?」

今度は予想よりも郁の動揺は短くて、包みをすぐに拾ってポケットにしまった。

『あらら?自分用ってのは嘘じゃないようね。。。』

2人でじゃれ付きながらも寮の部屋に戻った。

「ねぇ、ヒーターはタイマー掛けといて、先に御飯にしない?」

後ろから彼女に声をかけると、わたわたとコートのポケットから先ほどの包みを出したところだった。

「へぇ?あ、あそうだね!そうしよう!ねっねっ!」


『あらぁ・・・やっぱりちょっと怪しい・・・わね。』


慌てる彼女を見ないそぶりを決め込むと、ささっと彼女は自分のベッドの上に包みを放り込んでカーテンをひいた。

『ふぅん。なるほど。「枕の君」にささげるってところか。』



食堂で晩御飯を食べながら、ころあいをはかって問いかける。

「笠原?」
「何?」

「どう?王子様にはチョコレートは渡せそう?」

「「ぶはっ!!」」

知っていたけど初めて知ったそぶりで、私達と通路を挟んで背中合わせに座っているお方にも声をかけた。

「まぁ、堂上教官。いらしたんですね~。あら、大丈夫ですか?」

お前絶対に俺が居たのを知っていて言ってるだろう!とにらまれるけど・・・・・コレがたまらないのよね~。

「ほら、笠原!あんた下にも、たれてるわよ!」と隣の彼女にも声をかけながら、ちょっとイスをずらして、背中合わせに真っ赤な顔をしてむせこんでる2人を眺めて楽しんだ。

『ほ~んとに仲が良いったらないわよね・・・・・。
ちゃんと枕元から王子の手にチョコレートが届くまで、まだまだかかりそうね~。』

                                     ☆ふたたび郁編☆


おやすみと言い合ってから、いつものようにベッドのカーテンを閉める。
郁は、先ほどポケットからこぼれて落とした包みを、いつも枕元にある本にそっと乗せる。


あなたは今・・何処にいますか?

あなたはまだ・・本を守っていますよね?

私、あなたに逢いに来ました。

私、あなたと同じように、本を守りにきました。

王子さま・・・私の王子さま・・・。

神様お願い。

王子さまが無事でいますように。
いつかちゃんと王子さまにお礼が言えますように。
逢いたい、ただ逢いたい。。。
あの日の背中。
頭に置かれた優しい手。



ごろりと横になって目を瞑る。

真っ暗な瞳の奥に思いだすのは・・・

『自分だってむせてた癖に、なんで頭をはたくかなぁ。クソ教官め!』

真っ赤にむせながらも「お前!食事の時ぐらい落ち着け!」と自分の頭を叩いた上官の顔。

王子さまを想おうとしても浮かんでしまう教官の顔。
呼び水になっては落ちる・・・情景。

昨日は置き引きを捕まえて褒められた。
でも調書作成に初歩的なミスをして拳骨をくらった。

王子からつながる堂上が、郁の思考回路の中ではどうしても「説教をするクソ教官」で終わってしまう。

あ~~~くそ!なんで?!もうっ!

今だけでも、ちょっとだけでも王子さまを想像したい。
のにできない!

あ~~~ムカツク!!


その理由を知るまで、あともう少し・・・かな?




                    おわり








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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
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