春風駘蕩
図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着
SS 涙の訳は
突発的SS!!
上官部下 王子発覚後
「ふぅ・・・」
堂上は喪服のネクタイを緩めて外した。
中野のお寺で母方の祖母の法事を終えて、親族と会食してきた所だった。
なかなかこうした親族の行事には顔を出せない堂上だったが、今回は公休日だったので久々に出席できた。
仲のよい兄貴分のいとこに子供が産まれ、その顔もみたいと思っていたので好都合と思ったが、出産祝いをこっそり渡すのを叔母に見つかってしまった。
「あらあっちゃん!次はあんたの番だわねぇ!あっちゃんはかっこいいしエリートなんでしょ~?もう彼女のひとりや二人いるでしょ~?あら居ないの?大変!」
とまくしたてられた。
次にくるのは間違いなく見合いばなしだ。
適当にかわしたが、以前と違い「結婚適齢期」とやらだとかなんとか、いつの間にかに他の親族も加わって・・・結局は最初からそのつもりだったろうお前ら的な展開で、法事のお返しの入った紙袋には、見合い写真やらを入れられた。
彼女のひとりや二人って・・・二人はおかしいだろ、と思った時にパッと浮かんだのはあの部下で・・・。
基地に向かう途中の商店街で、その「あの部下」の声が耳に入った時は空耳かと思った。
そうは思ってもその姿を探してしまうのは仕方がない。
「う~ごめん柴崎ぃ~!」
「だってじゃない!ほらっいい加減しまりのないのどうにかしなさいよ!」
驚いた事に、前方の雑貨屋のガラスの前にへばりついている部下達を見つけた。
きらりと頬に涙が光る。
それを認識した途端に、何かが弾けた。
「おい!どうした?!」
駆け寄って腕を掴んでしまった。
「「うわっ!堂上教官!!」」
柴崎には「凄いですね~笠原の頭をなでるついでに探知機でも埋め込んでません?」と驚かれた。
「埋めてる訳あるかっ!それよりどうした・・・なんで泣いてる」
顔を背けやがった笠原の頭をがしりと掴んで、自分にむかせた。
「いや・・あのっ・・。」
「なんだ?」
「う・・・。」
と発しただけで口をつぐんだ。
その姿にモヤモヤとした不安が沸く。
そんな俺の気持ちを見透かすように、柴崎はじっと俺を見つめてくるので
「なんだ!」と聞くと
「すいませ~ん。私これから手塚と飲みに行く約束してあるので、あとはコレ、おまかせして構いません?」
「はぁ?」
「へ?!やだ柴崎!それは私も行く約束じゃん!」
「あんたはまた今度ね!じゃあ教官、この子お願いします」
「あ!おいっ!」
「やだ柴崎ぃ!」
それでは~って綺麗な笑顔だけを残して柴崎は去って行った。
笠原をみると驚いた顔にまだ涙が残っている。
「だから・・・なんで泣いている。」
教官には関係ないと言われたらと、聞いてしまってから不安が胸の中で重さを増していく。
「へ?あの~怒りません・・・か?」
「聞いてから判断する。」
「えぇ~」
「俺には言えない事か?」ズキンと痛みが加わる。
「いえ・・言うほどではないというか・・・あの・・・。」
笠原は手に持った紙袋から、赤いビニール袋を出した。
映画会社の映画館のだ。黙って差し出してくるので、手にとると、透かして入っているパンフレットの文字が読める。
「・・・・『僕と妻の1778の物語』・・これを観たのか・・・柴崎とか?」
「はい・・・そうです」
「まさか映画館から泣きっぱなしか?」
「いえ!あの映画中は泣きっぱなしでしたけど、さすがに泣き止んでました。」
「泣いているじゃないか」
「あの、だからほらこれ・・・・。」
笠原が雑貨屋のウィンドウ越しにおいてあるブリキのロボットを指差した。
「ほら」
今度はパンフレットの裏表紙を見せた。
そこには同じようなブリキのロボット。
「・・・・まさかこれ見つけて泣いたのか?」
「へへ~すいません。」
謝りながらもまだ涙引かない様子だ。
「そんだけ泣いたら腹も減るし、体内の水分も減っただろう。こい。」
「へ?教官、どこへ?」
「俺も法事で懐石だったから腹減った。飯でも付き合え。」
「え?」
「ほら、どこがいいんだか言えよ」
「いえっそんな・・・」
「嫌か」
「そんな訳ありません!」
その必死さに思わず吹き出してしまった。
「あ~もぅなんで笑うんですか?」
「嫌じゃなければこい!」
「はっはい!」
結局、ドリンクバーとサラダバーがあるハンバーグレストランにきた。
笠原と柴崎が見た映画は、原作がSF作家の奥さんの闘病記などが元で、その作家の作品は堂上も中学生の頃などに読んだので映画の話もしたが、泣くスイッチがゆるくて、しまいには笑顔のまま涙をこぼされて俺の気持ちも複雑だった。
「本当に素敵な夫婦の話でした。悲しさだけじゃなくて、こんな夫婦になりたいな、って思うような・・・・。」
180グラムのステーキをほおばる合間にそう呟いた笠原に・・。
俺は・・・。
「教官?」
「あ、あぁそうだな」
「すいません、私ばかり話をしちゃって。」
「いや構わん別にな。」
ホッと安心したような笠原の素振りに心臓がまた跳ね上がった。
end
私も泣きすぎて、目がしょぼしょぼでーす!
携帯からの更新です。
ぱっと思いついて書いたので読みにくいね。
上官部下 王子発覚後
「ふぅ・・・」
堂上は喪服のネクタイを緩めて外した。
中野のお寺で母方の祖母の法事を終えて、親族と会食してきた所だった。
なかなかこうした親族の行事には顔を出せない堂上だったが、今回は公休日だったので久々に出席できた。
仲のよい兄貴分のいとこに子供が産まれ、その顔もみたいと思っていたので好都合と思ったが、出産祝いをこっそり渡すのを叔母に見つかってしまった。
「あらあっちゃん!次はあんたの番だわねぇ!あっちゃんはかっこいいしエリートなんでしょ~?もう彼女のひとりや二人いるでしょ~?あら居ないの?大変!」
とまくしたてられた。
次にくるのは間違いなく見合いばなしだ。
適当にかわしたが、以前と違い「結婚適齢期」とやらだとかなんとか、いつの間にかに他の親族も加わって・・・結局は最初からそのつもりだったろうお前ら的な展開で、法事のお返しの入った紙袋には、見合い写真やらを入れられた。
彼女のひとりや二人って・・・二人はおかしいだろ、と思った時にパッと浮かんだのはあの部下で・・・。
基地に向かう途中の商店街で、その「あの部下」の声が耳に入った時は空耳かと思った。
そうは思ってもその姿を探してしまうのは仕方がない。
「う~ごめん柴崎ぃ~!」
「だってじゃない!ほらっいい加減しまりのないのどうにかしなさいよ!」
驚いた事に、前方の雑貨屋のガラスの前にへばりついている部下達を見つけた。
きらりと頬に涙が光る。
それを認識した途端に、何かが弾けた。
「おい!どうした?!」
駆け寄って腕を掴んでしまった。
「「うわっ!堂上教官!!」」
柴崎には「凄いですね~笠原の頭をなでるついでに探知機でも埋め込んでません?」と驚かれた。
「埋めてる訳あるかっ!それよりどうした・・・なんで泣いてる」
顔を背けやがった笠原の頭をがしりと掴んで、自分にむかせた。
「いや・・あのっ・・。」
「なんだ?」
「う・・・。」
と発しただけで口をつぐんだ。
その姿にモヤモヤとした不安が沸く。
そんな俺の気持ちを見透かすように、柴崎はじっと俺を見つめてくるので
「なんだ!」と聞くと
「すいませ~ん。私これから手塚と飲みに行く約束してあるので、あとはコレ、おまかせして構いません?」
「はぁ?」
「へ?!やだ柴崎!それは私も行く約束じゃん!」
「あんたはまた今度ね!じゃあ教官、この子お願いします」
「あ!おいっ!」
「やだ柴崎ぃ!」
それでは~って綺麗な笑顔だけを残して柴崎は去って行った。
笠原をみると驚いた顔にまだ涙が残っている。
「だから・・・なんで泣いている。」
教官には関係ないと言われたらと、聞いてしまってから不安が胸の中で重さを増していく。
「へ?あの~怒りません・・・か?」
「聞いてから判断する。」
「えぇ~」
「俺には言えない事か?」ズキンと痛みが加わる。
「いえ・・言うほどではないというか・・・あの・・・。」
笠原は手に持った紙袋から、赤いビニール袋を出した。
映画会社の映画館のだ。黙って差し出してくるので、手にとると、透かして入っているパンフレットの文字が読める。
「・・・・『僕と妻の1778の物語』・・これを観たのか・・・柴崎とか?」
「はい・・・そうです」
「まさか映画館から泣きっぱなしか?」
「いえ!あの映画中は泣きっぱなしでしたけど、さすがに泣き止んでました。」
「泣いているじゃないか」
「あの、だからほらこれ・・・・。」
笠原が雑貨屋のウィンドウ越しにおいてあるブリキのロボットを指差した。
「ほら」
今度はパンフレットの裏表紙を見せた。
そこには同じようなブリキのロボット。
「・・・・まさかこれ見つけて泣いたのか?」
「へへ~すいません。」
謝りながらもまだ涙引かない様子だ。
「そんだけ泣いたら腹も減るし、体内の水分も減っただろう。こい。」
「へ?教官、どこへ?」
「俺も法事で懐石だったから腹減った。飯でも付き合え。」
「え?」
「ほら、どこがいいんだか言えよ」
「いえっそんな・・・」
「嫌か」
「そんな訳ありません!」
その必死さに思わず吹き出してしまった。
「あ~もぅなんで笑うんですか?」
「嫌じゃなければこい!」
「はっはい!」
結局、ドリンクバーとサラダバーがあるハンバーグレストランにきた。
笠原と柴崎が見た映画は、原作がSF作家の奥さんの闘病記などが元で、その作家の作品は堂上も中学生の頃などに読んだので映画の話もしたが、泣くスイッチがゆるくて、しまいには笑顔のまま涙をこぼされて俺の気持ちも複雑だった。
「本当に素敵な夫婦の話でした。悲しさだけじゃなくて、こんな夫婦になりたいな、って思うような・・・・。」
180グラムのステーキをほおばる合間にそう呟いた笠原に・・。
俺は・・・。
「教官?」
「あ、あぁそうだな」
「すいません、私ばかり話をしちゃって。」
「いや構わん別にな。」
ホッと安心したような笠原の素振りに心臓がまた跳ね上がった。
end
私も泣きすぎて、目がしょぼしょぼでーす!
携帯からの更新です。
ぱっと思いついて書いたので読みにくいね。
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