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春風駘蕩

図書館戦争にずぶずぶはまり、とうとう二次の大陸に到着

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~カミツレデートが成功していたら~ < 後編 >

それでは、カミツレデートが成功していたら、という妄想からできたSSです。


※このSSは原作から逸脱してます。

オリキャラはでません。



帰り道は、おなじみのあれですね。

なんか無駄に長い気がしますけど、よろしければ

☆ そろそろごはん ☆からどうぞ!


前編はこの記事のすぐ下です。

拍手[82回]

☆☆☆



~カミツレデートが成功していたら~ < 後編 >

・・・・そろそろ飯にするか。
そう言われて・・・やっと空腹感に気がついて・・・。
二人でレストランへいった。
郁が以前からあこがれていたイタリアンレストランだ。
そこで、さきほどのカミツレを飲んでいたときよりも、数倍も、甘い顔ができるのねと、
すっかり彼氏の顔になった教官に、郁は空腹感も満腹感も感じなかった。
というか・・・・・。

「折角の憧れのお店だったのに!
教官があんな顔ばかりするから味がわかんなかったじゃないでしゅか!!」
「また喰いにくればいいだろ?」
「ほえ?」
「またつれてきてやるから。ほら、ちゃんと掴まれよ。落ちるぞ」
「ふぅん!いやっ!」
郁はしっかりと堂上の首に手を回した。

ちょっと浮かれすぎて飲んじゃったシャンパンは、思いのほか身体に効いてしまった。
またしても、おんぶされての帰り道だ。
気負ってスカートで来なくて良かったと後で心底思った。
「ほら、足パタパタさせんな~」
「・・・・・」
「よしよし」
「・・・きょーかん?すきれすよ」
「あぁ。さっきも聞いた。」
「いいましたっけ?」
「あぁ。」
「すきれす・・・らいすきなんでしゅよ。しらなかった?」
「あぁ。」
「わたしもれーしららかったれす」
「ん?なにをだ?」
「わたしがきょーかんのことすきって、らいすきってことをでしゅ」
「はぁ・・自分で知らなかったのか?」
「はぁい。・・・・だって王子様が教官らったてのもぉしらなかったれすし」
「お!お前それどこで!!」
「てづかのにいしゃんが、お金といっしょににぎりっぺ」
「にぎりっぺ?」
「ぶちまけてきたにょ・・・。」
「あの野郎・・・。」

すー・・・・すー・・・すー・・・・。

聞きなれた呼吸音に安心する。
もうこれは、俺が連れて帰っていいんだ。

女子寮に着くといつものように寮監に迎えられる。
「じゃぁあとお願いね」と言われて女子寮へと進む。
部屋のドアを開けて柴崎が待っているのも変わらない。

郁をベッドに寝かせて、布団を掛ける前に上着を脱がした。
背後にいる柴崎に後ろ手に渡して、堂上はそっと郁の髪を指ですいた。
すぐに立ち上がって振り向くと、柴崎が驚いている。

「すごいですね教官。しれっと彼氏の顔になってますよ?」
「あぁ。そうだな。」
「まぁ、こうなるだろうと思ってました。でも初日から寝オチとは思いませんでしたけど・・・。」
「あ~。それは俺も計算外だった。ちょっと浮かれたな。」
「長い片思いでしたものね~。」
「言うなよ。」
「東京の地酒で手を打ちます。」
柴崎は極上の笑顔でプリントされた用紙を堂上へ渡した。
『澤の井 冬季限定 初しぼり ~今の時期しか味わえない銘酒をあなたに~』
「おまえ・・・これ。」
「たまたまです。たまたま先ほどプリントしただけですけど。ちょうど良かったですわ。」
「本当か・・それ・・・。」

はぁ~~と深いため息をついて部屋を後にしたのも、
以前とは変わらなかった。
そしてたぶん、ビールを半ダースぶら下げた小牧が訪ねてくるだろうなと予想しながら自室へと向かった。

何年も前から抱いていた想い。
やっと今日、アイツとの関係が変わった。
今日一日のことを振り返ると胸が熱くなる。
どんなでも俺の想いはかわらないと思っていたが、それは間違いだった。
もっともっと。
だから・・・もっともっと。
自分から湧き上がってくる想いの熱さに驚いてしまう。
そうか、俺ってそんなだったか。




次の日・・・目を覚ました郁が見たのは、原発の事件の報道を必死に見ている柴崎の背中だった。

「え?・・・まさか・・・夢?」
「夢じゃないわよぉ~~!いいから携帯みてみなさいよ!」
柴崎はテレビを見ながら振り返りもせずに言った。

へ?メール?
枕もとの充電器にはちゃんと携帯がさしてあって、メールを知らせるランプが点滅していた。
携帯を開くとメールが着ており、

『堂上教官』
件名「起きたか?」

本文 「起きたか? 昨日の夢じゃないからな。
遅刻するなよ。
         堂上 篤          」


「うわ!!ってえぇ??」 驚きながらも携帯の時計標示に目が行った。
その時間に又驚く。

「えぇ?ちょっちょ柴崎!支度しないと遅刻!」
あわてて携帯を畳み、ベッドから転げでて着替えを始めたが、柴崎は動かない。

「ちょっと!柴崎も勤務でしょ!ほら!」
「うるさいわね~~~私は今日は休む!一日テレビ見て、ネットもチェックするぅ~~~!」
よく見ると片手にテレビのリモコンを握り締め、片手はノート型パソコンを開いて両方見ていた。
「なにいってんのよ!子供かアンタは!」
「なにようぅ~~あんたは世紀の大事件よりも、事務所で待ってるラブラブな彼氏がいいんでしょ~~~!」

「んっなななななな!!何いってんの~~!」
「昨晩、アンタを背負って帰ってきた教官たら。しっかりと彼氏の顔してたわよ~~!」
「え?えぇぇぇ~~!!」
「よ!がんばれ恋愛若葉マークぅ!」
「いいから行くよ!ホラこたつからでろ!!」
「もう~仕方がないわねぇ~~。」
やっと画面から顔を向けた柴崎の顔は、からかいと・・・そして祝福と・・・
友達だからわかる。
ありがとう柴崎。

「あら~~んそんなに慌てなくてもいいじゃない~~!ほら~つんつん!お肌つやつや~~!」
笑顔でからかってくる柴崎をあしらいながら髪をとかして身なりを整える。

「どうですか?処女をささげた感想は?」
「はぁ?!」
「あ、まだか。そうよね~~~、恋愛若葉マークと長年のペーパードライバーカップルだもんね!
お~~怖い怖い!どんどん暴走しそう~~!」
鏡越しにからかわれて、頭が沸騰した。

「もう~~~柴崎の意地悪!!もう先に行くからね!!ばかばかっばかやろう!!」
柴崎の笑い声を背に郁は元気に部屋を飛び出した。


そして、この長年のペーパードライバーと若葉マークの恋は、
図書隊始まっての大事件に巻き込まれて大いに迷走した。
その後、二人は新しい人生のスタートラインに立つことになるが、それはまた別のお話。

~~おわり~~



隊内にはどの場面でバレて、どういったからかいを受けるのかを考えると萌える(笑)

感想とかありましたらお待ちしています!


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旦那もち子もち主婦。 明るい自閉症児家庭を築いている天下の器用貧乏。 心は16歳と言い切る図太さをもつ。 基本的にアレルギー体質。 右と左を間違える。 「ず」と「づ」の使い分けが巧くない。 埃じゃ死なない。喘息にはなるけど。
HN:
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性別:
女性
趣味:
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